
ぼくは周りから酒呑みと見なされているようで
(否定はしませんが、ぼく的には皆の酒量が少な過ぎるだけ)、
だからと言う訳でもないのですが、第三のビールなど目もくれないし、
「
ビールはチェイサー代わり。お酒じゃないないよ」と主張してきました。
ところが、個人的な感懐ではなく、つい最近まで国全体で
そう取り決めていた国民もあったようです――そう、ロシアです。
☆
ロシアといえば
ウオツカ。ぼくも成人以降、ウオツカで育ちました(半分嘘)。
飲み慣れないと、薬用アルコール臭いのが気になりますが、
馴染むと逆に癖がないお酒です。カクテル・ベースに最適なのがその証拠。
で、ロシア人と交渉を進めるにはウオツカで潰されないように!
と警戒されていたのを想起しますが、従来、
アルコール分15%以上でなければ
“酒”と認められていなかったお国柄。しかしながら、先月下旬に
メドベージェフ大統領が法改正に署名を行い、ビールも酒類として規制されることに。
☆
“清涼飲料水”の看板をビールから外されたことで、ビール市場は縮小。
でも、呑んだくれとしたらば、同じ酒扱いならばきつい方がお得感は強い訳で、
政府の節酒政策というベクトルとは真逆になってない?との疑問も湧きます。
アルコール飲料シェアをビール業界に切り崩されてきたウオツカ業界の巻き返し
とも指摘されているし、ウオツカ呑みをよりライトなビール呑みに移行させる方が
現実的だとの意見(もちろんビール業者側の見解)も他方にはあるなあ。
禁酒法時代の米国ではないけれど、舵の取り方が極めて難しい。
本来の理念とは見当違いな方向へ民衆が暴走してしまうから。