ストックホルム市内では最も有名な観光スポットである市庁舎。
メーラレン湖の対岸から見た市庁舎。塔の高さは106m。
設計はスウェーデンの建築家ラグナル・オストベリ。1911年から1923年にかけて造られました。
市庁舎への入場は、9時30分から、ガイドツァーのみとなっているようです。
市庁舎内に入ると、まず案内されたのが「大広間」。高窓から採光されるようになっていて、赤レンがの壁面は「敲(たた)き仕上げ」されています。
このため、音響効果が良く、音質は柔らかだということです。
毎年12月10日にストックホルムのコンサートホールでノーベル賞授賞式が行われた後、ここで授賞祝賀晩餐会が開催されます。
ノーベル賞受賞者は夫人同伴で、正面階段から下りて来て祝賀晩餐会場に入るとのことです。
別の部屋には、この時に用いられる食器が展示されていました。
スプーン・ナイフ・フォークは新潟県の燕市で作られた洋白銀食器を使用されているとのこと。出来映えがよいと、燕市の関係者がこの祝賀晩餐会に参加したことがあるようです。
見学のハイライトは2階の「黄金の間」。1800万枚の金箔モザイクで壁面が飾られています。まさに豪華絢爛。ここでは受賞パーティの舞踏会が行われます。
こちらは市議会議事堂。まるで宮殿のような雰囲気の建物ですが、ここに入ってみて「現在も使用されている市庁舎なのだ」という認識を新たにしました。
ちなみに、議員は101名、うち女性は53名。市長、議長など議会の幹部11名には適切な給与が支払われますが、その他の議員は十分でなく、仕事を持っています。このため、議会の開催は16時以降とのことです。
この議場の天井を見上げるとヴァイキングルネッサンス様式で構成されていて見事な装飾となっていました。
この廊下の正面にある小さな部屋は、天井がドームの形をしていて、その部屋の中央に立ち拍手をすると本人だけに大きな音がし、周りの人にはその音が聞こえないという面白い仕掛けがしてあります。
遊び心もある建物でした。