「だから殺せなかった」一本木透
初読みの作家さん。
主人公新聞記者は作者ど同名の一本木透。
作家名を主人公につけたのか主人公の名前を作家名にしたのか。
どっちなんだろう。
「ワクチン」と名乗る連続殺人犯。
その生きてきた道はつらかったであろうと想像はできるが
どうしても殺人に至る気持ちが理解できない。
愛すべき陽一郎と言う存在があったというのに。
陽一郎への愛のみで生きてほしかった。
それとも陽一郎を手放すための理由が欲しかったのだろうか。
連続殺人犯「ワクチン」と新聞記者とが紙面で対決するところは
今の時代にも
こういう方法で紙の新聞が登場するのだ!
と驚かされた。
若干間延びした感があったが、
陽一郎が登場する後半からがグイグイ読めた。