ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

引きこもりの青年の話

2005-07-16 | Weblog
昨日の夜遅くNHK教育テレビでやっていた番組を観た。「真剣10代しゃべり場スペシャル」である。
吉祥寺のフリースペースに通う人(もと不登校の人)たちを歌人の枡野浩一さんが訪ねるという企画。
18歳の遠田くんは、中学生のときから不登校になり、順調に行っていたら大学1年だという。不登校になった頃の記憶はあまりないらしいが、「いい子でいるのに疲れた」というのが心に残った。また、いじめがイヤだという。いじめられていたわけではなく、いじめられないために自分より低い者を作ったり、認められるために精一杯頑張ってしまい疲れてしまうという。
自意識過剰で理想が高く、完全主義で被害妄想だと自分を冷静に分析している。(たしか、そんな言い方だった)しかし、その辺はまったく私と同じ性格である。
完全主義で理想が高いから、学校に行って充実してエンジョイしている自分のイメージがあり、それが出来ないくらいならいっそ全く学校に行かない・・・・という短絡なのかとも分析している。この若さで、自己分析力と表現力の高さにびっくりである。苦しんで自分を見つめて追求してきたのだろう。
枡野さんはそんな彼にこう言う。「自分だってそんなに素晴らしい才能があると思っているわけではない。」生活するために折り合いをつけていくという、知恵やしぶとさが必要なのだろう。
私は10代とは遠くはなれた世代だけれど、この番組をなぜか自分と重なる部分を感じながら見ていた。

NHK教育テレビの宣伝になってしまうが、17日(日)15:00~再放送がある。お勧め出来る内容だと思う。

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4 コメント

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評価を気にするのが過剰だと (haroharo)
2005-07-17 23:37:07
私は いけないと思うんです。



その引きこもりの人は 「自分の理想」とくらべ 自分自身を 自分自身で 評価して NGくだして それで 評価されるところから 逃げちゃっているのではないか と 話を読んで思いました。

 

なぜ 50点ではいけないんでしょうね~。



これって 小さいときの育て方のせいでしょうか?



TVも観ていないのに書いて 違っていたらごめんなさい。

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彼らは自立をしようと模索中 (ももママ)
2005-07-19 17:27:57
彼らは自立しようと模索中なので、自分の人生が上手く行っていないことは自分自身が一番分かっていて、苦しんでいます。その上で、彼らと出会いたいですね。

番組では不登校の原因を探るのではなく、、彼らが自分の足で立ち、自分の意思で自立しようとしている様をリポートしていました。しっかりと自分を見つめている彼らです。なぜ50点ではいけないのかは、本人も一番考えているところでしょう。
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引き籠もりとはちょっと違うけど (Yoca@携帯)
2005-07-21 04:30:06
nyaoしゃま(夫)もアタシも、仕事を完璧にやろうとして、挫折して、会社に行けニャくニャった。「生きていくには折り合いをつけニャくちゃニャらニャい」って、頭では良~く判るんだけど、実行はムヅカシ~にゃ~。
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実行できたら、悩みはないね~ (ももママ)
2005-07-21 21:26:04
Yocaちゃんへ

分かっているけどできないことは、いろいろありますね。ダイエットとか・・・

分かっていることが全部できたら、世界中の悩みはかなり解消するのでは?人間である限り、この手の悩みは尽きないでしょう。
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