海の幸、山の幸、うちの幸

のんきなお料理記録のはずが、いつの間にかレット症候群という難病の娘と日常のあれこれの記録に…。

兄妹~来夢へ~

2017年04月07日 | わんこの日常
ヒナは動物にまるで興味がありません。

庭に大きな野鳥が来ても、道端でネコに遭遇しても、

動物園のライオンバスに乗って目の前にライオンが来ても、

いつも知らんぷり

我が家の兄ちゃんに対しても、いつも連れないそぶり。



一方、兄ちゃんはと言うと…

うちの中では、ヒナが階段や遊具から落ちやしないか?と、ヒナの周りをウロウロ。

外では、偶然ヒナの姿を発見すると、すごい勢いで突進していき、

知らない人がヒナに近づこうものなら、牙をむいて威嚇します。

 オレのこゆきだ! 近寄るな!」




ひと月ほど前、里親募集に応募しました。

その子の穏やかな笑顔の写真に癒され、伊東まで会いに行きました。


初めてその子とご対面したヒナ。

兄ちゃんとそっくりな風貌の、大きなその子に

スッと近づき、ナント、その子の身体を撫でたのです!


動物に興味がなかった(ハズの)ヒナ。

兄ちゃんにもいつも連れないそぶりだったヒナ。

それなのに…



その時、やっと気が付きました。


ヒナは、興味がなかったんじゃない、ということ。

「う~う」は「らいむ~」と呼んでいたんだ、ということ。

その「う~う」を聞いて、兄ちゃんはヒナの元へ走っていたんだ、ということ。



二人は、紛れもなく兄妹だったのです。

誰にもわからない二人だけの言葉で気持ちが通じ合っている、兄と妹だったんだね。

生まれた時から、いつも一緒だった二人。

空気のような存在だったんだね。


兄ちゃんが居なくなり、

どんなに淋しい思いをしていたことでしょうか…。


母たんは、自分の悲しい気持ちばかりが大きくて、

気が付いてあげられなかったね


兄ちゃんが使っていた空の器を見ていたヒナの姿が、

今になって鮮明に蘇りました。




兄ちゃんが好きだった遊歩道の桜が満開になろうとしています。

おまえが逝ってしまって、早くも2年目の桜の季節です。

空の上から見えているかな?

ヒナの気持ち、届いているかな??


 

 



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