【赤羽】コーチングを使ってお子さまの可能性を伸ばすピアノ教室★松本美和ミュージックアカデミー

自分で考え、行動できるお子さまに育てるために、開けてみませんか?音楽のとびら

講師20年 忘れられない想い出

2013-06-26 20:56:39 | レッスン
この春 保育士になり働き始めたNちゃんから
《先生 また ピアノ教えてください》
というメールが来てから再びふたりのレッスンが始まり
3ヶ月が過ぎた

母の日、父の日参観
そして 日々の保育・・・
やることが山積みで おまけに
ピアノや歌をすごく重要視している園なので
練習しなきゃいけない曲数も半端ではなく大変そう。

今日も一時間半のレッスンを終えおしゃべり。

《ねえ。Nちゃん 
 昔さぁ~ 先生が泣いて怒ったこと覚えてる?》
《うんうん。覚えてる。あのときHちゃんと一緒に怒られたよね~》

やっぱり覚えてたんだと 苦笑いしながら 二人で昔話に花が咲いた。

あのころNちゃんは 小学校の5年生くらいだったと思う。
ピアノの練習をしてこない・・・というより
毎週 投げやりな態度
やんわり伝えても 全然 伝わらなくて
未熟な私は ふたりの生徒さんを前に 雷を落としたのだった

《ピアノ 別に習わなきゃ生きていけないわけじゃないんだから
 辞めていいんじゃないの?
 お父さんだって お母さんだって
 ドブに捨ててもいいお金を毎月 Nちゃんに渡してるわけではないと思う。
 きっと このお月謝で Nちゃんが 音楽を好きになって
 ピアノを大好きになって 将来 なにかの役にたったらいいなあって
 願いを込めてるんじゃないかと思うの。

 でも、Nちゃんは いつも投げやりな態度で
 ずーっと30分 ふてくされてる・・・
 辞めたらスッキリするんじゃない?》

言いながら 私自身 涙が止まらなくなって 
その日 さようならを伝えたかどうか記憶にないくらいだった。

雷を落としたあとの それからの一週間は
果たして 次のレッスンに二人が顔を出してくれるかどうか
本当に ドキドキだったことを今でも覚えている。

でも、それがきっかけだったかどうか忘れたけれど
そのあと ピアノに目覚め ブルグミュラーを
すごいスピードで練習し始め
(子供って いつ 転機が来るかわからないなあ)
と 心から ホッとしたものだった。


今は私も あの頃よりは 少し 大人になったので(? 苦笑)
生徒さんに雷を落とすことはなくなった。

そして今 再びNちゃんと 昔話をしながら
レッスンができることを 心から幸せに思う。

私って 本当に幸せな職業に就けたのかも・・・(*^_^*)






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