My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

アメリカでの就活と永住権

2009-01-31 02:00:15 | MBA: アメリカでの就職

ちょっと、ええぇっーと思うことがあったので、書いておきます。
アメリカ国内で、今年就職活動をしてる日本人で、永住権(グリーンカード)を持っていない人は必読。
永住権がないと応募できない、と言ってる企業も、実は可能性があるかもしれないって話です。

実は、私もいまご他聞に漏れず、就職活動もしている。
うちの会社は、日本国外の企業で経験できるならインターンやって良い、ということになっている。
それにフルブライトも渡航費援助のみなので、インターンの許可が出ている。
ので、サマーインターンくらい何かやろうと思っているから。

今年のサマーインターンの状況は厳しい。
E&Iのトレックのときも、訪問した企業からサマーインターンの可能性について話が出るのは例年は普通だってのに、今年は違った。
学生から質問して、漸く話が出る、という感じ。
それもしぶしぶ。

普段なら色んな分野でインターンを募集してる大企業の採用枠が少ない。
インターン自体のポスティングが遅れに遅れてる企業もある。

極めつけは、「US市民権か永住権を持つ人じゃないと応募できません」という制約を設けてる企業が増えてること。
それも、航空機の会社とか軍事関係ならまだしも、製薬とか消費財とか、さては半導体まで、普通の多国籍企業がそういう制約を設けているのだ。
留学生には大打撃。
米国籍はともかく、グリーンカードすら持っていないが、米国内で就職をしようと考えている人は多い。
特にインド人とかカナダ人、南米人など。

米国籍を持たない先輩たちの情報では、去年はそんなことなかった、というから、恐らく採用の手間を省くため、事実上制限しちゃってるんだよね。
ひどいよなあ。

わたしもMIT SloanのJob Postingをチェックしていて、「あ、面白そう」と思った仕事が、US Citizenship or Permanent US Work Authorization Required (US市民権または永久就労権が必要)だったりすることは良くある。
この前も、某米国籍の多国籍企業で、面白そうな仕事があったのに、市民権・永住権が必要とかで、あきらめていた。

ところが、である。
今朝、フルブライトからメールが届き、その企業がフルブライターのMBAからサマーインターンを募集してるというのだ。
しかも、Job Descriptionをみると、MIT Sloan経由のと全く同じ。
どうゆうこと?

フルブライターには明らかに米国籍の人はいない。
米国籍を持っている人は放棄しないとフルブライターになれないのである。
そして、VISAだってほぼ全員F-1で、しかも2年間の自国滞在をしないとUSでの就労ビザは下りない。
(ちなみにF-1でサマーインターンが出来るのは、私のように渡航費しか援助を受けてない、という人のみ。生活費援助が出てる人はダメ)

MIT のJob Postingにある、US Citizenship or Permanent US Work Authorization Required ってなんだったんだー!!

考え得る理由を考えてみた。

  1. この企業は特に国籍を指定する気はないが、MIT Sloanの就職課が留学生の世話が面倒のため、多国籍指定が無かった企業は出来るだけUS Citizenship or Permanent US Work Authorization Requiredにして仕事を減らそうとしている
  2. この企業は特に国籍を指定する気はなく、またMIT Sloanの就職課もそれなりに頑張っているが、応募フォームが分かりにくい、Defaultでそうなってしまうなど、間違って指定してしまった
  3. この企業が、MIT Sloanの就職課経由で募集する場合は国籍指定したが、フルブライターは学力や英語力がある程度保証されているので、特別扱いしている。
  4. この企業がフルブライトに送ったのが間違え。米国籍にしか興味は無い。

正直、いままでの経緯を考えると、2が一番Possibleな気がする。または3もあるかも。
3だって、MIT Sloanの就職課が頑張っていれば、本来は特別扱いしても良いような学校じゃないのか。

大体、MIT Sloanの就職課経由の情報だと、US Citizenship or Permanent US Work Authorization Required となっているけど、その企業のホームページだと特に国籍指定などしていない、というところは他にもあるのである。

そういうわけで、US Citizenship or Permanent US Work Authorization Required だけを見てひるまずに、興味のある会社には関係なく応募してみる、という手があるとおもう。
(今頃言うな、と思う人もいると思いますが、私も今頃判明したわけで...)

採るか採らないかは、国籍じゃなく、本人を見て決めてくれっちゅーの。

← アメリカ就活戦線。リンクをクリックして応援してくださいね!



最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
実体験 (M)
2009-02-01 04:34:40
Mです。私も活動中なので若干補足を。
私も理由が1-4のどれかはわかりませんが、気にせず行きたい会社はだめもとで応募しています。で、実際にそのうちの1社(しかも相当コンペティティブなところ)からInterviewのインビテーションは来ました。もちろんまだ採用されたわけではないので、Requirementがどの程度生きてくるのかわかりません。だけど留学生の就職活動は、そんなことでひるむこと無かれというのが答えでしょう。お互い頑張りましょう!
返信する
なるほど (Lilac)
2009-02-01 05:13:30
やっぱりそうなのですね。
だって、US Citizenship or Permanent US Work Authorization Required じゃないところから選ぶと、選択肢がすごく狭まりますものね。
基本的には彼らが採用の時間を節約するため、可能性が低いところは切っているというだけでしょうから、気にせず応募するってのが成果異なわけでしょうね。

とはいえ、昨日のFinancial Timesの社説によると、某金融機関で「Requirementに乗らない人は応募しないでください。我々はそうやって我々の大切な時間を無駄に使う人を今後一切の選考から排除します」とか言ってるところもあるらしくて、正直、うわーと思いました。
ここまでえげつないとちょっとウザいですね。。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。