船橋情報ビジネス専門学校

身近で起きた出来事を更新していきます!!

碑文の主語

2024-08-23 09:00:00 | Weblog

広島の出身者は、どこにいても8月のあの日が気になるものです。今年の夏もそうでした。それは、口にしなくても、態度に表さなくても、忙しくても。テレビで広島の平和記念式典の模様が伝えられたり、ネットニュースの画像を見たりした瞬間は時が止まります。

小学生のころは登校日になっていて、「平和授業」がありました。当時はテレビなど各教室にはなく、何人かの先生の話を半日聞きました。実際に被爆した先生もいて、とても切迫した内容で小学生にとっては過激な内容だったことを覚えています。

平和公園の慰霊碑には「過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。小学生ながら疑問に思ったことがあったので感想文に書きました。しかし、担任の先生から怒られてしまいました。理由は他の子と観点が違うということでした。そこで、父親に聞きました。原爆を落としたのはアメリカなのになぜ謝るのかと。しかし、「子供のくせに余計なことを考えるな」と一蹴されました。それ以来、戦争のことを口にしてはいけないことだと思いずっと黙っていました。断片的にしか戦争のことを知らず、まさにフォークソングの「戦争を知らない子供たち」でした。

インターネットもない時代です。高校生のとき、テレビの再放送で見た映画「トラ!トラ!トラ!」で初めて真珠湾攻撃のことを知ります。そのとき、「過ち」は真珠湾攻撃のことだったのかと思いました。

時は過ぎて、故・安倍総理(当時)の真珠湾スピーチのテレビ中継を見て、奇襲攻撃を過ちとするなら、あの碑文は、ハワイに置くべきだと感じました。

広島にある碑文の意味は何だろうか、最近になって改めて考えるようになりました。それが分かったのが、ロシア軍が核を使う準備があると声明が流れたときでした。

 

碑文を作ったのは、広島大学の英文学教授で、碑文の主語を「私たち全世界の人々」と捉えた考えは、広島市の公式見解として残っているそうです。

残念ながら、平和授業は、教員の休日とするために中止と地元紙が2017年に伝えていました。その日ではなくとも、ぜひ、碑文の意味を、子供たちと一緒に考えてほしいと思っています。私は碑文の主語が分かるまで、あまりに長い時を要してしまいました(就職指導室・徳永)。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キャンプ | トップ | 久しぶりの・・・ »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事