こころの平和から社会の平和へ

水島広子の活動報告や日々思うことを述べさせていただきます。この内容はメールマガジンで配信しています。

『「苦手な人」とのつき合いがラクになる本』刊行しました

2012年11月17日 | 活動報告
『「対人関係療法」の精神科医が教える 「苦手な人」とのつき合いがラクになる本』を刊行しましたのでお知らせします。

とても多くの方に読んでいただいた「『怒り』がスーッと消える本」「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」と同じ体裁の、わかりやすい本です。
今回はタイトルに「スーッと」が入っていないのですが、版元の大和出版さんでは、『人間関係の「もうイヤ!」がなくなるシリーズ』として親しんでいただきたいというご意向です。

本書が皆さまの「苦手意識」を軽くし、のびのびと人生を楽しむお役に立てば幸いです。

「はじめに……のびのびと人づき合いしたいあなたへ」より抜粋

誰にでも「苦手な人」がいるはずです。
(中略)
「苦手な人」がいると、つらいですよね。
その人が近くにいるだけで緊張したり、憂鬱になったり、仕事などで話さなければならないのに、どうしてもちゃんと話せなかったり……。
本文で詳しくお話ししますが、「苦手な人」の存在は、ただ「その人ととのつき合いが苦手」にとどまらず、「その人がいる場が苦手」「その人を含めたグループの人間関係が苦手」と広がっていくのも一つの特徴。
結果として、ずいぶん私たちの人生の質を損ねてしまうのです。
(中略)
本書もそのような「効果」を目指しています。
「苦手な人」との上手な関わり方を考えていくことによって、その人とのつき合いがラクになるだけでなく、「自分自身には力がある」という感覚を見いだすことができれば、という思いで書きました。(後略)


もくじ

はじめに はじめに……のびのびと人づき合いしたいあなたへ

プロローグ 「苦手な人」に人生をふりまわされないために ~ もっとラクに、自由に生きていくヒント

ステップ1 なぜ「その人」が苦手なのか? ~ 原因は「コントロールできない!」という気持ち

ステップ2 「苦手な気持ち」を減らすコツ ~ いったん「このままでいい」と受けとめる

ステップ3 「苦手」と「仮の苦手」の見分け方 ~ どんなものにも最初は違和感を持つ

ステップ4 イヤな気持ちが消える「スルー力」の使い方 ~ 決めつけなければ、ムカつかない

ステップ5 上手に距離をとる「言い方」「接し方」 ~ お互いの領域を守れば、うまくいく

ステップ6 相手から「苦手意識」を持たれない方法 ~ 全ての人が「味方」に変わる!

エピローグ 「コントロール感覚」は幸せの鍵

大和出版 1365円(税込)

アマゾンで購入する

2012年9~10月のツイッターより(抜粋)

2012年11月07日 | ツイッター抜粋
2012年9~10月のツイッターより、反響の大きかったものの抜粋です。



2012年09月09日(日)

心の平和を唯一の目標にして生きていると言うと「世の中はきれいごとではすまない」と言う人がいる。「きれいごとですまない」領域こそ、理論と経験に裏打ちされた冷静な専門性が必要な部分なのであって、心の平和の価値を脅かすものではないと思うのだけれど。



2012年09月10日(月)

11月に北海道新聞の招聘で帯広で講演するのだが、その演題を「現代日本を動かす感情的原理 ~怒りと不安の裏にある衝撃と被害者意識」あたりでどうかと考えている。日本における最大のテーマは感情の扱いだということを、最近とみに確信しているところ。



2012年09月14日(金)

拙著「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」がまた増刷になるとのご連絡をいただく。嬉しい。一人でも多くの方のエンパワーメントにつながりますように。 http://t.co/OUHM646c



2012年09月15日(土)

今日はAHの「認められたい気持ちを手放すWS」。すごくおもしろかった。自分の人生のハンドルを他人に握らせるのか、ある程度の失敗をゆるすことも含めて自分でハンドルを握るのか。人に運転を任せることは怖ろしいですね。



2012年09月22日(土)

今日はAHファシリテーター・ミーティングだった。年1回の実務者会議だが、実務的なことを話し合うと「形」と「心の姿勢」の区別がいよいよ明確になっておもしろい。また、自分が「実務的な問題」と思っていることが単に自分の怖れであることがわかったりする。

日本でAH活動を始めて6年になるが、年々「みんなのAH」になってくるのが嬉しい。「AHらしさ」を大切にしようとしてくれるコミュニティが明らかに育っている。今日のミーティングも、いろいろな方のいろいろな形での尽力の賜物で、実り多く、感無量だった。




2012年09月27日(木)

ちょっと題名が恥ずかしいのですが、「対人関係療法のプロが教える 誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」刊行しました。「疲れる気づかい」をやめて「元気になる気づかい」ができるようになるための本です。詳しくは http://t.co/mWzmlRce



2012年10月01日(月)

AHコミュニティの様子を見ていて。既存政治が機能しないときには第三極(既存政治を批判する、過激、排他的な勢力)が支持されるということが歴史的に繰り返されてきたが、AHのように、自分の心の姿勢を引き受ける形での第三極が育ったことはなかった。

後になって「こんなはずではなかった」「だまされた」と思うのは、自分の力を相手に譲り渡しているから。私たちに責任が持てるのは自分の心の姿勢だけ。それだけに各自が専念できれば、社会はどれほどすばらしい場所になるだろう。被害者意識から解放されて。

かく言う私も、今の政治には実は言いたいことがいっぱい。でも、批判して問題を外在化するよりも、育てるべき物を育てることが一番の近道だと思っている。歴史は繰り返す。でもその繰り返しに加担したくない。英語で言うmake a difference。

念のため。「自分の心の姿勢に責任を持つ」というのは、病気の症状でネガティブ思考になることとは何の関係もない。むしろ、「今は病気でネガティブ思考になって大変だな」と、自分を愛の姿勢で見てほしい。「病気の症状」は「形」であって、心の姿勢とは何の関係もない。

本当にどうでもよい蛇足です。私はかつて民主党の衆議院議員でしたし、今でも志の近い仲間とは親しいですが、某氏が代表になったら党費は払わないと宣言してそれが実現して以来、党費も払っていないし、完全に民主党フリーの立場です。現職の時もよく造反していましたから似たようなものですが。



2012年10月14日(日)

暴力をなくしていくためには、それぞれが、自分の怖れを「自分の怖れ」として認めていくしかないと思う。何らかの理論で正当化することなく。決めつけも一つの暴力だが、それも「自分の怖れ」と認める勇気はとても尊いと思うし、間違いなく世界平和につながると思う。



2012年10月23日(火)

先日刊行したばかりの拙著『「こころがボロボロ」がスーッとラクになる本』 http://t.co/62ifv30G が早速重版になるとの連絡をいただきびっくり。八重洲ブックセンターでの記念講演は来週30日。http://t.co/OyDxBs0L



2012年10月24日(水)

「頑張れ」という言葉(本人が十分に頑張っていないという意味)と、「よく頑張っている」(できるだけのことはやっている)という言葉は、似て非なるものである。「足りないところ探し」をやめるためには、もちろん前者は有害、後者はプラス。

人をほめるということはジャッジメントではないか?という質問をいただいた。人の成果をほめれば確かにジャッジメント。頑張っているその人の存在を愛おしく思うことは、心の平和に反しないので、ジャッジメントではないと思う。まあみんな頑張っているのだけれど。

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」が、ハングル語に続いて中国語に翻訳され台湾で刊行されることが決まったそう。台湾でもお役に立ちますように。 http://t.co/PEAzUyis

拙著の話題が続くが、「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」がまた増刷になるそう。摂食障害ほど、正しい知識を持つことが治療効果につながる病気はないと思っている。摂食障害を持つ方、周囲の方に是非読んでいただきたい本。 http://t.co/aWRLZX1M



2012年10月25日(木)

先日刊行したばかりの拙著「誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」が増刷になるとの連絡をいただいた。これは、「AH的気づかい」、つまり、自分の心の平和につながる気づかいについて書いた本なので、多くの方の目に触れるととても嬉しい。 http://t.co/DniRmZX5



2012年10月30日(火)

本日は八重洲ブックセンターで「『心がボロボロ』がスーッとラクになる本」刊行記念講演会でした。参加者の皆さま、しみじみと聞き入ってくださり、とてもよい空間でした。ありがとうございました。 http://t.co/hNehvLtF