昨日のこと…バカ犬パセリくんのお守りをしながらTVをつけると
見覚えのある綺麗なご婦人が万葉集を朗読していた。
久しぶりに見る「壇ふみ」さんだった。
一瞬だったが初老のご婦人のような貫禄を感じ、思わずオオ~!と声が出てしまった。
彼女がデビューした頃、池袋で2度ほど見かけたことがある。
丸ノ内線の車内は中途半端な時間帯だったせいか空いていた。
大柄なその人は私の斜め前に端然と座っていた。
化粧気ひとつなく真っ黒な髪とVネックのカシミアセーターの黄緑色が彼女の白い顔をひきたてていた。
「キミドリ色かよー!?」正直ちっともお洒落じゃないその人に
女優さんのオーラはなかったけど
パンパンに張った頬や、逞しい長い手足が眩しかった。
あれから40年だよーーー!
パンパンだったホッペもそりゃしぼむよ~!
でも地下鉄で見たあの曖昧な表情をした女の子より
今の自信に満ちた彼女の方が全然素敵に見える。
若けりゃいいってもんじゃないんだよ!
えっ?負け惜しみに聞こえるってか?
40年前のあたしとあのこ
パンッパン