「地下鉄にのって」浅田次郎
再読。
読書会であんなにいろいろ聞いちゃうと、
読まずにはいられない。
返却してなくてよかった。
大体、私は上っ面な人間で、
深く読み込むということができないので
今回は反省しての再読。
目から鱗か!!というくらいの面白さだった。
結局、タイムトリップを誘導する黒幕はお母さん説に一票なんだけど、
そう考えるといろんなことがしっくりくる。
みち子が自らの存在をなきものにしたことに
「そこまでする?」と思っていたけれど、
お母さんなら、やりかねない。
長男を亡くしたのだから、みち子だって!!という感じか。
人の狂気はの現れ方は、表面的な暴力でも言葉でもなくて
気持ちそのものなんだろうなという気がした。
真次も母もみち子も佐吉も・・・・妻だって。
そうそう、のっぺい先生は
いつまでも時空を行ったり来たりのタイムトラベラー。