海の幸、山の幸、うちの幸

のんきなお料理記録のはずが、いつの間にかレット症候群という難病の娘と日常のあれこれの記録に…。

インクルーシブ教育

2018年03月09日 | for the Smile!


普通級に通うレット姫のヒナ、そのクラスでの道徳の授業の様子です。


今日は、娘の病気レット症候群と娘自身について考える時間。

担任の先生に招待してもらい、私も授業を参観させていただきました。


全学年一クラスしかないヒナの学校では、クラス替えがないため、

入学から卒業まで、同じメンバーで過ごすことになります。


この子たちは、入学から3年間、ずっと一緒に学んできた仲間です。


先生から「こうしましょう」と言われた訳ではないのに、

当たり前のように娘を受け入れ、当たり前のように一緒に学校生活を送っています。


と、私は今まで思っていました。


でもそれは間違えで、当たり前のように…ではなかったのかもしれません。



入学当初は、自分と違うお友だちに、戸惑った子がいたのかもしれません。

どうやって接していいかわからず、距離をおいていた子もいただろうと思います。


不思議なことは、それでも誰一人「この子が嫌い」という子がいなかったこと。



子どもたちはきっと、娘を通して初めての経験をしたのでしょう。

お喋りのできないお友だちと、どのようにして(自分なりに)上手に付き合えるのか。

きっと一生懸命考えながら、娘と自分の、今の関係を作ってくれたのだと思います。

戸惑いながら、悩みながら、そして真剣に。。。





参観をしながら、「教育ではなく共育だ」という言葉を思い出していました。


偶然にも、参観直前に教えてもらった言葉でした。


「共育」


まさにそうなのだと思います。


娘自身も、お喋りもできず、お友だちとの関係をどう築いたらいいのか、悩んだことでしょう。

お友だちはそれ以上に、悩んだていたのかもしれません。


そうやって、みんな一緒に育っていくのでしょう。



みんな、もっともっと娘のことを知りたかったのでしょう。

レット症候群の説明をDVDで流し始めると、

食い入るように観ていました。

難しい言葉もありましたが、全員が病気について理解し、

ヒナと自分とのこれからについて、考えているようでした。




下校時、介助の先生が

「ヒナちゃんが居ることは、この子たちにとっても大切なことです。

みんな優しい子に育って、それがこの子たちが幸せに生きていくための財産になるのだから」

と。


インクルーシブ=共育


私自身が、大切なことを教えてもらった3年生の道徳の時間でした。














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