うたうたえといわれうたうたったがうたうたいほどうたうたえぬからうたうたわぬ

2014-04-04 | 本・映画・音楽・芝居など

友人と久しぶりにお喋り。

昔から考えが纏まらぬ時に彼女に会いたくなる。

とりとめもなく喋っているようで

実はこの何日間かずっと考えていたことを聞いてもらって。

 

歌いたい歌が無い、のではないのだ。

歌を歌う3~4分間をもちこたえる「心」を保てないのだ。

自分の歌が嘘くさいのではないかと思ってしまうから

最後まで歌いきれなくなってしまう。

仕上がらないまま、いつか歌おうと思っていた曲の譜面をいくつか取り出し

声に出して歌ってみるけれど2コーラス目が終わるころにはため息しか出ない。

どうしちゃったんだろう・・・

無邪気に歌っていたね、

と憧れていたピアニストに言われたあの頃

無邪気ではなく必死だったんだけど。

今は邪気ばっか!

よこしまなババアが顔しかめて歌うんじゃあんまりだーね。

 

カフェの入り口に大きな桜の木!と思ったら

これは枝で、水に活けてあるだけだという。

水だけで花が咲いたんだって!

・・・この花のように歌いたい

 私たちの座った席からは向かいの公園の桜も見える。

 

そうなんだよ・・・

せっかく美しく咲いた桜に赤いビニールの提灯飾ったり

妙な色のライトアップしたり

そんなお花見みたいな歌になってしまいそうなんだよ