
最近、「
アマゾン」で買い物すると、クーポン券を貰う。
楽曲のダウンロード販売で、1曲分を無料にしてくれるのだ。
シングルのリミックス盤に萌えることはたまにあるが、
基本的にアルバム単位でミュージシャンの世界観を楽しむ聴き方だから、
曲単位でダウンロードというのは、あまり好きじゃなかったりする。
(シングル単位でチェックするだけならば、「
YouTube」などで
落としたファイルをMP3化すればよいだけだし)
おそらくは世界的なCD売り上げの減少と
それに代わる楽曲のネット配信を睨んで、「アマゾン」でも
ダウンロード販売を強化、呼び水としようと企んでのクーポン券かな。
☆
ぼくの敬愛する
殿下は、「
既にインターネットは終わっている」など
かなりトンデモ発言wに近いことを言い放つ人だけれど、
凡百のアーティストに先んずること、数年は早い言動の人なので……。
そんな殿下に近年、天才的なプロモーション方法で驚かされました。
2007年発表のアルバム『
Planet Earth』が英国紙の日曜版の付録に!
(昨年発表の『
20ten』は、英国とベルギーの新聞の付録)
付録というからには当然、無料。大手レコード会社が激怒したのも無論。
「誰に断って商売しとんのじゃ!」という感じでしょうか。
ところが、殿下は全盛期からレコード業界とやり合ってきた強者ですから。
2009年のアルバム『
MPLSOUND』などの3枚組に至っては、
レコード会社を通さず、大手スーパー「ターゲット」で廉価販売するという荒技。
☆
音楽のネット配信は自分のサイトで早い時期から行っているし、
写真集の巻末にライヴ盤を挟み込んで流通したりなど、試行錯誤は昔から。
気になるのは、そんな商法で殿下の側は制作費などをペイできるのか?と。
出来るようなんですねえ、それが。
ビジネス的な視点は取っ払って、ポリシーだけで見ても
――CDなんて飾りです。音楽家はライヴが命。
ということを具現化しちゃった訳です、殿下は。
CDくらい無料で配布しても、その後で行う大会場でのコンサートに
客を集めてしまえば、それで良いのです。極めて真っ当な考えです。
CDが売れなくても、コンサート・チケットが売れれば無問題
というコンセプトは、日本の“教授”もどこかで語っていたなあ。