本当は 泡に昇華したかった シャンプー達

ジムの風呂場
洗い場には　各鏡の前に
シャンプーなどが　ひとつひとつ　配置されている


隣のオジサンが　
僕の前にあるシャンプーに
手を伸ばしてきた


ふうん


まあ　勘違いしているのだろうと思い
黙って　その様子を傍観していた



すると　凄い勢いで　
ポンプを押しまくり
手のひらから　こぼれんばかりのシャンプーが　なみなみ


え？


その　大量のシャンプーは
ちょっと　こぼれながら
オジサンの頭へ


あ…


オジサン　ほとんど　髪の毛ないじゃん
そんなにシャンプー使って
何を洗うつもりなの？


泡立つこともなく　
ワックスのように　ツルツルの頭皮に塗りたくり
そして　あっという間に　すすがれていった


ふうん


なんだか　
中国産の　農薬が残留した　
カボチャを思い出してしまった