小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(8)CG
「ごめんなさい、でも本当なんです。お茶入れます」。
彼女は食器棚からインスタントコーヒーを見つけると、ティーカップを出してお茶を入れてくれた。
「お砂糖は一つ、二つ、マリームは」?そう言いながら見上げる瞳と唇は徒っぽく返事を忘れさせるほど愛らしくてたまらなかった。
「うん、一つ。クリームは少し入れて下さい」。
「はい」。そしてコタツに座ってお茶を飲んだ。すると、彼女はティーカップをずらすと旅行バックをテーブルの上に乗せた。
そして、横に倒すとパチッ、パチッ、とロックを外して開けた。
「近藤さん、此れが私の全財産です。私をここに置いて下さい」。そう言って通帳と印鑑を出してテーブルの上に置いた。
私は突然の事に驚いた。
「そんなものはしまっておけよ。立花さん一人くらい養って行くだけの働きはあるから。でもどうして俺なんか」?
「人を好きになるのに理由なんか必要なんですか」。
「それはとても嬉しいけど、でも御両親が心配するよ。それに私の事なんか何も知らないだろ」。
「ううん知っています、近藤さんはバツイチでとっても優しい人。私はそれだけ知ってれはいいんです。それから両親なんか居ません。私を政略結婚の為に売るような親なんか要りません。捨ててきました」。
「そう、あのとき何か大変な事情はあると思ったけど、分かった。好きなだけいていいよ」。
「有り難うごさいます、私働きますから。こう見えてもお料理は得意なんです。宜しくお願いします」。彼女はコタツを出るときちんと正座して頭を下げた。
こうして私は突然舞い込んで来た彼女と同棲する事になった。前の妻と別れて懲りていた筈だったのに。しかし彼女は違って見えた。
私は給料の残りと通帳を箪笥からだして彼女に渡した。
「え、私が預かっていいんですか」?
「うん、自分は浪費家だから無駄遣いも多いし預けるよ。足りない時は預金から降ろしていいから」。彼女は嬉しそうに笑うと通帳を開いた。
「え~っ、凄いですね。こんなにお給料貰っているんですか」。
「営業していたからね、歩合がけっこうあったんだ。それに妻と離婚した時も慰謝料は払わなかったから」。
「・・・聞いても良いですか」?と悪戯っぽい瞳で見上げた。
「うん、何で別れたか。だろ、私は仕事ばかりしていて妻の相手をしてあげられなかった。それで男とね」。
「ごめんなさい」。
「いいんだ、本当の事だから。でも今度は時間が取れるから、少しは立花さんの相手は出来ると思う。いや特別な意味は無いから」。
「いやです、立花さんだなんて。美保って呼んで下さい」。
私は黙って頷いた。そしてその晩、私が風呂に入ると明かりが消えた。
「入ります」と美保が入ってきた。
そして薄暗い風呂で美保の身体を抱いた。ほっそりとした身体に似合わず、豊満な乳房をしていた。互いに身体を流し合い、ベッドに入った。
すると、美保は身体を硬直させていたのだった。美保は初めてだった。
そっと唇を合わせ、抱き締めた、そして豊満な乳房を愛撫して舌を下腹部へ滑らせ、柔らかな陰毛を掻き分けてクリトリスに触れた。
「嗚呼ッ・・・」甘い吐息を漏らし、腰をくねらせた。
そして声を圧し殺すように善がり声を上げ、身体を震わせながらオーガムズに達した。グッタリした花園の中に肉棒を挿入した。
「嗚呼ッ・・・身体が壊れてしまいそうッ・・・嗚呼ッ・・・」。
美保はシーツを握った手を離し、首にしがみついた。そして二度三度と絶叫すると私も同時に達した。「京平さんが好きです。大好きです」。
「うん、自分も美保が好きだ。大好きだよ美保」。
「嬉しい、私初めてなんです。そんなに目詰めたら恥ずかしいです」。私は若い美保に次第にのめり込んで行くのが分かっていた。
そして翌日から美保の見送りで仕事に出掛けた。
会社では美保の話で持ちきりだった。どんな関係だとか幾つなのかと、私は一瞬答えに困った、孰れバレル、ハッキリ恋人だと告げた。
こうして楽しい日々が続き、仕事も順調に業績を上げていた。六月に入り、梅雨を迎えた。じめじめとうっとしい日々が続いていた。
NO-8-16
「ごめんなさい、でも本当なんです。お茶入れます」。
彼女は食器棚からインスタントコーヒーを見つけると、ティーカップを出してお茶を入れてくれた。
「お砂糖は一つ、二つ、マリームは」?そう言いながら見上げる瞳と唇は徒っぽく返事を忘れさせるほど愛らしくてたまらなかった。
「うん、一つ。クリームは少し入れて下さい」。
「はい」。そしてコタツに座ってお茶を飲んだ。すると、彼女はティーカップをずらすと旅行バックをテーブルの上に乗せた。
そして、横に倒すとパチッ、パチッ、とロックを外して開けた。
「近藤さん、此れが私の全財産です。私をここに置いて下さい」。そう言って通帳と印鑑を出してテーブルの上に置いた。
私は突然の事に驚いた。
「そんなものはしまっておけよ。立花さん一人くらい養って行くだけの働きはあるから。でもどうして俺なんか」?
「人を好きになるのに理由なんか必要なんですか」。
「それはとても嬉しいけど、でも御両親が心配するよ。それに私の事なんか何も知らないだろ」。
「ううん知っています、近藤さんはバツイチでとっても優しい人。私はそれだけ知ってれはいいんです。それから両親なんか居ません。私を政略結婚の為に売るような親なんか要りません。捨ててきました」。
「そう、あのとき何か大変な事情はあると思ったけど、分かった。好きなだけいていいよ」。
「有り難うごさいます、私働きますから。こう見えてもお料理は得意なんです。宜しくお願いします」。彼女はコタツを出るときちんと正座して頭を下げた。
こうして私は突然舞い込んで来た彼女と同棲する事になった。前の妻と別れて懲りていた筈だったのに。しかし彼女は違って見えた。
私は給料の残りと通帳を箪笥からだして彼女に渡した。
「え、私が預かっていいんですか」?
「うん、自分は浪費家だから無駄遣いも多いし預けるよ。足りない時は預金から降ろしていいから」。彼女は嬉しそうに笑うと通帳を開いた。
「え~っ、凄いですね。こんなにお給料貰っているんですか」。
「営業していたからね、歩合がけっこうあったんだ。それに妻と離婚した時も慰謝料は払わなかったから」。
「・・・聞いても良いですか」?と悪戯っぽい瞳で見上げた。
「うん、何で別れたか。だろ、私は仕事ばかりしていて妻の相手をしてあげられなかった。それで男とね」。
「ごめんなさい」。
「いいんだ、本当の事だから。でも今度は時間が取れるから、少しは立花さんの相手は出来ると思う。いや特別な意味は無いから」。
「いやです、立花さんだなんて。美保って呼んで下さい」。
私は黙って頷いた。そしてその晩、私が風呂に入ると明かりが消えた。
「入ります」と美保が入ってきた。
そして薄暗い風呂で美保の身体を抱いた。ほっそりとした身体に似合わず、豊満な乳房をしていた。互いに身体を流し合い、ベッドに入った。
すると、美保は身体を硬直させていたのだった。美保は初めてだった。
そっと唇を合わせ、抱き締めた、そして豊満な乳房を愛撫して舌を下腹部へ滑らせ、柔らかな陰毛を掻き分けてクリトリスに触れた。
「嗚呼ッ・・・」甘い吐息を漏らし、腰をくねらせた。
そして声を圧し殺すように善がり声を上げ、身体を震わせながらオーガムズに達した。グッタリした花園の中に肉棒を挿入した。
「嗚呼ッ・・・身体が壊れてしまいそうッ・・・嗚呼ッ・・・」。
美保はシーツを握った手を離し、首にしがみついた。そして二度三度と絶叫すると私も同時に達した。「京平さんが好きです。大好きです」。
「うん、自分も美保が好きだ。大好きだよ美保」。
「嬉しい、私初めてなんです。そんなに目詰めたら恥ずかしいです」。私は若い美保に次第にのめり込んで行くのが分かっていた。
そして翌日から美保の見送りで仕事に出掛けた。
会社では美保の話で持ちきりだった。どんな関係だとか幾つなのかと、私は一瞬答えに困った、孰れバレル、ハッキリ恋人だと告げた。
こうして楽しい日々が続き、仕事も順調に業績を上げていた。六月に入り、梅雨を迎えた。じめじめとうっとしい日々が続いていた。
NO-8-16