water steppe memo

日々、考えていることをここに記します。
ブログと呼ばずに「日記」としたいところです。

新居昭乃ファンでよかったとつくづく思う。

2017年12月31日 16時03分04秒 | 音楽
2017年もいろんなアーティストのライブにたくさん行きましたが、ベストアクトを選ぶならやはり、新居昭乃年末ライブ「Caravan Snow」で演奏されたHaleakalaだったのではないでしょうか。奇跡の海のカバーを歌い、その次に何をぶつけてくると思ったら、あの素敵なアレンジのHaleakalaだったという。曲前半の小刻みに淡々と進む感じは、夜の山頂で静かに、でも着実に来る夜明けを待つイメージでした。サビで曲調が力強くなり昭乃さんやTico moonのお二人が出す音が多くなって、でも激しいわけじゃない神々しい音楽になっていたのは、まさにHaleakala山に朝陽が登り、大地が明るくなったかのような雰囲気でした。音楽なのに光があふれているような気がしました。品川クラブeXという円形会場で、ファンの皆さんの思いが中心で演奏する昭乃さんに集まって浮かばせているような、そんな気持ちにもなりました。


2017年は、人生でこれほど新居昭乃ライブに心動かされた事はなかった、という年でした。これは2016年11月に行われた、上野水上音楽堂ライブから繋がっていたようにおもっています。
2016年11月上野水上音楽堂ライブにおいての「羽よ背中に」は、堀越信泰さんのギターが炸裂したのと同時に、昭乃さんの歌に対する気持ちを強く感じました。昭乃さんはご本人のキャラクタもあり、ゆっくりふんわりした曲を主体とするような気がするものの、力強い歌でもその実力を発揮なさるというか、熱唱という言葉とはまた違う、魂を込めた時の声の響きに特徴がある歌手でいらっしゃいます。上野ライブ以前にも何回かライブで「羽よ背中に」を拝聴していましたが、やはり上野ライブの時が最もその特徴が出ていらっしゃるように感じました。11月の屋外ライブというあの寒い中で。



2017年で最初に行ったライブは、体調不良による振り替えもあり神戸グッゲンハイムでした。昭乃さんはグッゲンハイム邸でのMCで、このライブの物販から発売開始だったカバーアルバム SMILEについて、誰もついてこなくていいから自分の歌いたい曲を入れた、加えて
「声が出なくなるかもしれないという焦りがあった」
と仰いました。2016年の11月に上野水上音楽堂屋外ライブで、あの魂込めた歌を聞かせてくださった方が、です。



実はその後の仙台ライブにおいて、美しい星 を歌っている途中で昭乃さんの声が急に出なくなったんですよ。いつも歌詞や演奏を間違う事はあれど、声が出なくなるというのは、たくさん昭乃ライブに参加している私でも初めての体験でした。ただ、声が出なくなった昭乃さんの代わりに、会場のお客さんが何の指示があったわけでもないのにそのまま歌い継ぐという、仙台ライブのアットホームさが生んだ奇跡があり、これはこれで昭乃ライブ史に残る素晴らしい現場に居合わせることができたと思いました。

その後、東京に戻っての東京キネマ倶楽部ライブが、素敵でした。神戸のMC、仙台での声のシャットダウンがあって、このライブではどうなってしまうのだろう、という気持ちがありましたが、それは杞憂でした。ライブ後半のWanna be an angelでは、転調して少し音が高くなっても安定した、昭乃さんの魂込めた歌が広がって、本当に素敵でした。新居昭乃ここにありという感じでした。あの曲が終わったときにスタンディングオベーションをすべきだったと、その後しばらく悔やんだほどです。



その流れでの、年末ライブでのHaleakalaです。東京キネマ倶楽部のWanna be an angelを悠々とこえてしまうようなあのライブアクトができて「声が出なくなるかもしれないという焦りがあった」なんかまさに杞憂ではありませんか、と。Caravan Snowは本当に素敵なライブで、2days両方行ってよかったと、今までで一番強く思いました。Haleakalaは何のタイアップになったわけでもない曲ですから、ファンじゃないと聞き込む機会も少ないでしょう。あのライブアクトに隅々まで心動かされるのも、ファンの特権だったのかもしれません。今までで最も強く新居昭乃ファンでよかったと思いました。

ご本人がそう意識なさっているかどうかはご本人のみぞ知るところですが、昭乃さんは音楽による感動を産み出し続けていらっしゃるのだなあと、今まで感じていたのに輪をかけて強く感じる2017年でした。私たちは幸運にも、まだまだずっと先まで昭乃さんによる音楽を楽しむ事ができるのではないでしょうか。そうできるように、健康に注意して生きて行きましょう。

それではみなさん、また来年。

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