My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

アメリカ就職面接を突破する-MBA面接のコツも含めて

2009-08-10 11:33:08 | MBA: アメリカでの就職

アメリカでインターンを獲得するの記事の第二弾です。

MBA生に限らず、日本人がアメリカで就職活動をする際にポイントになってくるのが、
1. 事前のネットワーキング(知り合い作り)
2. 履歴書を、受ける会社に合うようカスタマイズ
3. 「米国式の」面接を突破する
の3つだと思っています。

これって良く考えたら、MBA受験するときのコツと全く同じなんだよね。
だから、MBA受験生の方も参考にしていただければ幸いです。

1は、意外かもしれないが、日本以上に「コネ」が大切になってくるということ。
就職先を探す、って意味でも、履歴書や面接を突破するって意味でも。
MBAでもこれは同様。(だからスクールビジットが大事だと切に思うわけです)
これは別記事で書きます。

2は、英語の履歴書って、入学・卒業・入社・タイトルだけ書けばよい日本語の履歴書と違い、
何をやってきたかを詳しく書く必要があるので、そこをちゃんとカスタマイズする必要がある、ということ。
以前書いた、コンサルティング業界を受けるための英文履歴書をご参照ください。
書く事例だけじゃなくて、動詞の使い方一つとっても、カスタマイズするのが重要になってきます。

前置きが長くなったけど、今日は米国での面接突破方法について書く。

米国での面接が、日本の面接と何が違うか、というと、

1. 英語である
2. 日本と違い、文脈や背景を共有するものが少ない
3. 結果として、より論理的な説明が求められる

1も結構大きな問題ではあるが、実は、2のほうが非常に重要なポイントだと思っている。
例えば、日本だと、出身大学名や学部、業界、そして年齢などの履歴書情報だけで、その人がどういう人か、結構分かってしまうと思う。
「慶応法学部出身、財務省で3年」とか「東大工学部修士、三井住友銀行に5年」とかいわれると、
外れている可能性はあるけど、大体どんな人か、仕事のスキルとして何を持っている人か、想像できてしまうんじゃないか。
(わざと具体的な名称を出しましたが、あくまで例です。
具体的な人を想定しているわけではありませんが、もし該当する方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません)
また、受け答えや話し方の文化も同じ日本人なら共有しているわけで、面接でも、自分の能力や長所を明確に言わなくても、その人の受け答えから、人となりや性格がはっきり見えてくる。

ところが、アメリカ人は当然、慶応大学や三井住友銀行という会社がどういうものなのかという感覚がない。
話し方や面接での態度も、「文化の違い」というフィルターがあるから十分に伝わらない。
あるのは、履歴書にある仕事の履歴だけだ。
従って、自分はどういう人間で、どのような能力があり、それを使って何をしてきたのか、ということを、明確に論理的に組み立てて説明できる必要が、日本よりある。
バックグラウンド情報がないのだから、面接だけで、相手に強烈な、良い印象を与えなければ、簡単に不採用になってしまうだろう。

じゃあどうすればよいか、と言うと、私の少ない経験に基づけば以下の通り。

1. 準備をする

どんな場合でも準備は重要。
タダでさえ面接で緊張するし、準備しなければ、自分が過去に考えたことなど、十分に全部出せないで終わってしまう。
英語だということを考えればなおさら。

準備の際にやるべきなのは、次の2つだと思う。
A) 面接官はどんな人材がほしいと思っているか、この仕事をやるにはどのような能力が必要かを明確に描写でき、かつ自分の能力のどこがフィットするかを説明できる
B) 履歴書に書いてあるAchievementを、自分のどのような能力によって出来たのか、という視点で説明できる

ここは具体的に書いたほうが良いかなあ。
時間が無いので、後で別記事で書きますね。

2. 面接時は相手のエネルギーレベルを上げることだけを考える

私は、実は面接は得意だ。
百戦百勝、とは言わないけど、今までの人生でほとんどの面接と呼ばれるものは突破してきた。
何を常に気をつけているか、というと、面接の前と後で、相手のエネルギーのレベルが上がるように話を持っていき、それだけを注意して進める。

エネルギーレベル、ってあいまいな言い方だけど、相手のExcitement、わくわく度といったところか。
相手が自分に興味を持ち、この人と会って良かったと思って、わくわくするように持っていくこと。

どうやるか、というと、まず相手の気持ちになって考える、ということだ。
最初の10分間は、相手が自分の何を知りたいのか、自分が話している内容が相手にささってるかどうか、を相手の反応を見ながら、判断するのに使う。

そして、相手の反応に合わせて、自分の話す内容を変えるのだ。
相手が少しでも、目が輝いてきたり、顔を紅潮させたりするポイントがあれば、何が受けたのかを考えながら、その部分を詳しく説明する。
似たような話で、相手が知りたそうな話を、自分の過去事例の引き出しから持ってくる。

話す内容だけでなく、声のボリュームとか、話すスピードとか、こちらがどれだけ興奮して話すか、というのも相手に合わせて変える。
相手が静かに話すタイプなら、静かに、でも相手の興奮するポイントを逃さず、ゆっくりと話を盛り上げていく。
相手が興奮して盛り上がるタイプなら、同じように合わせて盛り上がればよい

相手の反応を聞く。
「どう思います?」「こういう話もあるんですが、聞きたいですか?」と聞いてみる。
相手が知りたければ、「Tell me more about it」といわれるから、もっと話す。
知りたくなさそうなら、相手の質問に身をゆだねる。

「私はこういう人間だから、こういうことを主張したいです」というのは一切忘れ、
100%相手の知りたいことに答え、相手のエネルギーレベルが上がってくることだけを目的に話すのだ。

もちろん相性もあるので、100%うまくいくとは限らない。
ただ、「自分の主張したいことを忘れて、相手にあわせる」を面接の場で実行している人は意外と少ないんじゃないか。

それでは、次は具体例と共に書きますね。(次エントリ→アメリカ就職面接その2-想像力を働かせて準備する
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8 Comments

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Unknown (A Golden Bear)
2009-08-10 15:36:43
久しぶりの投稿です。今年私自身様々な面接を受けた経験上、思ったことを2つほど書かせていただきます。まず、エネルギーレベルを上げる、というのはとても合理的なやり方と思います。米国の就職面接の場合、ざっくり下っ端と最終と2種類あるとして、下っ端は得てして「模範解答」あるいは「チェックボックス」を満たすかどうか、オープンに見せかけたクローズな質問を聞く傾向にあり、これら「キーワード」に引っかからない限りは絶対に合格させてくれないような気がします。従って、相手の思う通り答えてあげるのは必要条件として、相手を感情的にさせるとキーワードを見つけ易くなると思います。一方で、最終面接はどちらかというと、この人と一緒に働きたいか、この人を取って企業として長期的にプラスとなるかどうか、などフィットを重視している感じがします。ここでも相手を興奮させた上で、相手に刺さる言葉のみを集中して言うのは有効。従って、エネルギーレベルを上げることは、両方の異なる面接に対応した良い戦術と思います。

次に、僭越ながら申し上げると、皆苦労している点はもう一段深い所にある気がします。特に今年は採用枠0-1に対して、面接終了までのプロセス自体は完璧な人が5-6いる様な状況ばかりの中で、何か1つでもマイナス要素があると即駄目になるような減点法のゲームを、いかに潜り抜けるか。また、前のエントリのコメントでMKさんが書かれていますが、数十のエントリー先で落ち続けた時に、どのように平静を保つか、などの部分が、「アメリカ就職面接を突破する」意味でより重要な気がしています。この辺は書くかどうか迷っていますが、機会があれば私のブログの方でも体験を述べてみたいと思います。

行き違いになっていましたが、ようやく西海岸に戻ってきましたので、次に西海岸に寄られることがありましたら、是非一度お会いしましょう。
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業界によっても違うかも (Lilac)
2009-08-11 07:21:19
>Golden Bear様

お久しぶりです。
コメントを拝見して思ったのですが、業界によって細かいコツは結構違ってくるんだろうな、と思いました。
私が書いた上記2つは、非常に一般的な内容で、誰にでも、どの業界にも当てはまる内容ですが、その分具体性を欠くのかな、と思いました。

「チェックボックス」的な質問、というのがどの業界にも当てはまるのか、というのは分からないのですが、
おっしゃるように会社によっては、最初の面接であしきり・振り落としをすることが結構ありますよね。
日米とわず、どの国でも、どの業界でも、足切り面接というものは存在するのだと思います。

ただ、私の印象では、オンキャンパスで来るような米国企業だと、それは少ないかな、と思います。
オンキャンパスのものは、その学校に来る時点で、基本的な足切りを済ませているから、という理由かな、と思いますが、どうでしょうね。
逆に、これは人から聞いた話ですが、ボストンキャリアフォーラムに来ているような日本企業だと、それこそ最初のステップが面接になり、それこそ一日に100人以上が受けにきたりするので、いわゆる「アシきり」面接をやるのだと、聞きました。

これは私の個人的な意見ですが、面接に対して準備は非常に大切だと思っています。
準備の仕方で60%が決まると思っても良いくらいだと。
で、あとの40%は私の場合、相手のエネルギーレベルを上げて、強い印象を残すことにフォーカスしてます。

準備をする段階で、自分の過去をふりかえり、何が自分の強みなのか、何故この会社にフィットするのか、というのを考えていくうち、たとえどのような状況であっても、自信を取り戻すことが出来ると思っています。
これは私のやり方ですが、いずれにせよ、準備をする、というのは内省を繰り返すことであり、それによって、敵を知り、己を知る作業だと思っています。

あと、面接が終わった後は、常に面接を振り返って一人反省会をやります。
そのときの質問にベストに答えられたか、どう答えるのが本当はよかったか、など一人で反省して、ノートに書き込んだりしてますよ。
その後の面接の準備でも、こういうのは生きてきますし。

西海岸に帰ってまいりましたので、是非どこかでおあいしましょう!
西海岸MBA組もぞくぞく到着している様子なので、飲み会でも。
返信する
補足:Light conversation (MK)
2009-08-11 11:07:52
LilacさんとA Golden Bearさんのおっしゃること、とても的を得ていると思います。面接で心に刺さった人が残るというのは万国共通の事項だと思います。
私の視点でもう一点だけ補足したいのは、Light Conversation、いわゆる雑談の重要性です。欧米の面接では本題に入る前、数分ほど雑談をするのが一般であり、この雑談にはちゃんと準備しなさいとMBAの受験のころから言われてはいました。しかし、日本人にとってはいきなりフランクに会話をするこの雑談の部分が若干やりにくく、結果として「天気が良いね」とかなんとも下らない雑談に終わりがちだと思います。
私も何社とも面接をしてそのことごとくで落ちたときに自己分析をMITのアドバイザーと共にしました。その時自分に欠けているのは、このLight Conversationの部分だなと感じました。A Golden Bearさんが指摘しているように、昨今では減点で意思決定がされている場面が多いと思います。その際に、Light Conversationが盛り上がらない人は、「つまらない奴=コミュニケーション能力のない奴」との第一印象をつけてしまう可能性があります。そんな大袈裟なと思う方もいるでしょうが、Light Conversationはアメリカの挨拶の一部ですから、挨拶ができるかどうかに近い事象だと思います。
ではどうするか。面白い話を用意しなければならないのか?決してそのようなことはないです。Lilacさんも指摘しているように、相手の立場にとって相手に刺さる内容を準備することに尽きると思います。私も自己認識を改めてからLight Conversationの準備を周到に重ねました(なんとも馬鹿馬鹿しい話ではありますが。。)。一つのコツは、「共通点」を探すことだと思います。大抵の場合面接者の名前は事前にわかりますから、経歴から仕事内容、学校、住んでいたところ、興味のありそうなことに推測も加えて徹底的にリサーチとネタだしを行います。そこから刺さりそうなことを十分に吟味し、「自然に」そういった方向に会話を振っていくとうまくいくと思います。よくLight Conversationを重視しなさいという人にそれでリラックスできるからという人がいます。これもその通りだと思いますが、この面接のイントロ部はそれ以上に欧米社会でのコミュニケーション能力が試されていると思います。ここでいまいち盛り上がらないと英語力のなさが余計に際立ち、「コミュニケーション能力減点」ということになるでしょう。これはインタビューに勝つコツではありません。あくまで「当たり前のこととして」こなすべき事項だと思います。が、私にとってはその当たり前の部分もきっと欠けていたので、ここでカミングアウトしている次第です。そういった意味で、Lilacさんのいうように準備というのは最大の武器になります。
やはり、熱意は自分のことや会社のことをよく調べているなと感じられれば伝わりやすいですよね。
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教養を見せる雑談力 (Lilac)
2009-08-11 14:14:02
>MKさま

確かにそうですね。
ビジネス上は、日本ほど雑談力が重要になってくる国もないと思いますが、面接では何故か本題から切り出されますよね。
着席して最初の質問が、「なぜ弊社を希望したのですか?」だったり。
面接だけでなく、電話会議とかもそうですね。
一方で、米国では面接にしても、電話会議にしても、営業トークでも、どんな場合も必ず雑談から入ると思います。

これ、MBAの面接でも同じでしたね。
いわゆる「つかみ」ってやつで、これは非常に重要と思います。

前に、オバマ大統領が就任演説をしたころに、お互い就職活動していた私たちは、この話しましたよね。
MKさん、オバマ大統領が就任したことで、その業界にどういうインパクトがあるか、という考えをまとめてらっしゃったのを覚えています。
「雑談」と言っても、内容は天気やスポーツの結果の話ではなく、「教養力」を見せられるものである必要があるわけですよね。

始まりは、天気やスポーツであったとしても、そこに何らかのビジネスの知識や、分析力を見せ付けるものであるのが理想の雑談ですよね。

そしてMKさんのおっしゃるように、「相手が何を求めているか」を知る必要がありますね。

ちなみに私は、西海岸企業で就活していたときは、もっぱら以下のパターン。
相手が最初に、「西海岸はどうだ?」みたいなことを言ってくるので、
「いやーボストンは本当に寒いので、ここは天国ですよ。ワインも美味しいし」
と言って、相手が食いついてきたら、ワインの話をします。
食いついてこない場合は、気候の話をしました。
「西海岸は、本当にヨーロッパの気候と似ていますよね。東海岸は実は日本と似ているんですよ。」
ここで相手がヨーロッパに食いついてくれば、その話、日本に食いついてくれば日本の話、をします。
このブログを読んでる方はお気づきですが、私は地理オタクで、気候区分の話は延々30分位話せるような得意フィールドなので。

考えてみると、たかが雑談でも、自分の得意フィールドに持ち込むっていうのは大切ですね。
ただあくまで、相手の反応を見て、相手が求める程度に抑えることも重要なスキルですが。

MKさんのご指摘は最もなので、雑談力についてもひと記事書こうかな、と思いました。
返信する
雑談力 (MK)
2009-08-12 03:40:11
コメントありがとうございます。言い忘れたことをうまく補足してくれてありがとうございます。そう、教養を見せること、そして熱意を調査という形で見せることでしょうね。
この雑談力というのはInterviewだけでなく、Party talkでもとても活きてくるものですね。私、Party talkが結構苦手ですが、克服したい課題のひとつです。
是非、雑談力の記事、書いてみてください。
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面接 (freedom)
2009-08-13 03:01:53
GさんやMさんのコメントを含めこの記事に賛同するところですが、少し気になったのは、
>そして、相手の反応に合わせて、自分の話す内容を変えるのだ。
というと話の展開方法としてこのアドバイスを受け取れば良いけれども、相手の話す内容に合わせて自分の話す内容を変えると受け取れば、こういう方法はかなりリスキーで、しかも経験の少ない人には実際には難しいと思います。人を採用する面接をやったことのあるような人であれば一つの選択肢ではあると思いますが、MBAへチャレンジするような人とはいえ若い人へのアドバイスとしてはいかがなものかと思いました。比較的経験のある人にはこういうアドバイスもありだと思います。
リスキーというのは、採用面接をする側の経験度が高いと見透かされますし、悪くすれば、相手に迎合する傾向があり、自分の考えを持っていない人物だと評価されるかもしれません。これはアメリカでは致命的な評価ですよね。
また入社できたとしてもはじめに期待度が上がってしまっているので、早期に結果を出すことができないと、思ったほどではなかったと落胆される可能性もあると思います。
自分は何ができるか、この会社にどういう貢献ができるか、或は何がしたいかを誠実に話し、不採用であっても自分がその会社が欲している人物ではなかったと割り切って次へ次へとチャレンジしていく正攻法の方が多くの人にとってはやりやすくいいのではと思います。採用面接には話の内容も重要ですが、人物をみるという要素もあると思います。

>相手が最初に、「西海岸はどうだ?」みたいなことを言ってくるので
これって簡単な雑談にみせてかなり相手を試す言葉だと思いますよ(もちろんそうではない場合も多いでしょう)。
クリントン女史がコンゴで学生相手にクリントン大統領はどう思っているかと聞かれて(オバマ大統領と言ったのを通訳者が間違って通訳したとの報道もあります)、大人気ないぶち切れ状態になっているのがニュースで流れていましたが(マスコミ相手ならまだ常日頃「クリントン大統領、クリントン大統領」と聞かされてうんざりしているでしょうからああいう発言があっても同情の余地はあるけれど学生相手ではねぇ。アメリカ国民が彼女を大統領に選ばなかったのももっともなことと思わせます)、あれでは非常事態に対処できない人物であることを露呈しているのと同じだということに気づいていないのを見て思ったのが、
「西海岸はどうだ?」と誰もが訊くことにより、うんざりさせて試しているのかも。
正確にはどういう英語かわからないので何とも言えない部分もありますが、訊いているのは気候ではないかも、ビジネス環境とか経済状況とかかもね。そういうことに気がつくか推し量っているかもね。
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確かにアドバイスは人によってカスタマイズする必要があるんですよね (Lilac)
2009-08-13 05:49:52
>freedom様

コメント有難うございます。この記事も盛り上がってきましたね。
>相手の反応によって話す内容を変える
自分も面接をやったことがある者として、かつ、面接の練習に多々付き合った経験として、
「面接では自分はこういう人間だ、と主張すればよい」と思っている人が多いのが気になって、こういう書き方をしたんですよね。
普段から相手に迎合して、自分から主張しないタイプの人には、おっしゃるように、このアドバイスは逆にマイナスかもしれないと思いました。
確かにそういう人はいますよね。
ただ、全体としていえるのは、「相手のエネルギーレベルを上げる」というのは、相手の反応も見ながらその場のリーダーシップを取っていく、ということになるんですよね。
だから、自分のことばかり主張しすぎてもならず、相手が何を知りたいのか、ということに気を遣いながら、リードを取っていく、そんな感じでしょうか。
「リーダーシップ」という言葉は便利ですね。曖昧ですが。

入社しても期待値が高すぎて、うまくいかない会社、というのは確かに良くないかも知れません。
本来は、面接とはお見合いみたいなもので、双方の相性が合うかを判断する場。
でも、この時代、エントリーチケットすら手に入らない時代ですからね。
インターンくらいだったら、チケットを2,3枚確保して、その中から選ぶ、というのもありかと思います。


>西海岸
うーん、これはどうでしょうね。今の西海岸はめちゃくちゃ景気悪くて、経済の話をするのは若干はばかれるところがあります。
ここで経済の話に振っちゃうと、「空気の読めない奴」になっちゃうかも。
面接の雑談というのは、自分の才能の片鱗を見せながらも、あくまで場を盛り上げてお互いが同じテーブルにつくことができる、コミュニケーション能力の高さを見るところなので、シリアスすぎる話にもっていくのは禁物かな、と思いました。

ちなみに私があえて気候の話をするのは、気候の話から状況に応じて相手をなるほどーと思わせて、どちらも楽しめる話が出来るからで、ちょっと特殊なケースだと思います。
普通は、もう少し違う話で、インサイトを見せつつ、共通の話題になる話をするのがいいかもしれません。

あと、その人と何度会ったか、という親密度によっても話題は変わりますね。
最初に会ったときはワインの話をした人も、二回目に会って「西海岸はどう?」と聞かれたときは、その会社のソフトウェアの売上げにつながる話に最終的にはもって行きました。

クリントン女史は評判悪いですね。
若干残念ですが。
返信する
雑談力 (Lilac)
2009-08-14 02:21:44
>MKさん

まぎれてお返事しそびれてしまいましたが、
Small talkの重要性についてはいずれ書きますね。
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