文珠川慧久の道楽帳2

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サイクリング:SpeedPlay(スピードプレイ)の調整最適化及びパチモン

2019-09-22 | 自転車
スピードプレイを導入したが、きつくてきつくて全然ハマらない、という内容のブログを多く見つけることができます。小生の検索方法が下手で見つからないだけかもしれませんが、その不都合を解決するための理にかなった調整方法を示してくれるブログを見つけることができませんでした。小生の場合も全然ハマらなくて、もしかして不良品なのか?それとも取扱説明書を小生が見落としてる箇所があるのか知らん?



一体全体どうなってるんだろうと困惑しながら、分厚く敷いた古新聞の上にスピードプレイペダルを置いて、ビンディングシューズで踏みつけてカチンとハメては鉄棒でスピードプレイペダルこじってビンディングシューズから外すという、いわばエージングみたいな真似を小生は50回くらいやりました。100回くらいやる必要があると紹介しているブログもあるくらいです。それでなんとか実走行ではハマるようになりましたが、ダンシングみたいにして足の力を強くかけないとハマりません。残念ながらこれまた小生の探し方が下手で見つけることができていないだけかもしれませんが、エージングした後の使い心地について具体的に紹介しているブログがありません。

もうこうなったら、SPD-SLに戻そうかと思うくらい困ったので、スピードプレイを壊してしまってもいいから、自己責任で、対策の小生案を実施することにしました。シューズ側に取り付けたスピードプレイの嵌合金具(Cリング)を取り出して右手にペンチ左手にレンチを持って嵌合金具(Cリング)の開口側をくわえて開口の度合いをもっと広げるというのが小生案の調整対策です。



嵌合金具(Cリング)は、バネですから、力を入れ過ぎると折れてしまうかもしれませんから、作業は自己責任で慎重にやらねばなりません。どれくらい広げればいいのか、その理屈は自明です。それは、嵌合金具(Cリング)の形状を観察するとわかりますが、嵌合するように突起になっている部分がペダル側のテーパー部分にかかっている状態を初期状態にしないと円滑な嵌合が始まりません。カチンと嵌合した状態で、嵌合金具(Cリング)とペダルとの間にガタがないことが好ましいといえます。この2点を満足する広さにすればいいのではないかというのが小生の調整案仮説です。



この仮説は大当たりだったように感じています。ダンシングみたいな格好をして足でペダルに大きく力をかけることをせずとも、SPD-SLの時と同じように、ペダルに足を乗せて漕ぎ始めればすぐに嵌合するようになりました。また、ビンディングを外す時には、少し(小生は、ネジで余裕調整して現状ではかかとを2cm程度外に向ければ外れるくらいに設定しています)足を少しひねればすぐ外れるようになりました。実際にはひねったのと同等の効果だからかもしれませんが、気持ち的には、ひねらずペダルから足を上にはがしている感じの動作でもビンディングが外れてくれるので、ビンディングが外せなくて立ちゴケするなんてことはもうありえない感じすらいたします。かと言ってスピードプレイのペダルとクリートとの嵌合は、でこぼこの道からの振動で衝撃があっても外れる気がしませんので、安心感すらあります。

小生はスピードプレイゼロを設置した靴を二足所有してます。シマノRP-1とシマノRP-4です。ビンディングは完璧に機能した上でシマノRP-1の方は軟らかめのセッティング、シマノRP-4の方は硬めのセッティングにして、現在使い比べ中というわけです。RP-1の硬めのセッティングの寸法を安物のノギスで一応測定してみますと次の図に示す値(3.50cm / 3.46cm)でした。軟らかめにセッティングしたRP-4の寸法は未だ測定してないのですがたぶん 3.46 cm よりも大きな値になるのではなかろうかと予測しています。鋼鉄製Cリングの対向する爪の距離をミリ単位で調整することで硬めにしたり軟らかめにすることができるわけですが、硬めか軟らかめかは、利用者の嗜好によりますから工場出荷時に設定できません。となると、対面販売店(街の自転車屋さん)がカスタマイズという付加価値として提供するべき部分ではないかと思います。小生のようにDIY趣味のひとは自分でやるでしょう。しかし、DIY派ではないひとのほうが圧倒的に多いのではないかと思います。





価格はSPD-SLよりも何割か高めで、調整してない状態だと全然ハマらないし、エージングしてハマるようになっても硬くて外れないことがあって怖い思いをしましたが、自己流で思いついた調整を自己責任でやってよかったと思います。SPD-SLにも、知れ渡っていないだけで核心的な調整方法が存在するかもしませんから、ここでSPD-SLとスピードプレイとの比較をして断言することは到底できるはずありませんが、小生の極めて小さな世界の中であえていえば、もうSPD-SLに戻そうなんて考えられません。(同時に、もしもSPD-SLの核心的な調整方法が存在してその方法を知ることができた時には、好奇心の方が勝って、SPD-SLを使ってみようと思い実際にやってみるに違いないだろうとも思います。)

参考になったブログその1
トッププロチームが認めた究極のペダル スピードプレイ その魅力

参考になったブログその2
スピードプレイのインプレ!5つの凄さと2つのダメな点

参考になったブログその3
SPEEDPLAYのCリングは破損しやすいのか

参考になったブログその4
スピードプレイの「サードパーティ製(互換品)クリートカバー」のレビュー。純正品より安いけど、使い勝手は

参考になったブログその5
スピードプレイのクリートカバーを結束バンドで固定した結果、めちゃくちゃ快適になった


パチモン

SpeedPlayのパチモンを試しに買ってみました。
ペダル形状が SpeedPlay ZERO PAVE にクリート形状が SpeedPlay NANOGRAM ZERO に似てます。小生は純正の SpeedPlay ZERO PAVE を使ったことがありませんのでこのパチモンの使用感と本物との比較は、残念ながら小生にはできません。純正 SpeedPlay ZERO のクリートを設置したビンディングシューズとこのパチモンペダルとの組み合わせでの使い勝手は次の通りです。
・一応ちゃんと使えます。
・クリートとペダルとを嵌合する際の感触(弱いクリック感と言ったらいいでしょうか)がSpeedPlay ZERO純正クリートSpeedPlay ZERO純正ペダルの組み合わせ(パチンという音を伴ったしっかりした感覚と言ったらいいでしょうか)に比べると心細い感じです。使ったことありませんがPAVEという製品がもともとそういうものなのかもしれませんしそうでないかもしれません。
・SpeedPlay ZERO純正クリートSpeedPlay ZERO純正ペダルの組み合わせに比べると弱い力で外すことができますが、荒れた舗装路面をガタガタと走行中に外れてしまうということもありませんし、引き足で外れてしまうということもありません。
・クリート側の左右自由振り幅制限調整ネジで設定した振り幅を超えて足をひねってもクリートとペダルとの嵌合が維持されます。維持されても外れずに困るこということはけしてありません、例えば、えい、と足をあげれば外れてくれますので。ちなみにSpeedPlay ZERO純正クリートSpeedPlay ZERO純正ペダルの組み合わせでは維持されず即外れます。この使い勝手の差は、小生の好みでいうと外す際の切れ味として感じますので、SpeedPlay ZERO純正クリートSpeedPlay ZERO純正ペダルの組み合わせの方が操作の感触としては断然好きです。
・耐久性や保守性については今後検証していきたいと思います。
・SpeedPlayZERO純正ステンレスシャフト一式よりもパチモン一式の方が58g軽量です。
  純正SpeedPlay ZERO(ステンレスシャフト版):(103+69)x2=344g
  パチモン:(72+30+21+20)x2=286g







SpeedPlay ZERO純正(一つの重さ)
 チタンシャフトペダル 82g
 ステンレスシャフトペダル 103g
 クロモリシャフトペダル 108g
 クリート 69g

パチモン(一つの重さ)
 ペダル 72g
 クリート 30g
 スペーサA(薄) 19g
 スペーサB(厚) 21g
 別売りクリートカバー 20g

SpeedPlay商品ラインナップは下記URLで閲覧できます。
https://www.jpsg.co.jp/speedplay/products.html

パチモンについて参考になるブログ:
スピードプレイの格安互換品 中華クリート

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