「歴史劇」か「時代劇」か…大河ドラマ「江」目立つ違和感(産経新聞) - goo ニュース
ちょうど「タイムスクープハンターSeason3」が始まった所だ。沢嶋雄一が帰って来た!
今回から木10に移動して「ダウンタウンDX」や「BOSS」等とぶつかり合う。放送時間も30分から43分に拡大され、沢嶋の他に本社の古橋ミナミも登場する。この時間帯は「ブラタモリ」もやっていた。殆ど古地図と坂道、鉄道と言ったタモリの趣味番組だが、好評だった。
「歴史劇」が存在するのなら、この「タイムスクープハンター」がそれに当たるのだろう。現存する歴史資料から推察した名も無き人々の日常を現代人のレポーターがオーバーアクション気味に伝えている。
また歴史から見れば、茶々と江が対立していた時に勝者が逆だったとしても織田の血は引き継がれた。
歴史とはあくまでも結果であり、その結果に至る過程の多くは推測だ。その推測の域が作家など作り手の手腕のハズだ。さらに主人公の立ち位置で登場人物はどうにでもなる。その典型が尾張徳川の宗春や吉良上野介の仇役だ。今回の大河では織田信長の描き方が興味深かった。信長と言えば「冷酷」や「非道」のイメージが強いが、その奥には優しさがあったと言う設定は珍しい。また秀吉はお調子者、人たらしのイメージが強いが、以前の「天地人」では狡猾さがクローズアップされていた。主人公の立ち位置の違いで登場人物などどうにでもなるのだ。春日の局から見れば「お江与の方」は権力を傘に着るイヤミな女だ。
山内氏が評価した「龍馬伝」も女性の間では賛否が分かれる。福山ファンなら絶賛するのだろうが、「絵ヅラが汚い」と言う人も多い。同じ様に絵ヅラが汚く出演者に固定ファンも少なかった「風林火山」の女性の評価は低いが、男性ファンの間では評価が高い。
かつて必殺をブームにした山内氏には時代劇はおろかマンガからしか現代劇すらマトモに作れない民放の惨状を嘆いて欲しかった。必殺の金10で今やっているのはシタリ顔のインチキジャーナリストが大袈裟に語っている自称:ニュースショーのお笑い番組だ。
そう言えば去年の「龍馬伝」で海援隊がカステイラを作っていたのはいつ頃だっただろうか?前河内愛之助の正体はタイムスクープハンター沢嶋だった。彼はタイム・パラドックスを起こさないために本当は「リストラ武士の奮戦記」で知っていたカステイラの製法を隊士らに教えなかったんだろう。