
梅田のチケット・ショップへ足を運んだ帰り、
某安売りスーパー店に寄り道する。
適当にジャンクな食品を買い求め、混雑するレジに並ぶ。
スキャナーの調子が悪いのか、首を傾げながら
疲れた表情の中年女性がのろのろと精算する。
黄色い買い物かごと薄っぺらなポリ袋を持ち、
レジから離れるけれど、妙に予感が働いて、
レシートをざっと一瞥すると同一商品が2個分請求されていた。
なるべく不機嫌そうな表情に見えないように注意を払い、
レジに戻ったところで、穏やかに間違いを指摘した。
その系列のスーパーで働いているパートの人らを見かけるたびに
胸が痛むと語った心優しい女性のことなどを思い出しながら。