
今頃、こんな音で攻めてくるなよ~。脱力させられつつ、
どうにも憎めないのが Dez Ray のデビュー盤『SEVENTEENTH SIGN』。
各楽曲のタイトルの並びだけ眺めていても、「こやつ、殿下好きw」と、もろ分かり。
かつ、音の組み立て方(当然、全曲セルフ・プロデュース)やファルセットの使い方が、
(現在ではなく)若き日の殿下。オリジナリティーより懐古趣味すら覚えてしまう新人なのね。
一時期のネオ・ソウル勢と異なり、向かった対象が1980年代の殿下!というところが、めっちゃ笑ける。
時代錯誤のP-ファンク、TONY OZIER AND THE DOODOO FUNK ALL-STARS のアルバムを
否定できないように、Dez Ray も拒めないあるよ。同じアーティスト、同じビートに取り憑かれた弱みなの。

昔ならば足を棒にして、あちこちの中古レコード盤屋さんを回って
見つけ出さねばならかなったレア盤などが、割と簡単に見つかる良い時代。
廃盤なども廉価で再発してくれて、ありがたい半面、そら恐ろしいような……。
Jackson Sisters、Brief Encounter、The Presidents 等々、
部屋でちょこっと聴き始めたら、そのまま一日が飛び去ってしまいがち。
昨夜は Slave 初期のアルバムをチェックし直していたのですが、
途中で、ごりごりファンクから甘茶ソウルへ流れると、
The Presidents の『5-10-15-20(25-30 Years Of Love)』で締めました。
サビの歌詞が言うこと無しです。5年、10年、15年……想いは変わらない。
Aren't we happy? いちばんお気に入りな曲は「Fiddle De De」だったりしますが。

現在のBGMには、Xscape の「Understanding」が気分。
何年前の曲だっけ? デビュー盤『hummin' comin' at 'cha』に
収録されていたから、1992年か。ざっと20年ほど昔。
4人とも皆、お子ちゃまだったのにねえ。
メンバーの一人、キャンディはこの前、ソロ第2作を発表していたけど、
子供がいるし、婚約者は殺されているし……
すっかり、肝っ玉母さん化していたなあ。人生いろいろ。
しかし、当時の幼い歌声で切々と唄われると、現在でも胸が痛くなります。
――私に必要なのはあなたからの理解
でも、私の言うことを聞いてくれないのなら
どうやってコミュニケートしたらいい?
私に必要なのはあなたからの理解
1、2、3と数えるくらいシンプル
私たちに必要なのは理解し合うこと(拙訳)

ラファエル・サディークの新譜『STONE ROLLIN'』を
ご機嫌に聴いていたりする今日この頃。
新譜のリリース攻勢が充実していて、音楽的には恵まれているかも。
ところで、ラファエルの前作は思い切りモータウン系のサウンドへの
オマージュに満ちあふれていた訳ですが、今作は1970年代ブラック・ロック?!
ギターを前面に打ち出して、何ともジミヘンくさいwのです。
そのため、もやもやとジミヘンの名盤『Electric Ladyland』を聴き直したい!
(最初に聴き込んだのって学生時代……何十年前やねんw)と思い立ち、
アマゾンでCDを見繕っていたのだけれど、何だか見当たらない。
と気付いたのは、ジャケットが違う。ぼくの知っているアルバム・ジャケットは
怪しげな雰囲気の暗い場所に裸形の女たちが蠢いているイメージ。
現在は全く別物なのね。何故だ? と調べてみたらば、その英国盤ジャケットは
ジミヘンの遺族の要望から差し替えになってしまい、現行のデザイン
(灼熱に燃えるジミヘンの横顔)しか出回ってないらしい。ちょっとつまんない。

昨夕は帰宅すると、輸入代行業者から届いたCDを聴き続け。
インディー落ちからメジャー復活した
Mint Condition の新譜を聴く。と同時に彼らの
1990年代の名曲をチェックし直していました。
「Breakin' My Heart(Pretty Brown Eyes)」の涙腺破壊力は凄いわ。
ストークリーの艶っぽく伸びのあるボーカルでぐしょ濡れwです。
☆
それはいいのだけれど、どうして輸入盤のCDケースは
揃いも揃って、割れたり、砕けたりしているかね?
全く、米国人って雑なんだから! ……ぼやきつつも、
海外のお皿自体の安さは、自腹で予備のケースを買っても
お釣りが来るくらいなのだから、輸入業者への注文はやめられませぬ。

「SUMMER SONIC 2011」(いわゆる「サマソニ」)は今年
8月13日(土)、14日(日)に東京、大阪で同時開催。
大阪だと舞洲までのアクセスが面倒だとか、
ステージ自体の管理されまくった(テーマパーク的)閉塞感が苦手とか
……まあ、いろいろあるんですけど
(昨夏は炎天下、会場設営に携わっていたりもするのねw)
毎回、垂涎のアーティストが参戦するんだよなあ。
今回も、あのファンカティアー、Bootsy Collins が来日!
今春、新譜を出したばかり。ヒップホップ世代以降にも、熱く
ファンクの伝道活動を続ける勇姿に惚れ惚れしていたもんだ。
しかし関東方面だと、単独ライヴも行われるようなんだな。羨ましい。
神奈川の「CLUB CITTA'」で、8月12日(金)、13日(土)か。
(大阪でも、単独ライブを行ってくれないかなあ……)
バンド・メンバーは、Pファンク勢から
バーニー・ウォーレル(キーボード)やブラックバード(ギター)ら。
だけど、ブーツィー・コリンズ自身がベーシストなのに、
さらにベースでTMスティーヴンスを招聘するのって、どうよ。
ブーツィーがリード・ベースで、TMが2ndベース???

昨夕から、殿下の「Thieves In The Temple」が頭の中で鳴る。
☆
Voices from the sky say rely on your best friend
to pull U through
But even if I wanted 2
I couldn't really truly, 'cause my only friend is U
☆
「友達」って、何だろうなあ?

日頃のアンケート・サイトなどの巡回により、ポイントが貯まっていました。
「アマゾン」ポイントに換算すれば、CD4枚分が無料で手に入ります。
ただでゲットしておきたい名盤などを見繕い、早速注文したところ
……マーケット・プレイスの1社にオーダーを出した分で、手違いが。
Force M.D.'s のCDを注文したはずが、カセット・テープになっていたのです。
日本国内のレコード屋さんで、演歌のテープを買う年配の方を
見かけたことはありますが、米国でもまだテープを扱っていたか、と盲点。
サイトに上がったジャケット画像が、明らかにカセットでなくCDだったため、
苦情を入れ、返金してもらいましたけど(良心的なショップで助かりました)。