「太宰治の辞書」北村薫
お久しぶりのシリーズ。
「私」も円紫さんも同じだけの年齢を重ねている。
円紫さんの出世より
「私」の結婚・出産のほうが興味深いよ。
太宰治を太宰治の作品をより深く理解しようとするのは
大変興味深かった。
私は決してしないことである。
「私」が大人になって円紫さんと対等なのは
ちょっと感慨深いけれど、
同じような人が二人はいらないよなぁと思ってしまう。
円紫さんのシリーズなら「私」に代わる若い「私」が必要?
いずれにしても、もう少し、
以前のような日常のミステリー感が欲しかった。
ちょっと論文読んでるみたいだったもんでねぇ
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