こころの平和から社会の平和へ

水島広子の活動報告や日々思うことを述べさせていただきます。この内容はメールマガジンで配信しています。

『対人関係療法のプロが教える 誰と一緒でも疲れない「聴き方・話し方」のコツ』刊行しました

2014年01月25日 | 活動報告
今まで、いろいろな本にコミュニケーションについては書いてきましたが、考えてみればコミュニケーションそのものを正面から扱った本はない、と気づいて書いたものです。
「自分にはコミュニケーション力がない」「一生懸命話すけれども空回りしてしまう」「人とのやりとりが面倒」など、人とやりとりする上でさまざまな悩みを抱えている方にお勧めです。


内容紹介(出版社より)

◆「盛り上げ上手=コミュニケーション上手」ではない!

「コミュニケーション上手」というと、場を盛り上げて輪の中心になれるような人、と思いがちです。
しかし、コミュニケーションとは、本来「目的に応じて相手とやりとりすること」。
そのため、「盛り上げ上手=コミュニケーション上手」と考えていては、いつまで経っても本当のコミュニケーション力は磨かれません。
本書では、どんな質問がよいのか、どういうリアクションがよいのか、というスキルの話ではなく、 安心して心を開ける環境をつくる方法などの「コミュニケーション上手」の本質を磨くコツを紹介します。

一緒にいたいと思われる人になれる!
会話が途切れて沈黙になるのが怖い、
黙ってしまうことで気の利いた話ができない人だと思われたくない、などの理由から、無理やり沈黙を会話で埋めていることは多いものです。
しかし、言葉は時間を埋める道具ではありません。
ペラペラと無意味なことで沈黙を埋めている人は、かえって「余裕のない人」「落ち着きのない人」と思われる場合もあるのです。
本書では、自分が沈黙に強くなり、誰と一緒でもリラックスしていられる方法を解説。
自分のゆとりが相手に「よい雰囲気」として伝えられるようになり、一緒にいたいと思われる人になることができます。

ストレスフルな場面でも上手に聴ける! 話せる!
愚痴を聞かされる、自慢話をされる、上から目線で評価してくるなどの場面では、ストレスを感じることも少なくありません。
しかし、こんなストレスフルなときでも言葉の受け止め方や、相手を傷つけない上手な伝え方ができれば、悩まないで済みます。
悪口に共感はするが、自分は悪口を言わない方法や、相手の評価や自慢話をスルーしてそのままお返しする方法、 相手との距離の保ち方などを対人関係療法の精神科医ならではの視点で解説します。

日本実業出版社 1365円(税込)

アマゾンで購入する方は http://amzn.to/KFdIFc

「『ドロドロした嫉妬』がスーッと消える本」刊行しました

2014年01月16日 | 活動報告
感じるのも、語るのも、いやーな感じの「嫉妬」。
この難しい感情を、癒やしの方向に向けて、じっくりと書いてみました。
男女ともにお勧めです。また、自分が嫉妬で苦しんでいる人にも、
他人から嫉妬されて困っている人にも、お勧めです。
ぜひぜひ読んでみてください。

内容(出版社より)====

「元同級生の活躍っぷりを素直に喜べない」
「美人のママ友が妬ましい」
「彼氏の女友だちが気になって気になって……」
こんな悩み、あなたも抱えていませんか?
日常のあらゆる場面で私たちを悩ます“嫉妬"という感情。
他人をうらやみ、妬む自分がかっこ悪くて情けなくて、なかなか他人にも打ち明けづらく、苦しいのです。
本書は、自分の中のドス黒い感情と、どう向き合えばいいのかわからない人におすすめの1冊!
妬み嫉みを手放して、自由に、心安らかに生きるヒントが詰まっています。

【目次】
第1章 嫉妬ってどんな感情?
第2章 嫉妬しやすい人、嫉妬しにくい人
第3章 嫉妬を活用して自分を癒やそう
第4章 「心のシャッター」をうまく使おう―優劣関連の嫉妬を癒やす
第5章 愛する人に癒やしを支えてもらう―愛情関連の嫉妬の癒やす
第6章 嫉妬の特徴を生かして対処しよう
第7章 嫉妬されにくい人になろう
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KKベストセラーズ 1365円(税込)

アマゾンで購入する方は http://amzn.to/K03L4J

2013年12月のツイッターより抜粋

2014年01月10日 | ツイッター抜粋
2013年12月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
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2013年12月03日(火)

拙著『「怒り』がスーッと消える本」がまた増刷になるとのご連絡。特に「心の平和から社会の平和へ」と肝に銘じる今日この頃。 http://amzn.to/1k3gsGP

高知日帰りで支援者向けの講演。「支援者が燃え尽きないことは『義務』」と、強すぎるかと思いつつも強調。すでに燃え尽きた人を責める意図はない。支援者にとって、そのくらいに思わないと自分を大切にするのが難しいからだ。また、相手の問題と自分の問題を区別することも。

なぜか思い出したのが、現職議員の頃。栃木では、寒い冬の街頭演説でもコート着用を許されなかった。「議員はそれくらい自己犠牲をして頑張っている」というパフォーマンス。通行人の一人が「そういうところも変えなきゃだめだよ」と言ってくれたことが今でも温かく胸に残る。
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2013年12月04日(水)

東京新聞栃木版に連載中のコラム「こころの健康便」、好評をいただき今度から茨城版にも載ることになったそうです。嬉しいです。

他人に警戒心・恐怖心を持つことが、いかに人と人のつながりを損ね、いかに人を無力化し、いかに「警戒のスパイラル」に陥り人生の質を下げるかということを、トラウマの研究を通して見てきた。ワンポイントの「生け贄」だけでも、「やっぱり」と恐怖を刺激して余りある。

ここでもポイントは「つながり」なのだと思う。現在自分とは反対の立場にいるように見える人でも、人間同士のつながりは、多くの場合可能だろう。そのつながりの芽を、感情的な怒りによって摘みたくない。だからせっせと頭の中の自動翻訳機をフル稼働させて「困って」いる。

法案の成立は、一つの「底つき体験」になるかもしれない。これだけ多くの著名人がそろって反対した法案は、近年ないはずだ。一度でも底をつけば、本質がわかって浮上は可能だと期待したい。政治に無関心な国民が「国民主権」「民主主義国家」をやっているのが、そもそもおかしい。
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2013年12月05日(木)

昨日「著名人」についてツイートしたのは、ずいぶん前に日本の「著名人」は米国などと比べて政治的に慎重でカミングアウトしたがらない、と書いたことの続き。著名人が特別なのではなく、自分が関心を持つ領域の人が語る言葉であれば関心を持ちやすいということはあると思う。

「強いリーダー」を待望していると、主権を譲り渡すことになる。権力制限規範をきちんと持ちながら、怒りから「壊す」のではなく、問題意識から「創る」ことが、主権者の役割だと思う。
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2013年12月12日(木)

過去を手放すということは、過去も含めて自分を愛せるようになるということであり、いろいろと大変だった中、常にできるだけのことをして生き延びてきた自分という存在に愛おしさを感じることだと思う。「できるだけのこと」は、もちろん他者の目からは不十分に見えるものもあるが。

毎年、拙著数種類をいくつかのNPO法人などに匿名寄付してくださる方がいる。とても心が温まる。ちょうど最近友人と「どう人の役に立つかは自分で決めること」と話したばかりだが、「べき」ではなく「したい」のボランティアは本当に多様な形をとり得ると思う。
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2013年12月14日(土)

初めての選挙で「子どもたちが健康な心を持って成長できる社会の実現を」と言ったら「子どもだけか」と批判された。子どもの育ちは「結果」。社会のあらゆる要素が健康な土壌を提供できるかどうかに関わっている。秘密をめぐって市民が監視・警戒しあう社会が健康を育むか。
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2013年12月16日(月)

東京新聞の栃木版に、栃木への恩返しのつもりで「こころの健康便」というコラムを毎月連載していますが、それがこのたび、好評ということで、茨城に続き群馬でも採用されるようになったそうです。  http://bit.ly/1dG0RLv
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2013年12月20日(金)

麻布十番の地元にも、恒例の「火の用心」が回ってくるようになった。もちろんうちも一人供出している。小さかった頃の子どもたちは「お疲れ様!」と窓から声をかけてお年寄りを感激させていた。外国人も多く国際的でありながらお祭りに命をかけている麻布十番はまさに多様性の町。
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2013年12月23日(月)

年を重ねるほど一年を短く感じるのは気づいていたが、「これからやらなければならないこと」について焦って考えると最も短く感じることに気づいた。時を忘れるほど集中する時間を持つことが、逆に、時の流れを緩やかにしてくれるように思う。

生活のマンネリ化も時間の経過を早く感じさせる。ポジティブにしろネガティブにしろ(どうせいつも同じ、とか)成果に目を向けるよりも、そのプロセスにささやかな感動を覚えると、時間の流れが緩やかになると同時に深みが増す。できるだけ「今」から離れずに暮らしていきたい。
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2013年12月27日(金)

ニュースにもならずひっそりと厚労省のHPにある「精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針等に関する検討会議事録」 http://bit.ly/1h0dlCO AHや対人関係療法にも触れているが、発言者の近森病院は私が毎年研修にうかがっている先。熱心。

来年7月の日本うつ病学会(広島)で、対人関係療法のシンポジウムのコーディネーターを任された。対人関係療法単独でのシンポジウムは本邦初。豪華な若手シンポジストをそろえて臨む予定です。
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2013年12月30日(月)

私が大変敬愛している元衆院議員の石毛えい子さんが、「民主党再生のためには女性議員を3割以上に」という申し入れを行うべく、元国会議員だった女性の署名をコツコツと集め、先週私のところにも足を運んでくださった。見えない地道な活動に、さらに尊敬の念が深まる。