
東京都立公園である旧古河庭園(北区西ヶ原1-27-39)を訪れました。イギリス人建築家コンドル(工部大学校造家学科・・・現在の東京大学工学部建築学科で日本人建築家の育成に努めた)の晩年の傑作である丘の上の古河邸と美しい薔薇で知られるイタリア式庭園が有名です。しかし7,8,9月は薔薇が咲いていないので閑散としています。薔薇の咲く時期の入園者が7割であるとか。今回は建物の内部のツァーに参加しました。大正時代の建築物の文化の高さ、建築職人達の芸の細かさに驚嘆しましたが撮影禁止でした。その後、イタリア式庭園の先にある和風庭園を廻ってみました。

これまで、2回ほど薔薇を見にイタリア式庭園には来たことがあるのですが、和風庭園は初めて。京都の庭師である小川治兵衛の手になるものだということです。中央に心字池と呼ばれる池があり豊かな緑が拡がっています。
洋風の庭園と和風の庭園が上手く隔てられ、それぞれに美しい庭園になっているのが素晴らしい。

池には緋鯉や亀が泳いでいました。

ところどころに大きな灯籠があります。「奥の院型灯籠」と呼ばれ春日大社の灯籠の模様などを発展させたものだそうです。高さ5mはあろうかという巨大なもので、存在感があります。
それにしても所有者だった古河財閥の古河虎之助さんは夫妻と養子一人の三人暮らしでしたが、執事、料理人、庭師、洗濯・掃除人、運転手など使用人は50人だったそうです。これにはびっくりですね。
PENTAX K20D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO で撮影
