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MIUコンサルティングオフィス・社会保険労務士三浦剛のブログです。

職場のいじめで精神障害=富士通元社員の労災認定

2010年06月24日 | メンタルヘルス
【富士通:元女性社員いじめでうつ認定 大阪地裁】
         《6月23日22時8分配信 毎日新聞》より
 同僚らのいじめが原因で不安障害や抑うつ状態になったのに労災と認められなかったのは不当として、富士通京都支社に勤務していた元社員の女性(45)が国に療養補償給付金の不支給処分取り消しを求めた訴訟の判決が23日、大阪地裁であった。中村哲裁判長は「いじめは集団で長期間継続しており、内容も陰湿。女性が受けた心理的負荷は強度と言わざるを得ない」として業務との因果関係を認め、処分取り消しを命じる判決を言い渡した。

 女性はパソコン講師などをしていたが、体調が悪くなり02年11月から休職。05年6月に「休職期間満了」で解雇された。京都下労働基準監督署に療養補償給付金を請求したが、06年5月、「疾病は業務に起因したとは認められない」と判断された。

 判決は、女性が同僚から「営業の仕事をしていないのに高給だ」などとねたみを持たれ、00年4月から02年11月、悪口や陰口を言われたと認定。職場以外の心理的負荷がないことから「疾病と業務に因果関係を認めなかった処分は不適法」とした。

 富士通の話 判決内容を把握していないのでコメントできない。(以下略)

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 今月14日には、厚生労働省から「平成21年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について」が出されました。仕事のストレスが原因でうつ病などの精神疾患になったとして、昨年度に労災認定された人は234人に上ることがわかりました。

1.請求件数…1136件(前年度比209件、22.5%の増加)
 精神疾患の労災申請は、初めて1000人を突破、過去最多を記録しました。遺族の申請は9人増にとどまっています。本人が自ら申請する件数が増加しています。

2.支給決定件数…234件(前年度比35件、13.0%の減少)
 過去3番目に多い。年代別は、30代(75人)、40代(57人)、20代(55人)の順で、これらの年代で全体の約80%を占めています。また、職種別では「商品販売従事者」が最多でした。

3.年齢別では請求件数、支給決定件数ともに30~39歳が最も多い。


 今回の例では「いじめ」が原因、子どもの世界での問題が大人の社会でも…
 今後もますます増えそうな気がするのは私だけでしょうか?企業として十分な事前対策が必要です!
 1.問題を起こさないため
 2.万が一起きたときのために

 事が起こってからバタバタするのは遅いですよ!予防が重要です。 

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