water steppe memo

日々、考えていることをここに記します。
ブログと呼ばずに「日記」としたいところです。

小読感文_まぐれ

2010年01月16日 01時29分24秒 | 
ナシム・ニコラス・タレブ「まぐれ -投資家はなぜ、運と実力を勘違いするのか」読了

人間が物事を判断するときにかかるバイアスについて、そしてそのバイアスがいかに間違った結論を導くかについて書かれた本。

ビジネス的観点から色々教えてくれる本ですが、生活的観点からはたぶん、
「上を羨んでもしょうがない」
という事を示してくれていると思います。
(広い意味で)成功している人は確かにいますし、そういう人ほど目に付くわけですから、私もああなりたい、と思ってしまうのはしょうがないと思います。また、その過程で
「あの人と比較して、なんと私の不幸なことか」
と感じてしまうのも、さもありなんでしょう。
しかし、冷静になってというか、バイアスを除いてというか、自分自身をちゃんと見直してみると、意外なほどいい感じ、という事に気づくとおもいます。もちろん、自分自信を冷静に見つめ直すなどという行為が至極難しいのは百も承知ですが、少なくとも、
「そんなあなたも、誰かから見たら羨望の的」
なのだと、私は断言できます。しかもその誰かとは、遠い国に住んでいる見ず知らずの誰かではなく、あなたの周りにいる身近な人たちである場合が多いはずです。

どうしても自分の人生が不幸なのだとしたら、多分、比較対象が高すぎる事を疑ってみてください。80点の人が90点の人を羨むように、人は常に上を見てしまいがちですが、90点取れている人が自分の実力でそこまで行った訳でもないでしょうし、80点とれているあなたは私から見ると十分素晴らしいはずなんですけども、如何でしょうか。

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本当はだいぶ違う内容の本なのですが、本当の内容の方は難しいというかうまく文章化出来なくて感想文を断念しました。