こころの平和から社会の平和へ

水島広子の活動報告や日々思うことを述べさせていただきます。この内容はメールマガジンで配信しています。

新メールマガジン発行のご案内

2006年10月24日 | 活動報告
いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

このメールマガジン(無料版)は、今まで通り、水島広子の活動報告やオピニオンを伝えるために続けてまいりたいと思っております。

さらに、11月3日からは週刊の有料メールマガジン(月額 525円・税込み)「☆~こころの健康便~☆ 心の姿勢を変えれば、生き方が変わる」をスタートすることになりました。毎週金曜日にお届けします。

これは、アティテューディナル・ヒーリングや対人関係療法の考えをご紹介しながら、皆さまのご質問やご相談にお答えしつつ、こころが健康になるお手伝いをしようとするものです。

内容が役に立つと言っていただけるように努力いたしますが、アティテューディナル・ヒーリング活動へのカンパの意味も込めて一人でも多くの方にご購読いただければ幸いです。お知り合いにもご紹介いただけますようお願い申し上げます。

http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/51/P0005192.html

を訪れていただければ、ご登録いただけます。

水島広子のホームページ表紙の下の方からも、ご登録の手続きをしていただけます。

なお、当月無料というシステムになっていますので、10月・11月にご登録くださった皆さまは、11月分までは無料で読んでいただくことができます。

この無料メールマガジンも、不定期ですが、今まで通り続けてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

アティテューディナル・ヒーリングのワークショップを終えて

2006年10月19日 | 活動報告
おかげさまで、10月14日(土)にアティテューディナル・ヒーリングの第一回ワークショップを終えることができました。

北は北海道、西は大阪からさまざまな方にご参加いただき、大変豊かな時間を共有できたと思います。

参加者の方のご感想を

www.ah-japan.com/kanso.htm

に載せてありますので、ぜひご覧ください。

今後のご参加をお待ちしております。(日程はwww.ah-japan.com/workshop.htmにて随時更新中)

対人関係療法ワークショップのお知らせ

2006年10月19日 | 活動報告
以前から「対人関係療法のワークショップはないのか」というお問い合わせをいただいてまいりましたが、このたび下記の日程でワークショップ(専門家向け)を行うことになりましたので、お知らせいたします。

対人関係療法ワークショップ 入門編 ~対人関係療法の理論から実際~

日時: 2007年1月28日(日) 10:00-16:00(昼食休憩1時間)

対象: 専門家(メンタルヘルスに関わっている方、関わる予定の学生さん)

講師: 水島広子

場所: 水島広子こころの健康クリニック(東京都港区元麻布)

定員: 10名

参加費用: 10,000円(学生証をお持ちの方は7,000円)

  参加ご希望の方、お問い合わせは、メールあるいはファクス(03-3470-5355)でご連絡ください。

今後のワークショップのお知らせは基本的にホームページ上でさせていただきますが、今回は都合がつかないけれども今後参加を検討したいという方がいらっしゃいましたらご連絡いただければ、優先的にお知らせいたします。



A君と北朝鮮

2006年10月11日 | オピニオン
うちの子どもの友達に、いわゆる「特別な配慮を必要とする子」がいる。仮にA君としよう。

我が家によく遊びに来るが、うちのカレーが大好きで、「おいしい、おいしい」とおかわりしてくれる。うちの子どもたちと遊んでいるときのA君は、本当に優しい良い子だ。マンションの防火扉にいたずらをした嫌疑をかけられて泣いてトイレにこもってしまったうちの子どもをかばって、マンションの管理人さんに事情を説明してくれたこともある。

一件落着して戻ってきた彼が、トイレにこもって泣いているうちの子どもに「もうだいじょうぶだよ、出てきてもだいじょうぶだよ」と優しく声をかけていた彼の姿が忘れられない。

さて、そんな優しいA君なのだが、学校で姿を見ると全く別人だ。暴れて、教室のドアを蹴飛ばしている。先生の指示に全く従わない。

クラスメートからは「またあいつだよ」という目で見られ、非難されている。
まじめにやっても勉強はよくわからない。クラスメートから馬鹿にされ、立ち上がって暴れる。他人に暴力を振るうこともあるのだが、よく見ると彼の目は涙がいっぱいだ。どうしたらよいかわからなくて、やけくそになって暴れているのがありありとわかる。

担任の先生はまじめな先生で、「それ以外の子どもたち」とはうまくやっている。でも、A君からは「死ね」などと毒づかれて、持て余している。
時々、A君の手を押さえつけて、
「A君。先生は○○しろと言いましたね。どうしてできないんですか。そんなに難しいことですか」
と強い調子で怒っている。
私は目撃したことはないが、子どもたちの話によると、時々体罰ともとれることをするそうだ。

こうなるとますます彼は逆上して暴れてしまう。クラスメートからはますます馬鹿にされる。地団太を踏んで泣き叫ぶ。このような「特別な配慮を必要とする子ども」であるA君を見ていて、ふと北朝鮮のことを考えた。

北朝鮮首脳にA君のような優しさがあるかどうかは疑問だが、怯えてやけくそになって暴れている国に対して、
「○○さん。私たちは××しろと言いましたね。どうしてできないんですか。そんなに難しいことですか」
と正論を強い調子で言うことに、どういう効果があるのだろうか。北朝鮮は「特別な配慮が必要な国」なのである。

他の生徒や保護者が見ている前で、生徒をきちんとコントロールできているところを見せなければという先生の「メンツ」に、馬鹿にされたままではおさまらないA君の「メンツ」。
これを収められなければ学級崩壊するのではないかという先生の「恐怖」と、ここで素直に言うことを聞いてしまうとそのままなめられるのではないかというA君の「恐怖」。

ここでも「怖れ」の綱引きが行われている。どちらかが怖れを手放さない限り、事態は取り返しのつかない方向に進んでいく。また、怖れは周りに伝染し、A君を口汚くののしることすら正当化されるような雰囲気が生まれていく。

先生とA君の関係では、怖れをまず手放さなければならないのは、もちろん教育者である先生の方だろう。これは誰でも納得できる話だと思う。

では、「特別な配慮が必要な国」北朝鮮の場合はどうなのだろう?
政権が崩壊することだけを恐れ、米国からの攻撃を恐れている政権が「怖れ」を原動力に行動していることは誰の目にも明らかだろう。その「怖れ」をさらに煽るアプローチは、危険な方向にしかつながらないはずだ。また、北朝鮮がまず態度を改めるべきだというのは、先生ではなくまずA君が態度を改めるべきだと言うのと同じくらい、現実を見ていない考え方だと思う。

何を甘いことを言っているのだ、これだけ手を尽くしても破壊的な行動しかとれない北朝鮮ではないか、という意見が出てくるかもしれない。でも、一番のカギを握りながらこの間一貫して一対一の協議に応じてこなかった米国ひとつみても、「手を尽くした」とはとても言い難い。すでに米国ではブッシュ政権の怠慢を問う声が上がっている。

怖れにエネルギーを供給するのは他者の怖れだ。まずは、私たちが、「怖れ」の綱引きから離脱しなければならないのではないだろうか。

これは北朝鮮に対して何もするなと言っているわけではない。「怖れ」を動機に行動すべきではないというだけのことだ。

そもそも、A君に対する先生の「怖れ」の背景には、A君のような子をどうやって理解し扱ったらよいかという専門知識の欠如がある。先生にはぜひそれを学んでほしい。そして、各国首脳、特に安倍首相にも、そのような専門知識を学ぶことで怖れを手放してほしいものだ。その専門知識を「外交」と呼ぶのではないだろうか。

テレビ出演のお知らせ

2006年10月07日 | 活動報告
10月13日(金) 18:55~20:48、「所さんの こんな見方があったんだ! 天才脳強化スペシャル!」(TBS系全国ネット)にゲスト出演します。

本日収録をしてきましたが、大変勉強になる番組でお勧めです。私もたくさん勉強させていただきました。(そんなわけで、「天才脳」としての私自身の出番はパッとしませんでしたが)

普段はテレビを見ないという方も、おもしろい番組ですので、ぜひご覧ください。