My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

アメリカ就職面接その3-自分の能力を論理的に説明

2009-08-13 05:05:50 | MBA: アメリカでの就職

前記事
アメリカ就職面接を突破する-MBA面接のコツも含めて
および
アメリカ就職面接その2-想像力を働かせて準備する
の続き。

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余談終わり。

さてさて、A)のところで、想像力を働かせて、どのような環境でどういう仕事をするのかを具体的に想像し、どのような能力が必要になるか、明確に描写するのが重要だ、と書いた。
補足になるが、これって日本語以上に、英語環境では大切な準備だと思う。
これは、英語、という言語の性質もあると考えている。

英語って、すごくDescriptiveな(説明的な)言語だ。
MBAなどに来て、しばらく過ごした人なら感じると思うが、授業中などでも、日本語よりも具体的に事象を描くことを要求される。
TOEFLやGMATのWritingでも、抽象的な表現ではなく、より具体的な事例について書くように言われると思う。

日本語が、同じ文化を共有した人たちのなかで「あうんの呼吸」のように話される言語であり、聞き手に理解してもらうことを求める言語であるのに対し、
英語は、何も共有していない人たちの間で、ゼロベースから積み上げ、話し手が説明することを求められる言語だ。

恐らく、多くの日本人の英語が通じないのは、単語力や文法力や発音力が無いからではなく、具体的に説明的に話さず、抽象的な日本語をそのまま英語に訳しているからではないか、と私は思っている。
英語の面接で相手にわかってもらえず失敗するケースも、授業で「何言ってるか分からない」と言われるのも、ほとんどがこのケースじゃなかろうか。

そういうわけで、英語の面接の場合は、特にこの具体的に想像して、具体的に描写する、という準備が大切になってくると思う。
これを注意するだけで、他の人との差別化がかなり図れるんじゃなかろうか。

補足終わり。

B)履歴書に書いてあるAchievementすべてを復習。特に自分のどのような能力によって出来たのか、という視点で説明する。

そもそも、英文履歴書(CV)って、卒業・入社年度と資格くらいしか書かない日本語の履歴書と違って、
自分が学術上や仕事で何を達成してきたか、実績が具体的に書いてある。

たとえば私だったら、
・ある大企業での新規事業の戦略立案とパイロットのプロジェクトをチームマネージャーとしてリードする。クライアントに知見の無い分野で、具体的な事業戦略を確立し、クライアントの顧客候補を開拓してパイロット運用をサポートした(例です。)
というような文章(Achievement)が10行くらい履歴書に並んでいる。

この実績全てを見直して、自分のどういう能力があったから、こういうことが出来たのか、ということを論理的に説明する訓練をするのがB)だ。
A)で描写した能力を自分が持っている、ということを、過去に自分が達成してきた事例を使って説明するわけだ。

そもそも履歴書を出す時点で、このことはしっかり考えておいて、応募する会社に重要な能力・スキルを説明できる事例を、履歴書に挙げておくべきだしね。

履歴書には一文でまとめてあることも、実際に話し始めると長い話になると思う。
ここを、手短に、自分のどういう能力があったから、これが出来たのか、という視点で語るのだ。

たとえば上の私の例だったら、
・チームマネージャーとしてコンサルタントの一チームの代表としてクライアントとコミュニケーションできるだけの信頼構築力がある
・クライアントが知らない新規の分野でも、ファクトベースで分析し、戦略を確立することが出来る問題解決能力
・クライアントの顧客候補にアプローチして、開拓する営業?コミュニケーション力
などがあったから、上記の実績を達成できた、というところでしょうか。(あくまで例です)

ここで挙げた能力は、確かにA)で描写した仕事をするのに必要な能力たちだよね、となると思う。
こういう形で、実績を、具体的な能力によって説明するという訓練を、準備段階でする。
「自分は仕事に必要な能力を持っている」ということを、実例を含めて論理的に相手に説明することが出来るようになる。

面接準備編はこんな感じです。
次は、コメント欄でも話題になっている「雑談力」について書きますので、クリックで応援をお願いします~
(次エントリ→アメリカ就職面接を突破する その4-雑談力の重要性

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