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[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(14)第八話。

2018-06-08 | DEAN FUJIOKA
早くもモンクリ・ロスです。
いやー、あらためて言います。脚本が素晴しい!! そして、ドラマの構成・編集が素晴しい!!
原作への深い理解とリスペクトが感じられる上、それを現代ドラマとしてこんなにカッコよく現代風にやってのけるオリジナルアレンジの鮮やかさ。ツッコミどころが多いと言われているこのドラマが、決して荒唐無稽なものではなく(私は初めから思ったことないけど)、命の尊厳や生きる目的、親子の愛など、深く考えさせられるひじょうにクオリティの高い作品になりそうなことがわかってすごくうれしい。
もう、もう、昨夜はあんな悲惨な場面があったというのにも関わらず私、感動で泣き続けてしまった。


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第8話あらすじ(公式サイトより引用させていただきます)

 モンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)の復讐は予定通り南条家を崩壊に導き、幸男(大倉忠義)が自ら命を絶とうとするまでに至る。だが、幸男の娘、明日花(鎌田英怜奈)の存在が江田愛梨(桜井ユキ)を惑わせてしまった。真海が暖だと気づいたすみれ(山本美月)の存在も大きなものとなる。
 自分の中にある揺れに呆然としながら真海が釣りをしていると、守尾信一朗(高杉真宙)が現れた。信一朗と話すことで気分転換になった真海の心は、すぐに曇ることとなる。信一朗の交際相手が入間未蘭(岸井ゆきの)と知ったからだ。
 その頃、未蘭は父の入間公平(高橋克典)に信一朗と会ってくれと頼んでいた。しかし、入間は頑なに拒絶。瑛理奈(山口紗弥加)は時間をかけて説得しようと未蘭を慰め、貞吉(伊武雅刀)の部屋に連れて行く。瑛理奈の殺害計画を知る貞吉は必死に未蘭に危険を伝えようとする。しかし、会話用のタッチパッドが瑛理奈に操作されていたため、未蘭に伝えることは出来なかった。と、そこに真海が貞吉に会いに来たと現れる。
 入間は神楽清(新井浩文)と会う。神楽は幸男の自殺、そして寺角類(渋川清彦)殺害は真海の仕業だと話す。さらに、神楽は真海が自分と入間もターゲットにしていると告げた。真海は何者だと思うと問う入間。もちろん、入間と神楽の脳裏には共通の人物が浮かぶ。入間は真海を呼び出す。真海と話すために使う取調室は15年前に柴門暖を陥れた部屋で…。
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8話は復讐相手との直接対決と、真海自身に芽生えた光について。光とは希望なのですね。
入間、本当に憎たらしいヤツ。直接対決は緊迫感あってひじょうに見応えあるシーンだった。
だけど、2回に分けて書くつもりなので、とりいそぎ、真海と愛梨について。愛梨、ペールギュントかいっ。待っていたのが男で帰ってきたのが女(感涙)。くううううう!
ドラマの冒頭とラストで真海自身の愛の変容が描かれ、その対比が見事だった。
自殺から救済された幸男を訪ね、病室で殺害しようと企てた真海。それがすみれに見つかり、未遂に。すみれが止めたのは暖にやらせたくなかったからではないと思うよ。すみれはもう南条家の人間。ここで一番大事なものが何かはっきりわかったはず。(すみれさん、さようなら〜。)

一方の愛梨。幸男を自殺から救った理由は明日花に自分を重ねたからだと思ってた。それもあったけど、自分は赦せた。(愛梨の気持ちは複雑だね。過去の闇と現在の光があるから。)だけど、最大の理由は復讐を完璧に遂げた後に真海が死のうとしていると気づいたからだね。初めはひと思いにぐさっと片付ければいいのにとケーキナイフまで差し出した愛梨なのに。幸男を救ったと知って暴れまくる真海。びっくりした!初めて目に見える形で怒りを表現してたね。愛梨は自分の思い通りになる単なる部下だと思っていたのか。いや、ちょっと愛が入ってるよね。すでにここで。服従させていたとはいえ、愛梨が自分から離れていったと思い、寂しかったんだよね。
しかし、この二人の成り行きは原作から想像できていたとはいえ、ここまでどS、ここまで大人で、ここまでカッコよく描いてしまうとは。オリジナル脚本、たまりません。真海、またまた背中で語ってしまったよおおおおお。くううううう!!なんて素敵なんやっっっっっ。
小切手一枚で「これでお前は自由だ」ってねえ!それがラストであのお出迎えだよ。まるで愛梨のすることがすべてお見通しだったかのように。スープのお鍋に映り込んでたのか、愛梨が小切手を食べるとこ。愛梨の泣いた顔から笑顔に変わるとこ、めちゃくちゃよかった。一緒に泣いたよおおおおお。真海は愛梨に対して初めて心の底から見せた笑顔だったね。ドラマはぷつっと切れたけど、あの後二人の抱擁があったものと思われ・・・・・・・。
これが希望の2つのうちの一つ。

もう一つ生まれた希望は、信一朗と未蘭の恋。信一朗は息子同然に思っているよね。
真海と信一朗が魚釣りの図、もとの漁師に戻ってる。いや、ただ信一朗に会いたかっただけかもしれないけど。癒されるシーンだなあ。
信一朗に渡した薬が何だったかは原作を読んでいなくても想像つく。ここらのことは入間家の問題と絡むので、またあらためて。



●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(1)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(番外編)第一話。 
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(2)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(3)第二話。
●モンテ・クリスト伯と「西の魔女が死んだ」。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(4)第二話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(5)第三話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(6)第三話。
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●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(7)第四話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(8)暖とすみれと音楽と。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(9)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(10)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(11)第六話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想番外編(12)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(13)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(14)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(15)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(16)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(17)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(18)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(19)最終回。


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