経営コンサルタント日野眞明のmoreな「ひとりごと」

「商売繁盛」「ビジネス(創業、起業、経営革新)」など更新中!(2022年5月引越)

売場の楽しさ。<3,571本目>

2011-05-18 08:25:00 | ひとりごと
なかなか、まとまった時間をとって「買い物」と言うことはしない。
どちらかと言えば、
必要な時に必要なものを・・・という感じだ。

欲しいものを買うようになるとモノがあふれてしまうから
要注意だと肝に銘じている。

それでもサラリーマン時代に売り場に立って、
売場づくりや、接客販売をしていたからか、
日常的にその売場の善し悪しが気になる。

既に業態としての百貨店は20年以上前に、
一部の大型店を除き崩壊していると言ってもいいだろう。

本来(仮に昭和時代)の百貨店は、文字通り“百貨”であり、“何でもあり(品揃え)”だったのだ。

ところが今では、家具や、家電製品などは百貨店にはない。
それらの商品が世の中から消えたわけではなく、
売場から消えただけなのだ。

なんでもあったはずの売場から、一部の品揃えになったり、

手厚い接客ができる販売員が、その場限りのパートタイマーになってしまえばお客様が離れていくのは当然だ。

「業態変化」が起きているだけなのだ。

そんな百貨店業界の地元にある百貨店で用事があったので
目的のフロアーへ行ったときのこと。

平日と言うこともありお客様はまばらで閑古鳥の大合唱。

帰り際、時々買う靴売り場の前に差し鰍ゥったところ、
“いつもの店員さん”(ベテラン)と目が合ってしまった。

日野:「こんにちわ」
店員さん:「オノさん、こんにちわ」
(惜しい、名前は間違っているけど、一生懸命接客しようとしている)

日野:「夏物のカッコいいシューズもたくさん出ているね~。」
店員さん:「さっき、見かけたので声をかけようかと・・・」

(ちょっと商品を手にとっていろいろ眺めてみる。
確かに“欲しくなる”靴がいくつもある。)

日野:「まぁ、また今度来ますね。」
と言った時、父がいつも愛用しているブランドの靴が目に付いた。

手に取ってみると、サイズが不揃いだったのでかなりのお値打ち価格とのこと。

そうだなぁ~、来月は「父の日」もあるなぁ~と考えつつ、
サイズを父に携帯で確認して購入。

店員さん:(察したのか即座に)「父の日ようにラッピングしますね。」

その時々の会話を楽しみながら、
売場本来が持っている機能をはたしているとお客様は心地がいい。

大袈裟に売りつけられるのではなく、
お客様が欲しいコト(必要なコト)に気付いてしまう売り場を作ることが大切だ。

買い物はお客様にとって“楽しいイベント”にして考えると、
売る側の対応も変わってきますね。

「ちょっと早いけど、“父の日”のプレゼントね。」
って、照れ臭さを味わったのでした。













快晴@週の中日。
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