1985年に発表された博報堂生活総合研究所編『「分衆」の誕生』。
それ以降、マーケティング・リサーチの実務家や研究者の間では、
消費者に代わって「生活者」という言葉を
キーワードに起用することが増えたとか。
「画一的な大衆が消えていき、マーケットが見えにくくなっていく状況」下、
どういった戦略を取るべきか? という問題の立て方ですね。
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(あくまで販売の対象としてしか、「生活者」をとらえていませんが)
消費者と対比させられるところの生活者は、いかなるものか?
1. 消費者のライフスタイルの均質化 → 生活者のライフスタイルの差異化
2. 操作されやすい消費者 → 操作されにくい消費者
3. 消費者は少品種大量生産の対象 → 生活者は多品種少量生産の対象
――四半世紀も前の問題設定ではありますが、今なお射程距離は有効なのかな?