Oh!大山崎山荘美術館

2014-03-17 | 本・映画・音楽・芝居など

旅先で美術館に立ち寄ることが好きになったキッカケは

5年前金沢21世紀美術館で出会った「ロン・ミュエック展」だった。

実物を見る前の私は、極限までリアルに作ることがなんでアートと思っていたのだが

理屈じゃなかった。

圧倒され感動して食わず嫌いはやめようと思ったのだった。

美術館の建物もまた魅力的だった。

メチャクチャ近代的でモダーンで人工的なのに

中に入ると居心地の良い空間で、遊び心もすっかり満喫出来た。

 

で、今回の大山崎山荘美術館だが…この2日間ずっと考えていた。

美術に何の知識も素養もない私なので「感じる」ことしか出来ないのだが、

大山崎美術館はあんまり愉しくなかった・・・・のでアリマス。

なんでだろう?と記憶を辿ってみて思い出した

居心地が悪かった!

 

最初に足を運んだのが『地中館』

その空間の一面にモネの作品が確か4点、

反対側にシャガール、ルオー、クレーとあと1点だったかが展示してあったのだが

「光と灯り」という企画にもかかわらず部屋の照明が心地悪い薄暗さ。

「絵が可哀そう」と感じちゃったのだから自分でも驚いた。

天井の高さと部屋の狭さのバランスも気になって早くここを出たいと思ったのだった。

最初の印象がそのままずっと尾を引き摺ったのか

『山荘』の中に展示してある作品を見ても心は動かず

常設展示品の味噌壺や大鉢にまで

「働くために作られたのにガラスケースに飾られて…可哀そうにネ!」と呟く始末。

「民芸だか何だか知らないけど味噌壺には美味しい味噌仕込んでナンボじゃ!

 蕎麦捏ねてこその大鉢だろうが!ええ?」

もう何見ても金持ちの道楽コレクションにしかみえなくなってしまったわけなのだ。

「唯一、あっ!いいなあ!と思ったのが喫茶室にあったこのお皿

「ハンガリー 王・王女図鉢」という民芸品(?)

絵が素朴で、王女の肩にチョコンと乗っている小さい王様がおかしい。

何でこんなお皿を作ったのかしら?

マリア・テレジアと関係ある?

 

とまあこんな感想しか持てなかったのだが

これはもう個人の好みの問題なんでしょーね。

ちなみに山荘以外の建築物はあの安藤忠雄氏の設計だ。

そう言えば表参道のあの建物が完成した直後に行ったけど

あのスロープと薄暗さに「ナンじゃこりゃ」とすぐ出てきてしまったんだった。

マッ、あたしの臍が曲がってんだろうね

 

3/16

急な坂道をのんびり歩いて10分足らずで大山崎山荘入り口に到着

トンネルを通るとまた坂道

この山荘は大正から昭和にかけて建てられたもの。

これは2階の喫茶室のベランダからの眺め。

あと2週間もしたら、この山荘は桜につつまれてそれはそれは美しいだろうと思う。

近くに住んでいたら庭園(入場料かからないみたいだし)で丸一日すごすのもいいだろうなあ。

  

 

 

 

 

 

 



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