星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

組曲虐殺 大阪公演

2013-01-20 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)
公演名  組曲虐殺
劇場   シアター・ドラマシティ
観劇日  2013年1月20日(日)17:30開演 
       終演後アフタートーク
座席   2列

ショッキングなタイトルとは裏腹に、観終わったあとにあったかい
ものが体と胸に残った。
アフタートークがあってよかった。でないと、涙でグシュグシュ
の顔をいったいどこに隠せただろう。
「後ろに続く者を信じて走れ」
舞台上の小林多喜二が口にする歌詞はそのまま井上ひさしさんの
心の叫びでもあったのだろうか。
信じて走れば、きっと誰かが支えてくれる。
いや、きっと支えずにはいられない。かけがえのない一瞬を共有
するために。人間ってそういうものだと私は信じます。
カタカタまわる~ の歌がいまでも聴こえてくるよ(涙)。

アフタートークに参加した私に今できるのは、これを伝えること。
「組曲虐殺」広島公演まだお席が残っています。是非観にいらして下さい!
(1月20日のアフタートークにて)
見逃した人は1月29日、広島市文化交流会館に行きましょう!(笑)
 >> 情報はコチラ

初演を見逃した私は、今回の再演に感謝!
井上ひさしさんの遺作となった作品であることをかみしめながら。
井上さんからの珠玉の言葉と歌をオリジナルメンバーでベストな
形でふたたび届けていただきありがとうございました。



<あらすじ>
昭和5年5月。大阪道頓堀に近い島之内警察署取調室。特高刑事
山本が一人の男に、カンパを渡した相手の名前を吐け、お前は
あの小林多喜二だろう、と詰め寄っている。
口を割らない男。「神戸の組合みなごろし」の異名をとる鬼刑事古橋
はなぜか優しい口調で、伯父のこと、姉チマ、果ては恋人瀧子のこと
を話し出す。微妙に事実と食い違う話についに爆発する多喜二。
検閲により表現の自由が抑圧されていたこの時代、多喜二の作品は
伏せ字ばかり。伏せ字なしでものをいうにいい世の中になればと
「伏せ字ソング」を歌いだす。
1ヶ月後、杉並の多喜二の住まいに同志のふじ子(神野三鈴)がいる。
そこへ小樽から姉のチマと恋人の瀧子がやってくる。……睨み合う
ふじ子と瀧子。
そして翌6年、再び捕らえられた多喜二は、刑務所の独房の中にいた。
多喜二は、自分の心を鏡に向かって独唱する。
人生最後の2年9ヶ月、多喜二はどう生きたのか?そして彼を取り巻く
人々の運命は?

(公式サイトより引用)

<スタッフ、キャスト>
作:井上ひさし
演出:栗山民也
音楽:小曽根真(作曲、生演奏)

井上芳雄(小林多喜二)
石原さとみ(多喜二の恋人 田口瀧子)
高畑淳子(多喜二の姉 チマ)
神野三鈴(多喜二の同志、妻 ふじ子 )
山崎一(特高刑事 山本正)
山本龍二(特高刑事 古橋鉄雄)


----------------------------------
●20日観劇後帰途のツイートより
組曲虐殺、すっごくよかった。いまJR大阪駅ホーム。
カタカタまわる~の余韻に浸っているのに大音量の
「惑星」が邪魔をする。負けるな、じぶん!

組曲虐殺。重苦しさと可笑しさが交互にやってくる。
絶望と希望の間を行ったり来たり。この落差にすっか
りハマってしまった感じ。関西人だけど元をとる下心
のない自然発生のスタオベもあるのですよ(^^)v

戯曲も役者さんたちも素晴らしい!初演の放送を録
画してたのにまだみてなかったことに今気づきました。
探してみようっと。

(深夜に録画を少し再生してみたら、井上芳雄さんが
語っていた。~毎日地獄のような稽古場だったけれど、
最後にあの歌「胸の映写機」が届いて歌った時、皆が
泣いた。それまでのことがすべて報われた~と。
このインタビューにまた泣き、余韻はエンドレス。)
----------------------------------

つづきを書けたら書きたいけれど・・・。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お俊伝兵衛恋情塚を偶然みつ... | トップ | 映画初主演おめでとう記念です。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観劇メモ(演劇・ダンス系)」カテゴリの最新記事