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こころの平和から社会の平和へ

水島広子の活動報告や日々思うことを述べさせていただきます。この内容はメールマガジンで配信しています。

「対人関係療法のプロが教える 誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」刊行しました

2012年09月27日 | 活動報告
「疲れる気づかい」ではなく「元気になる気づかい」ができるようになるために書いた一冊です。

【内容】「はじめに」より


「気づかい」がわからない、「気づかい」に疲れたあなたへ

●「気づかい」上手になりたい、と思っていろいろと「気づかい」についての話を聞いたり本を読んだりしてきたけれども、なかなかできない
●先を読んで相手に寄り添うような「気づかい」をしろと言われても、うまく読めない。相手に寄り添ったつもりが、「余計なお世話」と言われることもある
●「気づかい」のポイントはタイミング、と言うけれども、そのタイミングがわからない
●相手をリスペクトしろと言われても、どうしてもできない相手がいる。そもそも人に関心を持つことが苦手
●あるところでは「積極的に自分の話をしましょう」と書いてあるけれども、別のところには「あまり自分の話ばかりしすぎてはいけません」と書いてある。いったいこの状況はどっちなのだろう、と悩んでしまう
●出過ぎた「気づかい」も控えめすぎる「気づかい」もいけない、さじ加減が大切と言われても、その「さじ加減」がわからない
●過去の失敗から、「気づかい」全般に消極的になってしまっている
●本に書いてあることを頭には入れてみたものの、「あれも気をつけなければ」「これも気をつけなければ」と思っているとすっかり混乱して逆に頭が真っ白になってしまい、単なる「気が利かない人」になってしまう
●もともと気をつかいすぎるタイプで、「気づかい」は上手。「気が利く人」とほめてもらえるのだけれども、自分自身は「気づかい」で燃え尽きてしまっていて、人と接することがストレス
●「気づかい」ばかりして、常に自分よりも相手を優先させてしまい、結局自分は何もできない。自分の人生がむなしくなる

 これらのいずれかに少しでも当てはまる人は、ぜひ本書をお読みいただきたいと思います。
 「気づかい」というのは、実は小手先のことではなく、かなり本質的なテーマです。
 「気づかい」上手な人を見てある行動を真似することはできても、それはとても限定的なものですし、ある状況には通用しても別の状況には通用しない、ということも起こってきます。
 どんな状況においても「気づかい」ができる応用力をつけるためには、「気づかい」とはそもそも何であるかを知っておく必要があります。
 また、「気づかい」の仕方を間違えてしまうと、自分が消耗してしまったり、自分の自由を奪ったりしてしまいます。本文でよくお話ししていきますが、実は、「気づかい」には二種類あります。「疲れる気づかい」と「元気になる気づかい」があるのです。
 前者の「疲れる気づかい」では燃え尽きてしまったり雑な「気づかい」しかできなくなってしまったりするのに対して、後者の「元気になる気づかい」をすると自分自身がどんどん元気になって、自由で力強い存在になっていくのが感じられると思います。
 周りの人も喜んでくれて、自分自身も癒されていく、そんな「気づかい」ができるようになりたくありませんか?
 どんな「気づかい」をするか、というのは、単に社会でうまくやっていくための方便にとどまらず、実は人生の質を決めていく、重要な心の姿勢です。「気づかい」を通して、さらに元気に、自由に、人生の可能性を広げていくために、本書がお役に立つことを祈っております。


日本実業出版社  1365円(税込)

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「お母さんの心がラクになる! 怒らない子育て」刊行しました

2012年08月02日 | 活動報告
本書の原稿を初めて見た担当編集者の若い女性が、「子どもを持ちたいと初めて思った」と、感動の一言をくださった一冊です。
現在子育てに悩んでいる方向けに書いた実践的な本ですが、結果として子どもの魅力を描くこともできたように思います。
もちろんお母さんだけでなくお父さん、それ以外の方もどうぞ。

内容(「はじめに」より抜粋)

子育ては「つい怒ってしまう」ようなシーンの連続です。私自身も二人の子どもを育てていますので、それは痛いほどよくわかります。
でも、ちょっと別の視点を持ってみるだけで、「つい怒ってしまう」はずのシーンを、子どもの力に気づいたり、子どもの力を伸ばしたりするシーンに変えることができる、と聞いたら嬉しくありませんか? 
そして、私たち親を困らせている子ども自身が、一番頼もしい存在となって、「つい怒ってしまう」ような状況から助け出してくれることすらあるのです。
そんな視点の転換のコツを、本書で一緒に見ていきましょう。

子育ては、子どもの力を借りなければとても大変な作業になってしまいますが、子どもの力を発揮してもらうために必要な努力は、実はそれほど多くありません。そんな「ちょっとした努力のポイント」を本書でお伝えしたいと思います。
「子育ては親育て」などと言われますが、私は、「子育ては親の癒し」だと思っています。多くの親にとって、子どもとの関わりは、無条件の愛情を与えてもらう、人生で初めての機会となるからです。
実は、子どもを持つということは、自分を無条件に愛してくれる人を持つということ。子どもは育っていく存在であると同時に、不完全な親を見守ってくれる愛の存在でもあるのです。
ですから、そんな愛情の中、もっとのびのびと子育てをしてみましょう。それが、子どもを無条件に愛することにつながります。
親子関係は、最も悩ましいものになってしまうこともあるのですが、すばらしい可能性を秘めたものでもあります。子育てを通して自分を癒すことが、子どもに豊かな「生きる力」を与えるのですから、こんなによい話はないと思いませんか?

青春出版社 1365円(税込)

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「『見た目』が気になる! 症候群 ―他人にどう思われるか、とても気になる心から自由になれる本―」刊行

2012年06月28日 | 活動報告
「『見た目』が気になる! 症候群 ――他人にどう思われるか、とても気になる心から自由になれる本――」を刊行しましたのでお知らせします。



【内容(出版社による紹介)】
10代、20代の若者を中心に、「自分が他人にどう思われるかが気になってしかたがない」人たちが激増しており、「見た目」が時代のキーワードになっています。“つま
らない人”“おもしろくない人”“空気の読めない人”……と呼ばれたくない、嫌われたくない――その思いが強すぎで、人前で本来の自分とは違うキャラを演じたり、
必死にメールの返信をしたり、ダイエットに励んだり。そんな不安にさいなまれる人たちを『「見た目」が気になる!症候群』として、その心理の深層に潜む“プチ・ト
ラウマ”の存在を暴き、自分らしく、のびのびと生きるためのアドバイスをする本です。

《本書の項目タイトルより》

・体型やスタイルの願望は「もっと、もっと」ときりがない
・会話上手になろうという思いが強すぎるほど、会話が下手になる
・携帯メールの、「即、返信」呪縛にとらわれていないか?
・「キャラ」を気にし始めると自分を見失う
・「友だちが少ないと思われたくない」心理が、真の友人との出会いを遠ざける
・饒舌に会話できることは、コミュニケーション能力の高さを意味しない
・恋人は、「もてる私」を証明するためにいるのではない
・「見た目」を気にしていないふりをする人も実は「見た目」 にとらわれている
・「見た目がよくなれば自信がつく」は嘘
・「自信さえつけば」と思うと、ますます自信がなくなる
・「自分の好きなところを見つけよう!」のワナ
――etc.

「あとがき」より

講演で話し慣れている私でも、「話している自分はどう見られるか」というところに意識を向けると、にわかに緊張するものです。しかし、「聴いている人」に意識を集
中させると、「見た目」が気になる心を完全に手放すことができ、講演そのものに集中して、その質をよくすることができるのです。ほとんどストレスも感じませんし、
聴いている人とのつながりを感じますので、あとで「自分はどう思われただろうか」などと気に病むこともありません。完璧な出来ではなかったとしても、一生懸命やっ
たことはわかってもらえただろう、と思えるのです。

これは、患者さんを含め、多くの人との関わりの中で経験してきたことと完全に一致します。「見た目」を気にすることで、どれほど自分にストレスを加え、どれほど
自分が嫌いになり、どれほど相手との間のつながりが断たれ、どれほど今に集中できなくなるか・・・。それはときに、心を病むレベルにまで達するのです。

本書を書きながら、「見た目」が気になる心について一般にいわれる、「自信をつけよう」「見た目なんて気にしないようにしよう」といったアプローチが、いかにピ
ント外れであるかを改めて認識しました。本書をお読みいただいた方にはおわかりだと思いますが、そういったアプローチは有効であるどころか、むしろ有害なのです。
今この瞬間にも「自信さえつけば」「見た目を気にしないようにしなければ」「見た目を気にする自分は弱い」などと思っている方が多数おられると思うと、そのもとに
本書が届くことを祈るのみです。


主婦と生活社  1365円(税込)

アマゾンで購入する方は http://amzn.to/LSO8rZ

「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」刊行のお知らせ

2012年05月16日 | 活動報告
「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」を刊行しましたのでお知らせします。
とても多くの方に読んでいただいた「『怒り』がスーッと消える本」と同じ体裁の、わかりやすい本です。

この本によって、皆さまの心の中にも、そして社会にも、平和がもたらされますよう、祈っております。

「はじめに……これ以上、傷つけられたくないあなたへ」より抜粋
  本書のタイトルを見て、「攻撃がスーッとなくなる?」と疑問に思われた方も多いと思います。「いったいそれはどんな魔法なのか。そんなものあるわけがない」と。
もちろんこれは魔法の本ではありません。
でも、攻撃がスーッとなくなる、というのは本当のことなのです。
攻撃の「なくなり方」にはいろいろあります。
実際に相手から「攻撃」されなくなることもあります。
つまり、相手の行動が変わる、ということです。
あるいは、相手の行動は変わらなくても、前だったら攻撃だと思っていたようなことを攻撃だと思わなくなることもあります。つまり、傷つかなくなるのです。
どちらも、自分にとって「攻撃がスーッとなくなる」のは同じですが、前だったら「攻撃された!」と思ったような状況で、「攻撃はなかった」という見方ができるようになることには計り知れないメリットがあります。
これは、「攻撃されたけれども我慢する」というレベルの話とは全く違います。
「攻撃そのものがなかった」のであれば、我慢する必要がないからです。

攻撃を受け続ける哀れなサンドバッグとして生きていくのか、自分の内面からわき出してくる温かい力を感じながら豊かな人生を歩んでいくのか。
それは自分自身で決められるのです。

また、本書では単に「相手から『攻撃』されたらどうするか」という話にとどまらず、「他人から大切にされる人になる」ための工夫もご紹介していきます。
相手からの「攻撃」を攻撃として受け止めない心構えを徹底していくと、結果として他人から「攻撃」されにくくなってくるのです。
このあたりのメカニズムは、本文をお楽しみに。
本書によって、もう「攻撃」など怖くない、と思っていただければ幸いです。

もくじ
はじめに・・・これ以上、傷つけられたくないあなたへ
ステップ1 なぜ、その人はあなたを傷つけるのか?
ステップ2 相手の「攻撃」をスルッとかわすコツ
ステップ3 その「攻撃」をかわすか、それとも対処するか?
ステップ4 「攻撃」されないコミュニケーション
ステップ5 ネット社会での「攻撃」への対処法
ステップ6 「なぜか大切にされてしまう人」の7つのルール
おわりに・・・視点を変えるだけでスーッと楽になる

大和出版 1365円(税込)

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「思春期の意味に向き合う ― 成長を支える治療や支援のために ―」刊行しました

2012年04月07日 | 活動報告
このたび、「思春期の意味に向き合う ― 成長を支える治療や支援のために ―」を刊行しましたのでお知らせします。
治療者向けの専門書という位置づけですが、より幅広い方に読んでいただけるように書いたものです(下記、「はじめに」よりの抜粋をご覧ください)。

岩崎学術出版社

2100円(税込)


「はじめに」より抜粋

本書は、臨床家向けの体裁をとってはいるものの、実はより広い領域の方にも読んでいただきたいという思いで書いた本である。本来は治療対象となるような思春期患者が実際に臨床現場に現れることは決して多くない。教育現場だけで対処されていることも一般的だし、思春期の症状は「問題行動」として現れることが多いため、警察や司法などの場で対応されていることも少なくない。それが治療対象となるものであることを知らなければ、治療への引き継ぎが考慮されることもないだろう。このことは患者が適切な治療を受ける機会を奪ってしまう。
また、どのような領域で患者と接する場合であっても、その基本姿勢は「思春期という『役割の変化』」の意味をふまえたものであってほしい。より広く考えれば、「患者」と呼べないレベルの思春期の子に対しても、患者になることを予防するという観点から、やはり同様の配慮を求めたい。つまり、思春期に現れる特徴・症状やその対処法については、臨床家だけが知っているのでは全く不十分であり、臨床家はもちろんのこと、それ以外の領域の方にもできるだけ知っていただきたい、という思いが、本書を執筆した一つの主要な動機である。
その際の原点となるのが、本書のタイトルにある「思春期の意味」である。思春期の意味をよく理解すれば、どのような介入が適切で、どのような介入が不適切であるかを判断することができるだろう。「思春期の意味」を踏まえた介入は、目覚ましい効果をもたらすのである。



目次等詳細は出版社ウェブサイト


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