星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

大阪松竹座、幕見。

2017-01-15 | 観劇メモ(伝統芸能系)
文楽からの続きです。

ハヌルさんとお茶&ケーキなどしてついつい話し込んでしまい、
バタバタッと松竹座に到着。無事間に合いましたっ。




●壽初春大歌舞伎  『歌舞伎十八番の内 勧進帳』

武蔵坊弁慶:橋之助改め 芝翫
源義経:魁春
亀井六郎:国生改め 橋之助
片岡八郎:宗生改め 福之助 
駿河次郎:宜生改め 歌之助
常陸坊海尊:橘三郎
冨樫左衛門:仁左衛門

※3階5列で観劇。




芝翫さん親子4人の襲名披露をデザインした幕が印象的。
そんな4人が全員登場するおめでたい演目になった。
最初に登場するのは仁左衛門さん。
今回は弁慶 VS 冨樫のあの緊迫感とは違うものを受け取った。
ほとんど動かないことで知られる冨樫を仁左衛門さんが演じることで、
安定感が増し、襲名したての若者たちを舞台上で見守り、また
新芝翫さんを温かく迎えて支えている感じがしてよかったと思う。
襲名披露ならではの雰囲気を感じ取るのも歌舞伎のうち。
冨樫はほとんどが横顔になるが、そのお顔がまた美しい〜♪

芝翫さんの弁慶は、大酒飲みを演じていても特段ユーモラスな感じを
誇張するわけでもなく、とにかく一所懸命つとめている雰囲気。
幕がしまった後の花道。立ち位置は3階からでもよく見えた。
皆を見届けた後、グイッと顔を上げ、3階席方面を仰ぎ見た。顔面に
汗が滲んでいるけれど、何かを成し終えたような安堵の表情が素晴
らしく、弁慶の気持ちと芝翫さんの気持ちがピタリ重なって思わず
出る本物の顔なんだなーと思った。
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