辻井伸行さんに学んだこと

　生まれたときから全盲の辻井伸行さんが
　１３回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで
　日本人初の優勝を果たした。

　彼は以前何度かテレビで見て知っていたが、
　この快挙には驚いた。

　特に彼の演奏もさることながら、
　インタビューの中で
　《僕の好きな色 》と話しているのを見て感動した。

　ピンクとブルーだったか、彼の好きな色は忘れたが、
　確かに《僕の好きな色は》と話していた。

　生まれたときから目の見えない彼に、
　当然ながら色はわかっていないのだろう。

　お母さんが話したのか、
　はたまたピアノのレッスンで
　《ここはあたたかくまるでオレンジ色のような・・》
　と先生が話したのか・・・

　とにかく私たちが認識しているピンクと
　彼のピンクは同色ではないにしろ、
　彼のイメージの中に色が存在すると言うことが感動だった。

　そんな彼だから、人の心に響く音が出せるのだろう。

　ただ、ピアニストと認められた今、
　これからの彼の歩む道はますます平坦ではなくなるだろうけれど、
　もっともっと彼の姿から学んでいけたらと思った。

　世の中には　本当に　すごい人がたくさんいるんだなぁ

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