Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

川合玉堂展

2013年07月21日 | art
いろいろ思い出もある山種美術館で、「川合玉堂-日本のふるさと・日本のこころ-」展を観てきました。


玉堂というと、懐かしい日本の山村の風景・・・筧と水車と藁葺屋根と・・・のイメージが強く、どの絵もみんなああいった味わいで・・・という気がして、なんとなくあまり興味を持っていなかったのですが、いろいろ作品を観て、そればかりでなかったことを認識いたしました。

山村は山村でも、雨の表現、雪の表現、よかったです。
「水声雨声」 まっすぐに降りしきる雨の中の木々・・・よくこんなん描くなぁ。。。 どうなっているのかと、近寄ってじっと観てしまいましたが、それでもどう描いたのか想像がつきませんでした。
「雪亭買魚」 風上がわの幹だけ雪が積もっている松。なんとふわっと積もっているんでしょう。雪はなにも描いてないのにねぇ。
他の絵で吹雪の風景も、ぱっと見ると風の方向がバラバラのように思いますが、そう、雪国では、屋根に積もった新雪が、吹雪の風で舞い上がって飛んでいくので、ああいうふうになるのですよね。

「朝晴」 遠くに霞んで見える雪山。朝の冷たい空気を感じるようです。静かな気品に目が離れませんでした。
「荒海」 戦争画だという、荒波に揉まれる岩。筧と水車だけでないにしても、静かで穏やかな日常の風景の中で、異色の動きの激しい絵でした。いい波です。激しい批判の思いなのだろうか。見事な“戦争画”だと思いました。

動物のコーナー。「双馬」 躍動的な馬が生き生きと。「笹雀」もかわいらしかったです。



外が暑かったので油断して薄着で出かけたら、地下の空調ですっかり冷えてしまいました。

1階の、下半身に陽があたるラウンジでお茶。
 
玉堂の絵とコラボレーションした白兎のお菓子をいただいて暖まってから帰ってまいりました。

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