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太陽光発電装置の逆潮流なし運転について

2014-12-29 | 太陽光発電

太陽光発電装置の逆潮流なし運転について

ミクロネシア在住のPV-PN04B (ポナペ)さんから、日本製(三菱)の太陽光発電をミクロネシアで使いたいが、どうしたらよいか相談を受けました。
私もさほど詳しくはないのですが、わかる範囲で検討してみました。

現在日本国内で販売されている太陽光発電のほとんどは商用電源に、系統連携して逆潮流するタイプで、余剰電力は電力会社に販売することになっています。


ご相談内容によると、ミクロネシアでは電力事情が悪く電力会社は余剰電力の買取りはしないとのことです。

お問合せの三菱製パワーコンディショナーPV-PN04Bは、系統連携し、逆潮流ありで使用するタイプですので、このままではミクロネシアでの使用はできないことになります。
そこで、ご指摘の逆電力継電器(RPR)の使用が考えられます。これを使うことにより逆潮流なしで使うことが可能になりますが、種々の問題点があります。

1.ミクロネシアの電力は電力会社がディーゼル発電機で発電し、110/220V 60Hzで送電されているようですが、PV-PN04Bの仕様は次のようになっております。


  
  連携の電圧が高くなると発電量が下がったり、整定値の設定などに問題があります。



2.もし、電圧変動や周波数変動があればこれも問題になります。
3.発電電力が消費電力以下で絶対に超えないレベルでないと、逆電力継電器が頻繁に働き使い物にならなくなる。
  (発電電力の方が、大きくなると逆電力継電器が働き系統が遮断され、パワコンディショナーも 動作停止(発電停止)する。
  逆潮流なしで使用する場合は、常時太陽光発電で発電した電力より負荷の方が大きいことが条件になります。
 以上のことから判断すると、家庭の電力系統で、逆潮流なしで連携するには相当無理があります。

もし、種々検討され技術的に使用可能であっても、かってに電力会社の配電線に太陽光発電装置を接続することはできませんので、一度電力会社に相談・確認された方が良いと思います。
下記Webページが参考になると思います。


 三菱電機太陽光発電システム概要

系統連携・逆潮流

 ディジタル形保護継電器(MELPRO-Sシリーズ)

 既設キュービクルへ太陽光発電システムを連系する際に必要な保護継電器


自立運転
 PV-PN04Bには自立運転機能が用意されております。停電時に日照があれば非常電源として使える仕様になっております。
 100V 1500W以下の出力です。ただし太陽光の強さに影響を受けますので、安定した日照があることが条件となります。


 

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4 コメント

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お礼! (ポナペ)
2015-01-14 10:51:18
あけましておめでとうございます!
小生の問いあわせに詳細なコメントをいただきましたことお礼申し上げます。
昨日、電気会社のものが来て当方のケースがGRID-TIEシステムの幕開けプロジェクトとして是非やろうといってくれました。現在、当地ではキャシューパワーというプレペイド式電気徴収をしております。これは昔のようにメーター読み込みの必要がなく、経費削減ができること
未払い催促の必要がないことなどから始まった制度です。三相電源に関しては昔と同じメーターを使い、2週間ごとにメーターを読みにきます。

昨日の電気会社の話では、とりあえずソーラーパネルを設置配線して、系統連携させるときに昔のメータに変えるとのこ戸を試してみようとの事。停電のときはパワーコンディショナーが停止するため、逆潮流はないはずであるとの事。幸いpv-pn04bはセンサー設定、周波数等をプログラムできるので、とりあえずやってみようといってくれました。ソーラーパネルは24枚、2.5~2.8kwの発電は1時間あたりの使用量より高い発電量になると思います。当方の1日あたり、20kwぐらいの使用量ですので1時間平均1kw以下であると思います。昼間はその分エアコンや、電気温水などをつけて使用量を発電に見合う分贅沢に使ってみようかなどと考えています。
当面は売電分はメータが逆戻りした分をキャシュパワーのクレジットとしてなにかしらの還元ができるようにしてくれると言ってくれました。
今後のプロジェクトがどうなるかわかりませんがそのつどご報告させていただければと考えております。
今回はありがとうございました!
系統連携の接続 (下手の横好き)
2015-01-15 14:46:16
系統連携の接続よかったですね。
電力会社の前向きな対応に感心しております。
結果に興味がありますので、よろしかったらご報告をお願いいたします。
レンケイホゴ タイキ (ポナペ)
2015-01-29 15:40:31
今日電力会社が通常のメーターを取り付けに来てくれました。が、、、”レンケイホゴ タイキ”と表示されてオンにならない。。。異常のマークやエラーコードは表示されないのですが
ジリョク発電に変更すると以前は50mhzだったのが60mhzに変わっているので、周波数の方は二自動認識したようです。
そこで電力会社の友人いわく、100Vを115Vまたは200Vを230ボルトにするステップアップトランスをパネルボックスとパワーコンディショナーの間につけたらどうだとの意見。。。200Vを230Vで10Aぐらいのトランスフォーマーなどあるのかしら。

それかジリョク発電のコンセントをとりあえず使えるだけ使うかですね。。。

アメリカからソーラーパネルに直接つなげるインバーターも出ているらしいので調べているところです。

またお邪魔します!!!
報告まで。

レンケイホゴ (下手の横好き)
2015-02-03 12:01:54
返事が遅れて申し訳ありません。
レンケイホゴ タイキ と表示されオンにならないということですが。
レンケイ保護が動作するということは、系統側の電圧か周波数を、パワコン側から見て異常と検知したことが考えられます。
周波数は60hzと感知したようですので、電圧の影響かもしれません。
可能であれば、パワコンの系統接続端子「U - O - W」で電圧チェックをしてみてください。
電源は単相3線式でU - O間 100v W - O間100v U - W間200vが標準です。
OVR(系統過電圧検出レベル)は標準で通常115vになっております。120vまで調整可能。
もし、系統電圧がOVR以上で整定値の範囲を超えるようであれば、ステップアップトランス等の検討が必要かもしれません。
3KW程度の容量のトランスはあるようですが確実に使用可能かどうかの判断は経験がないので判断つきかねています。

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