モカとティータイム

生まれて2ヶ月で我が家に迎え入れたモカの成長記録と
スローライフな日常を楽しく綴って行きたいと思います。

神秘の花

2023-08-12 08:49:00 | 日記
猛暑日が続く中
モカの夕散歩は日没に近い6時頃が
日課になっている最近


この日は緑の絨毯と化した田園の中を
のんびり散歩





こうべを垂れ始めた稲穂が
沈む直前の陽の光を受けて
金色に輝いていました


この畦道の一角に
こんもりとした小さな茂みがありますが


ここには、カラスウリが自生しています


カラスウリの花は
暗くならないと開花しません

久々に花を撮影してみようと思い
通常よりも少し遅い散歩で時間調整

モカも付き合ってくれました



カラスウリは雌雄異株で
雄花を咲かす株と雌花を咲かす株が
別々になります

雌花は、下の写真のように
基部に少し膨らんだ子房があり
雄花と区別できます


陽が落ちて、薄らと暗くなる
6時半頃から花芽が動き出しました



午後6時半頃の、蕾の状態

固く閉じていた蕾でしたが.....


ゆっくりと5片の花弁が割れて
開き始めます





7時近くなると
さらに開いて
蕾が繊維状にほぐれ始めました


やがて花びらの先が
レース状に展開し始め







孵化した昆虫が翅を広げていくみたいに
ゆっくりと展開していきます


辺りはすでに真っ暗で
スマホのライトを使っての撮影です


沢山ある蕾が、それぞれ思い思いの
展開をして花を完成させていきます








7時半頃の花の様子です

妖艶な、神秘的な花が次々と
暗闇の中に浮かび上がり始めました


開花に合わせるように
ゆっくりと時も流れ



しばし、カラスウリの花に
魅了されてしまいました



もう少し時間が経つと
レースが絡みもせず
さらに鮮やかに展開して
美しい花になるのですが
藪蚊も群がってきたので
やむなく退散しました



以下の写真は、2年前に同じ所で
もう少し遅い時間に出向いて
撮影した写真です




この花の受粉を担う媒介者は
主にスズメガです

(昨年撮影した
花トラノオで採蜜するスズメガ)

カラスウリの花は
長い筒状の萼筒の先に咲きますが
この中には、甘い蜜が詰まっています

雄花の萼筒を縦割りにした画像
(写真はネットからお借りしました)


スズメガは空中静止して飛ぶことができ
長いストローのような口吻で
この蜜を吸いに集まってきます


その時に花粉をつけて
雌花の持つ雌蕊に受粉します

この夜も、採蜜に飛んできていましたが
暗くて撮影できませんでした



カラスウリは一夜花で
翌朝には役割を終えて萎みます



そして雌花は
花が咲き終わると、この子房が膨らみ
うりぼうみたいに縞々模様が付いた
実になります


雄花は実をつけないので
雌花はこれで区別できます

すでに少し前に咲き終わって
成長している実もありました


この実は秋になるとオレンジ色になり
葉の付いた蔓と共に、ドライフラワーや
フラワーアレンジメントに
使用されることもあるそうです

(昨年撮影)


夜咲く花

少しづつ展開して咲く様子は
妖艶で、とても神秘的です

蚊に刺されながらも
この時期に見たくなる花

でも、モカちゃんは付き合わされて
迷惑だったかも.....

この日は、おやつを
ちょっと多めにあげました

秋に又、オレンジ色に変化する実を
見に行くのが楽しみです

それでは、また




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