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通勤読書 299

「翔ぶ少女」原田マハ

神戸市長田区の阪神大震災の日から始まる物語。

新聞の書評を読んで、手に取ってみる。
だから阪神大震災の話だとわかっていた。
わかっていても、やはり読むのに勇気がいる。

ファンタジーありーので、子どもには読みやすいのかも。

登場人物の名前は原田マハさんならではのこだわり、なんでしょうね。
きっと、サモトラケのニケが出てきて
ゼロ、イチ、ニ、サンとなったんだろうなぁ。と
勝手に想像。

しかし、目の前で、地震で倒壊した家に押しつぶされて
おまけに火事で炎が襲ってくるなか
生きているお母さん、お父さんを置いて、逃げなければならなかった
子どもの気持ちを思うと
辛すぎる。
ファンタジーでもなければ辛すぎる。
現実にはファンタジーはないのだけれど。

あの、街がぜーんぶ焼けてしまった長田の街を思い出す。

小さな子どもが、一生懸命生きようとするけれど、
やっぱり辛くて、お父さんお母さんの所に行きたいと思うのは
ごくごく当然で、
頑張って、頑張って、頑張っている姿を思うと

もう、たまらなくなってしまう。
泣かないページはなかったかも。

パンを焼いとう時のにおいとか
一生懸命、生きとう子どもたちとか
何やっとん!と思とうこととか
完璧な神戸弁の再現でした、素晴らしい、嬉しい。

 ありがとう、マハさん。

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