goo blog サービス終了のお知らせ 

ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

たまゆら

2009-06-25 20:50:49 | 響々詩想
「たまゆら」                詩・曲 anonymous


透明な嘘をついても プリズムで疑うから
バラバラにほどかれたまま 散らかった真実

弛み無い時間は まるで つるつるな上り坂
追求めるのを緩めただけで どこまでも墜ちていく

心の密度までも 意地悪な反比例
小さくなってゆくのに 重くなって 痛み出して

さよならなんて 笑っても言えるけど あまりにくっつくから 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに疼いてゆく

さよならの意味は 分かっているけど こんなに尖ってるから 
飲み込まずに 吐き出さずに 少しずつ刺さってゆく



まだ温かい記憶を冷まして 思い出に固まるまで
あとどれくらい 新鮮な無垢を 糊塗りするのだろう

幸せから たったひとつの はじめを失くしてしまえば
辛くなると 気付いた時は いつだって遅すぎる

疲れた独楽のように 大きくぶれて回る
全てを失うまで 止められない 揺れる重心

ありがとなんて 笑っても言えるけど あまりにピリオド過ぎて 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに歪んでゆく

ありがとの意味は 分かっているけど こんなに虚しいから 
飲み込まずに 吐き出さずに 少しずつ融けてゆく

さよならなんて 笑っても言えるけど あまりにくっつくから 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに疼いてゆく