思えば遠くに来たもんだ

2014-04-17 | 日記

昨日のこと…バカ犬パセリくんのお守りをしながらTVをつけると

見覚えのある綺麗なご婦人が万葉集を朗読していた。

久しぶりに見る「壇ふみ」さんだった。

一瞬だったが初老のご婦人のような貫禄を感じ、思わずオオ~!と声が出てしまった。

彼女がデビューした頃、池袋で2度ほど見かけたことがある。

丸ノ内線の車内は中途半端な時間帯だったせいか空いていた。

大柄なその人は私の斜め前に端然と座っていた。

化粧気ひとつなく真っ黒な髪とVネックのカシミアセーターの黄緑色が彼女の白い顔をひきたてていた。

「キミドリ色かよー!?」正直ちっともお洒落じゃないその人に

女優さんのオーラはなかったけど

パンパンに張った頬や、逞しい長い手足が眩しかった。

あれから40年だよーーー!

パンパンだったホッペもそりゃしぼむよ~!

でも地下鉄で見たあの曖昧な表情をした女の子より

今の自信に満ちた彼女の方が全然素敵に見える。

若けりゃいいってもんじゃないんだよ!
えっ?負け惜しみに聞こえるってか?

…そうかもしれない

40年前のあたしとあのこ

パンッパン