goo blog サービス終了のお知らせ 

「トーヨー新報」食客日記

豆腐などの大豆(加工品)、こんにゃくを中心に、日本・世界の食文化……その他諸々について、あれやこれやと夢想する日々です。

価値と価格

2011-10-20 08:17:07 | 業務連絡

何にせよ、物の価値がわかっていない人は少なくない。
値札を付けられて、初めて有り難がる人もいれば、
陰で文句を付ける人もいる。水、緑……出会い系(笑)など。
あって当たり前だと思い込んでいたものが、商品として見直される。
最初から、消費者に「これはこれだけの相場なのですよ」と
教えてあげるのが親切なのか? アカウンタビリティなのか? 
デフレの世の中、情報も同様。ネットでググれば済むと考えている人も多いしね。

いろは歌留多3態

2011-10-20 07:47:39 | 囁き

その昔、江戸のいろは歌留多の“い”――「犬も歩けば棒に当たる」。
大坂は「一を聞いて十を知る」。そして、京都が「一寸先は闇だ」w。

構造化された先延ばし理論

2011-10-19 14:06:04 | 文学的な

9月29日、本年度の「イグ・ノーベル賞」が発表されています。
(わが国から5年連続で受賞者を輩出したことは、会長が触れていました)
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる」重要な研究に対して
与えられる同賞ですが、ぼくが注目したのは文学賞部門。
今年は、スタンフォード大学のジョン・ペリー氏が獲得。
その評価された論文「構造化された先延ばし理論」とは――、
物事を先延ばしにする癖がある人でも、優秀な人間として尊敬されることが可能。
具体的には、“より重要”な作業を先延ばしする手段として、“重要”な作業をする。
大笑いできるネタではなく、くすりと笑えるくらいのアレですね。

電池と自動車

2011-10-19 12:05:06 | 囁き

近い将来、まず間違いなく、自動車産業は転換を迫られる。
いや、そうせざるを得ないと、関係者はとっくに気付いていて、
それでも巨大化した自動車産業界が、容易に方向転換できないのは、
自社が生き残るための方策をまだ固めていないためかもしれない。
現在の自動車メーカーの最大の強みがどこにあるかと言えば、
(ガソリンを用いた)エンジンに関する技術の蓄積になる。
ところが、ガソリンを使用しない電気自動車にシフトした場合、
そのアドバンテージが従来のようには通用しなくなる。
極端な話、家電メーカーでも同レベルの電気自動車を生産しかねない。

ひとつの産業を成り立たしめている根本の土台が揺らぐことになる。
近年のバイオ燃料などの研究開発は、ガソリンなど化石燃料を用いた
旧来の技術の延命工作、時間稼ぎにしかならないだろう。
となると、電気。それも電池が大きくクローズ・アップされる。
(燃料電池の話は聞き飽きた節もあるので、しばらくは触れない)
携帯電話などに採用されている小型のリチウムイオン電池を大型化?!
大量生産されるようになれば、製造原価も下がる――というプロジェクト
(例の「エリーカ」=慶應義塾大学などの開発)から目が離せない。
自動車の歴史から考えると、ガソリンから電気へ、は先祖返りでもあるのよね。
小型リチウムイオン電池は、リチウムと(高価な)コバルトが原料だけれど、
リチウムと(安価な)二酸化マンガンに代えれば、原価はより抑えられる。

遅かれ早かれ、電気(電池)自動車の時代は来る。人類の文明が滅びない限り。
(完全実用化された燃料電池の登場は、いつになるのだろうね?)
その際、自動車に求められる次の機能は、本当の自動運転となるだろう。
目的地や途中ルートなどを入力すれば、利用者はその間、ハンド・フリー。
車の免許証など要らない時代だ。PCが家電扱いされるのと同じ。
ホンダやトヨタがロボット事業を着々と進めているのは、エンジンが廃れた後の
自動車産業の未来を見据えているからではないかと思う。
“先を読む”とは、現在手にしたテクネーを見極めつつ、
次なる新たなテクネーを駆使する状況(インフラ整備など)を待つことなのだろう。

人類裁判

2011-10-19 08:33:19 | 文学的な

小松左京の短篇「人類裁判」を英訳で読んだ。
(何故だか訳者は、パックンマックンのパトリック・ハーラン)
ちょっと考えたのは、ぼくが“人間嫌い”なのを差し置いても、
やはり、ヒューマニズム(人間中心主義)<知性――ではないか?と。
「知性」と言っても、テストや営業成績などの数字に表れるものではなく、
想像力の類のこと。どれだけ、人のため、家族のためにと思っても、
それが当座の狭いコミュニティを守るだけにとどまり、いずれ
その一帯を含む地域全般、あるいは地球全体ごと蝕まれてしまう
……なんてこともあり得る時代な訳で、擁護していたはずが、
結果的に、何もかもを袋小路に追いやってしまったのでは、笑えない。
そこから、子供時代からの疑問が頭をもたげてくる訳で、
太宰治『人間失格』で問われていた、無知は罪なのか? 切ない。

Occupy Every Street!

2011-10-18 12:49:57 | 囁き
ニューヨークのウォール街で起こった
Occupy Wall Streetウォール街を占拠せよ)」デモ。
やれやれ、大変なことになったなあ。やっぱり米国は当てに出来ないわ
(言うなりに、TPP交渉の席につくようでは、外交下手にも程がある)
――なんて思いをひしひしと感じている今日この頃、
コーネル・ウェスト教授
や、R&Bシンガーのラヒーム・デヴォーンまで
逮捕されてしまい、どうしたものやらとブルーな気分。
貧困こそ、最も痛烈な暴力だ」と演説するウェスト教授の
主義・主張自体は、何も間違っていないはず……なんですけどねえ。
格差社会が日本だけの問題でないのは当然のことで、米国もまた
成金と貧乏人しかいない社会になっているのは資本主義の趨勢なのでしょう。

アンケート

2011-10-18 12:12:26 | 業務連絡

先に触れた企画展示について、アンケート用紙を作成中。
本紙の読者以外にも目に留めてもらう機会ではあるし、
業界の外部の視点というものをじっくり考えてみるのも面白いでしょ。
(正直、このブログにしたって「お豆腐ランド」の埒外に在る訳だけれど……)
複眼的思考は大事。多様性は、淘汰を潜り抜けるための遺伝子的戦略。

中之島図書館

2011-10-18 08:38:44 | 業務連絡


大阪府立中之島図書館」は住友家の寄付で建造され、
1904年(明治37年)の開館。野口孫市日高胖の設計。
大阪関連の資料(古典籍)が充実しています。
隣に位置する「中之島中央公会堂」同様に
ネオ・ルネッサンス様式の近代建築物。
歴史ある建物だけれど、気軽に利用できる良いスポット。
ぼくも先週末、図書の借り出しに足を延ばしました。
この3階に文芸ホールがあり、ちょっとした企画展示が行われたり
……弊紙「トーヨー新報」も来月上旬、参戦いたします。詳細は後日。

検索ポイント

2011-10-17 12:45:48 | 囁き

ぼくの知っているだけでも、先月頃
「Gポイント」や「ドリームメール」が
検索によるポイントを取りやめ、
「ライフメディア」も今月下旬までで廃止するようだ。
検索ヒット数の上昇効果を見極めたのか? 
それとも、必要な数の個人情報を収集できたのか? 

「イベント」観の変遷

2011-10-17 12:14:18 | 囁き

「出来事。催し物。行事」を表す外来語として定着している
イベント」ですが、元々は美術用語の類でした。
わが国では1960年代頃、「ハプニング」同様に、
芸術作品の予定調和を壊す「偶発的に出来事を起こす」ものとして
「イベント」という語が使用されていました。
(環境芸術、パフォーマンス、ハプニング・アートと呼べば、伝わる?)
芸術家の内面、世界観を世間の生活者に届けよう
(街そのものが“劇場”という当時の考え方)とする試みとしての
言葉「イベント」が、サブカルチャー時代の終焉とともに、
資本を携えたプロデューサーが絡み始めたことで、
確実性と安全性の重視される催し物としての
「イベント」へ移行した――という経緯があります。