颯太は、この夏、おばあちゃんのいる
佐渡に来て、遠泳の大会に出ることに
した。25メートルしか泳げないのに!
東京で、友人のこと、お母さんのことで、
もやもやした気持ちを抱いていた。
そんな時、佐渡に来て、去年の遠泳の
大会のビデオを見た。みんな、ピカピカして
見えた。気づくと、自分も大会に出ると
口にしていた。遠泳の距離は1キロ。
はたして、颯太の夏はピカピカになるのだ
ろうか?
娘も去年、高校の行事で遠泳に挑戦して
いるので、興味深く読みました。
5年生の颯太は、高校生と比べて
体が小さいし、1キロを泳ぐのもとても
大変そうでした。
大会の会場は
娘たちの時と同じで、大勢の人の
協力で、整えられていました。
リタイヤする子供がいたら
すぐ引き上げてやれるように
1キロのコースをいくつもの小舟で、
囲みます。命に関わる競技なだけに
スタッフも参加者も真剣です。
こういうイベントが行われるという
ことだけでも、人々の愛を感じます。