
さっちゃんへ。
やっぱ上京ほんと、上京してきた人全員、凄いなあと、やっぱり思ったよ。さっちゃんが上京してきてくれてわたしは心底嬉しいよ!昔のさっちゃんグッジョブ!!
フィンランドから戻ってきたとき、かぁ。
そのときわたしは23歳で、まだ大学生で、演劇なんぞやったこともなかったよ。22歳にとっての1年間はかなりデカくて、あるあるだけどすごいフィンランドナイズドされて帰ってきたよ。まずとにかく『ラクさ』を優先するようになって(ヒール履かない、ブラしない、化粧しない、1年間美容室行かずに髪が伸び放題、無理しない、太った)、すんごいモサーっとして帰ってきて、兄弟にはしばらくハグリットと呼ばれてたよ。

その時の写真はこれだよ。

(『髪で隠れるからいいんじゃないかな』と30分くらい悩んだけどこの時は仕方なくブラをして行ったよ)
1番ピッチピチのはずの時代にこんな感じになってしまって、しかもその感じを26歳くらいまで引きずってしまって、また化粧ができるようになるまで3年かかったよ。
というのも、フィンランドではFukiko Satoという別人格を生きてたんだ。それは漢字の佐藤蕗子とは別人で、だから、『日本に帰ったらあの佐藤蕗子という人にわたしは戻るのか、』という不思議な感覚があったよ。繋がらなかった、自分と自分が。
まあしかしフィンランド語はてんで使い道がないな!てことで英語を勉強中だよ。英語を使うチャンスがもっと欲しい今日この頃だよ。
さっちゃんはバックパッカーしてたんだよね?そんときの話ききたいなー!
ふきこ