杜のお遊びライフ、

ひねもす のったり ゆったり まったり がんばらない

☆.・。.シネマ歌舞伎【蜘蛛の拍子舞】【身替座禅】 息づかいまで感じる。

2010-05-15 | 劇・絵・音楽<見聞録 
良かったですよ。
まるで、歌舞伎座で観劇してるようでした。

映画館(MOVIX)で鑑賞する歌舞伎を観て来ました。歌舞伎座が、2010年4月30日の公演を最後に立替の為に壊されて、3年後まで東京の歌舞伎座での公園は、お休みされます。その為かしら、映画館での鑑賞が全国で何回も色々な演目が上映されるようです。東京の歌舞伎座まで行かなくても臨場感たっぷり楽しめました。席は指定席ですし、劇場での公演と同じように途中、10分間の休憩が入りました。もちろん照明も点きましたよ。お年寄りの方でもトイレ休憩や喫茶休憩もできます。映画館なのに、演技の良い所では、拍手が起こったり、『身替座禅(みがわりざぜん)』では、笑い声が、あちら、こちらで聞こえました。映画館ではなくて、劇場で観てるようでしたね。面白くて楽しかったです。

山の神(妻)と浮気な夫との駆け引きが内容を知ってても可笑しくって笑います。

新古演劇十種の内 『身替座禅(みがわりざぜん)』
シネマ歌舞伎公開日2010年5月15日。上演撮影2009年(平成21年)12月。62分。

中村 勘三郎(山蔭右京),市川 染五郎(太郎冠者),坂東 巳之助(侍女の千枝/ちえだ),坂東 新悟(侍女の小枝/こえだ),坂東 三津五郎(玉の井/奥方・山の神)。

みどころ(movix): 初演時、山蔭右京を演じた六世尾上菊五郎と、その妻玉の井を勤めた七世坂東三津五郎のコンビが大当たりを取った演目を、それぞれの孫と曾孫にあたる、勘三郎、三津五郎が同じ役を勤めます。また、夫婦に振り回される太郎冠者を染五郎が演じます。
  大名の山蔭右京は奥方の玉の井に隠れて恋人の花子(はなご)に逢いに行くために、屋敷にある持仏堂に籠り座禅の行をすると嘘をつく。右京は太郎冠者を呼び、自らの身替りとして衾(ふすま/現代で言う掛け布団)を被せ、急いで花子のもとへ向かう。だが夫を心配した玉の井が持仏堂に見舞いにやって来る。驚いた太郎冠者は衾に隠れ無言のままやりすごそうとするのだが、せめてお顔だけでも見せて欲しいと衾を剥ぎ取られてしまう。怒った玉の井は右京を懲らしめるために、太郎冠者の代わりに衾を被り右京の帰りを待つ。夜も更けた頃、何も知らずに千鳥足で帰ってきた右京は、花子との逢瀬の様子を巧みな踊りで語ってみせる…。
  衾の下で怒りに震える玉の井と、ほろ酔い加減に舞う右京の浮かれぶりとの対比が面白い、ユーモア溢れる狂言舞踊。狂言の【花子】を元にした物語。

玉三郎の艶やかさと変身した着ぐるみのクモの立ち回りのウマさにパチパチでした。

『蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)』花山院空御所の場。
シネマ歌舞伎公開日2010年5月15日。上演撮影2009年(平成21年)10月。68分30秒

坂東 玉三郎(白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精),尾上 松緑(渡辺綱),中村 萬太郎(碓井貞光),尾上 右近(卜部季武),尾上 菊之助(源頼光),坂東 三津五郎(坂田金時)。

みどころ(movix): 源頼光とその家臣の四天王たちによる土蜘蛛退治の物語。玉三郎の美しく妖気漂う妻菊の女郎蜘蛛の精への変化や、松緑の渡辺綱、菊之助の源頼光による舞の美しさに、三津五郎の坂田金時の豪快な押戻しなど、歌舞伎の醍醐味を堪能できる、古風でスケールの大きな舞踊劇です。題名にある「拍子舞」とは拍子に乗って歌うように台詞をいいながら踊る技法です。
  主を失い荒れ果てた空御所に現れるという物の怪を検分しに来た源頼光。そこへ突如現れた美しい白拍子妻菊は艶やかな踊りを見せ、色仕掛けで頼光をたぶらかそうとする。頼光と四天王の一人である渡辺綱は、妻菊と共に拍子舞を踊るのだが、灯火に照らされた彼女の影が蜘蛛に見えることから、物の怪が化けているのだと見破る。討ちかかる二人に千筋の糸を繰り出して姿を消す妻菊。再び姿を現した妻菊は恐ろしい女郎蜘蛛の精へと姿を変え、華麗な大立廻りを繰り広げる。苦戦する頼光たちのもとへ怪力無双の坂田金時が駆けつけて…。

二つの演目の間に10分間の休憩が入って、その休憩の時に幕に映されていた映像です。
1950年に建てられ2010年4月30日閉館。地上29階・地下4階のビルに建替られます。

60年間、ごくろうさまでした。3年後に新しい歌舞伎座劇場に生まれ変わります。

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4 コメント

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Unknown (悩める人)
2010-05-17 00:13:37
昔のシネマ歌舞伎に比べると音も絵も酷い感じがしました。いわゆる臨場感が無いので舞台を見ている感じではなく、記録映画を見た気がしました。役者の演技は素晴らしいのですが2000円取るなら綺麗に見せて欲しい。
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いらっしゃいませ♪ ()
2010-05-17 20:07:05
シネマ歌舞伎というものを今回初めて観ました。昔のシネマ歌舞伎を知らないので、こんな物かと思って観ていました。最近の映画は音響も画像もすばらしいので、あれっ映像がぼやけてる感じがする・・・っとは思いました。舞台の照明が悪いんでしょうか? 役者さんの演技は本当に素晴らしかったですね。 新しく出来る歌舞伎座での撮影が良くなって、シネマ歌舞伎の音響と画像がよくなると良いのですが・・・。

悩める人さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
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Unknown (悩める人)
2010-05-18 01:33:56
お返事有難うございます。

舞台が暗いので、その分、コマ数を世界最高峰の60iにしていたのが従来のシネマ歌舞伎でした。
現在のシネマ歌舞伎はこの半分にしてしまったのでパラパラとした映像になってしまいました。
勘三郎さんの機敏さ、玉三郎さんのスムーズな動きが再現されていないのでがっかりしたのです。
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オドロキです。半分ですか! ()
2010-05-18 21:20:34
>コマ数を世界最高峰の60iにしていたのが・・・・・。
>現在のシネマ歌舞伎はこの半分にしてしまったので・・・・・。

そうだったんですか! 映像の美しさを競ってる感がある昨今ですのに、時代を逆行していますね。 舞台を撮影したのですから当然その舞台を観に行った方がいらっしゃるはずですものね。観に行った方がシネマの方を見れば期待が大きいでしょうからガッカリしてしまいますよね。 実際に観劇する時は双眼鏡を持って行きますが、シネマ歌舞伎はアップの映像が多用されてて双眼鏡を通しての表情でない自然さが嬉しかったです。 もちろん、映像が鮮明であれば・・・もっと、もっと嬉しいです

今回の映像の倍の鮮明さがあったら美しかったでしょうね。悩める人さん、お怒り解ります。
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