作者 宗田 理
ポプラ社
中学1年生、1学期の最後の日、息子達が家に帰って来ない!軽井沢に行く約束をしていた菊地英治の母親は、息子の友達の家にに電話をかけた。仲良しのクラスメイト達もまだ、帰宅していない。
結局、ほとんどのクラスの男子が帰宅していないことがわかった。母親達は、誘拐か?遊びに行ったのか?話し合うが手がかりはなく、駅に問い合わせもしたが何の情報も得られなかった。それぞれが自宅に帰った夕方7時ころ、電話が入った。FM放送を聞けという息子の声。
各家庭に同じような電話が入った。
FM放送を聞いてみると「解放区放送をお届けします」という声。それは昔親達が学生の頃経験した、日大全共闘を思わせるものだった。息子達は、使われていない工場に立てこもっていた。
子供たちは、何に不満を持っているのか?クラスメイトの男子ほぼ全員が心を同じにして立てこもるなんていうことがあるのか?
そして、これから何が起きるのか?
クラスメイトの柿沼くんの誘拐事件も交差して、物語が進行します。子供たちの次から次へと繰り出される作戦に、圧倒され
スカッとするストーリーです。