ベランダの中まで跳ねてきた
にぎやかに屋根を鳴らしあっという間に止んだ!
友人と久しぶりにお喋り。
昔から考えが纏まらぬ時に彼女に会いたくなる。
とりとめもなく喋っているようで
実はこの何日間かずっと考えていたことを聞いてもらって。
歌いたい歌が無い、のではないのだ。
歌を歌う3~4分間をもちこたえる「心」を保てないのだ。
自分の歌が嘘くさいのではないかと思ってしまうから
最後まで歌いきれなくなってしまう。
仕上がらないまま、いつか歌おうと思っていた曲の譜面をいくつか取り出し
声に出して歌ってみるけれど2コーラス目が終わるころにはため息しか出ない。
どうしちゃったんだろう・・・
無邪気に歌っていたね、
と憧れていたピアニストに言われたあの頃
無邪気ではなく必死だったんだけど。
今は邪気ばっか!
よこしまなババアが顔しかめて歌うんじゃあんまりだーね。
カフェの入り口に大きな桜の木!と思ったら
これは枝で、水に活けてあるだけだという。
水だけで花が咲いたんだって!
・・・この花のように歌いたい
私たちの座った席からは向かいの公園の桜も見える。
そうなんだよ・・・
せっかく美しく咲いた桜に赤いビニールの提灯飾ったり
妙な色のライトアップしたり
そんなお花見みたいな歌になってしまいそうなんだよ