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「彼女がそれも愛と呼ぶなら」一木けい  2024-51

「彼女がそれも愛と呼ぶなら」一木けい

複数の恋人と娘と暮らす伊麻。
全然共感はしないけれど、興味深い女性だった。

それぞれに愛があるというのはどんな感じなんだろうか
もう全くもってわからん。
だが、こういう人がいることはわかる。

そして、恋人たちがみんな人としてできてる
いや、そんな気がするだけだろうか。
だって、そこで暮らせるんだもんな。
氷雨の母親が伊麻に
「なぜ、息子と始めたのか、あなたが大人として始めない選択ができたはず」
みたいなこと家に言いに来る場面が印象的だった。

大学生を落としておいて、そのオカンに全然ビビッてないもんねぇ~
自分にも娘がいるのにねぇ
伊麻の中では、モラルみたいなものは愛を邪魔するものでしかない。

モラハラな夫と暮らす絹香にも、共感はしないけれど
理解はできるな。
その場所に居続けようとする感じ。
命の危険がなければ、こういう人は意外といそうな気がする。
まぁ、愛なき場所から脱出するわけだけど。

そして、誰より怖いのは伊麻の娘、千夏の彼氏。
あいつヤバい。

「愛」についてちょっと考えてしまう作品だった。
私は小説として好きな作品です。
実際にそういう人とは対峙できないけれど。
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