My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

「通じる英語」でいいんですよ

2010-06-22 04:04:04 | 6. 英語論・英語学習

先日書いた「日本企業は「社内公用語=英語」しないと世界でもう生き残れない-My Life in MIT Sloan」について。
私も完全に納得してこう書いてるわけではないが、ポジションを取った以上、主張は正しく理解されたいと思うので、書いてみる。

まず文中でも書いているように、「日本企業」といっても、日本市場だけでは食っていけないような産業や、日本人以外を積極的に採用しないと10年、20年後には困る産業における日本企業を対象に書いている。
これは大企業に限らず、中小企業でも当てはまるところは沢山あると思うが、全ての日本企業がそんな状況に直面している、とは全く思っていない。
ましてや「日本という国で英語を公用語化する」というのはまったく別の話だ。

しかし、それ以前に重大な誤解がある様子。コメント欄や下記のようなエントリを読んで思ったのだが、「社内で英語を公用語化する」ということ自体に誤解があるように思えたので、補足しておきたい。

死ぬほど英語を勉強してきたから分かる、英語学習の限界

筆者の方(米国でPh.D取得後、日本の大学教員)は、要約すると次のような主張をされている
a. 俺は今まで死ぬほど英語を勉強してきた。
b. そんな俺でも英語ネイティブ並になるのは無理だった。ネイティブ並に「英語の力」を駆使し、人を説得したり、納得させたり、楽しませたり、という分野で勝負は出来ない。
c. だから、「日本人は英語が出来るようにならないと、グローバル化できない」なんておかしい。

a.b.とc.の間に圧倒的な論理のギャップがある。
頑張ってきた自分がネイティブ並に話せないからということが、なぜc.の結論につながるのか。

日本人や日本企業が、ビジネス面でグローバル化する上で、全員がネイティブ並の英語を使える必要は全く無い。
この筆者の言う「通じる英語」が出来れば十分である。
実際に、ネイティブ並の英語の力が必要な段があるなら、ネイティブを活用すればよい。
しかし企業のシニアポジションの大部分が「通じる英語」を話せ、日本語が出来なくても優秀な人材を国内外で雇え、力を発揮させられる状況にしなければグローバルに競争に勝てない時代は、上に書いた分野の多くでやってくるだろう。

ついでに言うと、英語で人を説得したり、楽しませるのに、ネイティブ並の英語力は全く必要ない。人にもよるが、大切なのは、話し方や熱意、ユーモアのセンス。(有名な例ではソニーの盛田氏の英語スピーチ)

「通じる英語」「使える英語」で十分なのは、目的を考えれば分かる。
ちなみに「通じる英語」とは自分のイイタイコトを意思疎通でき、主張でき、反論できる英語。
日常会話レベルの英語ではない。
それは結構な英語力ではあるが、全くネイティブ並である必要は無い。

日本企業で「社内で英語を公用語にする」ことの目的は、前にも書いているように
1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化
2.日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する

副次効果として
3.社員が英語の情報源を日常茶飯に触れることで「最初から世界を目指せるようになる」
の3つだ。

目的は、英語が話せない日本人をいじめることではなく、日本語が話せない外人が壁を感じずに力を発揮できることだ。
で、それを目指すことで、日本人自身も海外情報との壁をなくしていく、というのがあるべき姿である。

このために必要な「社内公用語」のレベルは以下の通り。

社内で頒布される公的な連絡や社内報、社内Web、社内の公式な会議は基本的に全て英語

目的は、海外支社との情報格差を作らないことだ。
海外支社が抵抗無く、日本の本社と全く同じレベルの情報を同時に得ることが出来ることが重要。
具体的には、社内のイントラネットは英語。
Emailで送られてくる「社内公示」や社内報が、全て英語で書かれている。
部内全員に部長が口頭で告知したりする場合は英語で行われる。
「公式な会議」の基準が問題だが、「海外支社との距離を作らない、日本語が話せない人材が距離を感じない」ことを目的に、状況に応じて決めれば良いと思う。

「公式な会議」以外のミーティングでは、日本語が話せないメンバーが入ってきたら、すぐに英語に切り替えて議論を続ける

たとえば日本人の開発メンバーだけのブレストやミーティングで英語でやる必要は無いと私は思う。
ただ、そうでないメンバーが入ってきたらすぐに切り替えるのが大事。

ほかにもあるかもだが、「公用語化」のあるべき姿はこの程度の話だと思う。
海外とのリエゾンが重要な外資系企業で必要とされるレベルに近いだろう。
このために必要な英語とは「通じる英語」であり、ネイティブ並の英語など全く必要ない。
(ただし、ネイティブ並の人が有利なのは確かである。)
TOEFLなどのテストも基準にはならない。
そして、決して「日本語狩り」「日本語禁止」をすることではない。

それから、この目的を達成する分には、別にヒラである分には、英語で読んだり聞いたり出来れば問題ない、ということになる。ただし役職が高くなるほど、人前で話をしたり、他とコミュニケーションをとらなくてはならなくなるので、英語でのコミュニケーション力が重要になってくる、という仕組みだ。だから、役職に見合った英語力が無いと、出世は出来ないことになる。

(追記:前の記事のコメント欄にも書いたが、このヒラの人たちが英語を読むことも出来ず、日常の業務に差し障るなら、英語を公用語としつつ、日本語でも発信すれば良いだけの話と思うが、どうだろう?この場合、目的を達成するにはあくまで英語が第一、日本語が第二の公用語で、公的な場で発言する人は英語で話せるというのは条件となる。)

そして、前の記事でも書いたように、皆が英語を必死に勉強することで、英語の情報を苦なく自然に取り入れられるようになり、世界でどのような情報が流通しているかを把握し、グローバルな視座を身につけていくこと、これが非常に大切に思う。

まずは英語で意思疎通が出来る(通じる)こと。
英語でも情報を取り入れ、世界で何が起こり、どのようなニーズがあるのかを把握できること。
そして、次にビジネス上のネゴシエーションや説得も英語で出来るようになること。

ネイティブ並の英語を身につけることなど、全く目的にする必要は無い。

追記:「日本人だけの会議を英語でやる」べきかについて

http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/30gendainet000114490/

諸所からやってくる情報によると、楽天では「一般業務の日本人どおしの会議でも英語を徹底」しているということだ。ちょっとやりすぎのように思えるが、これは移行段階だからじゃないか、と私は思っている。実際には、どんなに英語が話せる人ばかりだったとしても、日本人だけで英語でやるのは効率が悪いことが多い。前の記事のコメント欄にもあったように、「英語でやるほうが無駄が省けて、効率的に会議が出来る」場合もあり、そのときは英語でやるのが良いと思うが。

推測だが、三木谷さんは、日本人の社員にこの「無駄を省く」感覚を理解してもらいたくて、英語の徹底をやってるんじゃないか、と思う。英語力を徹底させたい、という目的もあるだろう。
ここは各企業の判断だと思う。

また三木谷さんがやろうとしているのは、これを機に巨大化した「楽天」という企業の価値観や文化を変える、というのもあるだろう。
大企業化した企業が、グローバル化に向けて社内の人たちの意識を変えるのは一筋縄ではいかない。
極端かもしれない方向に振り、結果一部の優秀な人材が辞めたとしても、ある程度の犠牲は仕方ないと思っているのかもしれない

大事なのは達成したい目的の方なので、上の目的が達成されているなら、普段の日本人どおしの会話が日本語だって全く問題ないと私は思っている。

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105 Comments

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Unknown (ばしくし)
2011-12-23 14:13:59
逆に考えてみて

日本語だって通じればいいわけです。

だいたい、津軽弁と薩摩弁なんて全然別言語ですよ。異次元の世界。でも、青森や鹿児島から出てきた人は、東京や大阪でもバカにされたりしつつも、何とかやってますよね。多分ああいう要領と同じなんじゃないかと。

特ア系なまりの日本語は早口で聞き取りにくいし、欧米系なまりの日本語は間延びして変です。

しかし、何とか意味を分かろうとして、付属語や終助詞とかを適切に補って脳内補完して意味を理解してあげようとするじゃないですか。無意識に。

英語の世界観もソレと同じじゃないんですか?

まあ、国民性や民族性とかも違ってくるし、個人の適性・趣向というのが一番大きいんでしょうけどね(こういう異文化コミュニケーションを「楽しい・面白い」と考える人と「辛い・苦しい」と考える人では天地の差があります。後者の方が圧倒的多数なんですが。)
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インド人の英語観が参考になるかも (山嵐)
2010-08-15 17:18:35
こんにちはLilacさん。

blogの内容(英語関連以外も)が面白く、興味深いので、楽しく見させてもらっています。タイトルの "「通じる英語」でいいんですよ"に共感するところがあり、参加したくなりましたのでちょこっと。

私は電子部品のエンジニアをしています。数年前に、日本国内の仕事でインドの技術者と一緒になる機会がありました。その方はインドの財閥系企業の人で、1ヶ月ほど日本に製品プロモーションの為に派遣されてきていました(ホテルでなく、マンスリーマンションを借りて滞在)。あるセミナーの昼食時に、たまたま同じテーブルで隣になり、話をしたのがきっかけだったのですが、仕事や仕事以外のこと(日本の鉄道時刻の正確さ、インドの言語数、カシミール問題、アショーカ王、クリケット人気やスター選手。。)についていろんな話をしてくれました。自家製カレーもご馳走してくれたりして「インド人はカレーを本当に手で食べるんだ」と思ったりしました。今となってはセミナー内容よりも、その仕事以外の話の内容の方が記憶に残っていますが。。。

経験した人も多いかと思いますが、インド人の人の話す英語って、結構くせがあって聞きづらい人が多いです。その人(と共にインドから来ていた友人二人)もそうでした。言っている7割くらいしか、私は理解できませんでした。でも彼らはそんなことにはお構いなしに、饒舌にまくし立てます。話の支配率、印9:日1くらい。
その1ヶ月間のインド人技術者達との経験から、思いました。「彼らインド人にとって、英語は単なる意思伝達のための一つのツールでしかない」と。努力すれば彼らもアメリカ風、イギリス風な発音ができるようになるとは思いますが、そうしない(但し、コールセンター業務に関わる人は矯正しているみたいです)。
「通じれば十分」と思っているし、実際にそう言っていました。

これは「ネイティブスピーカーの喋る言葉こそが英語である」に近い日本の英語観とは、全く違っている、ある意味合理的で割り切った考え方で、とても印象に残っています。

なぜそんな風な考えをするのかと当のインド人技術者に聞いたり、少し考えてみたのですが、インド国内の言語事情にも関係があるようです。日本はほぼ1言語で事足りる国ですが、インドは超がつくくらいの多言語国家です。例えていうと、インドのルピー紙幣を、そのインド人に別れ際に記念にもらいましたが、ガンジーさんの肖像の他に、15の州ごとの公用語で何ルピーかを記述していました。しかもそれらが全ての言語ではなく、もっとローカルな言語も入れると数百になるとのこと。
なので技術者なら、国の公用語ヒンディー語と、英語とあわせて最低でも3つの言語は喋れなければならないらしいです。そういう状況だと、確かに「英語?通じればそれで十分」という割り切った発想も納得できます。

一方日本ではテレビで、外国出身のタレントが、番組でほぼ完璧な日本語を喋っていても、アクセントが少し違うと「変な日本語」という風な見方をすることが多いですよね。「日本語」と認める許容範囲の枠がけっこう厳しいため、逆に日本人自らが逆の立場になった時に自然と自分に課す「英語」の枠も、厳しくなっているんだろうと思います。「ジャパニーズイングリッシュなんて、英語じゃない」と。

でも、でもですよ。これからビジネスをする人が接する言語は、いわゆるアメリカ英語、イギリス英語じゃない英語(私の経験したインド英語など)が多いケースがあるかもしれない。だったらネイティブの英語と、日本人の恥じらいはちょっと脇に置いて、ジャパニーズイングリッシュでもいいから、まずは使ってみた方が前向きですよね。だってインド人技術者達の言うように、ビジネスの世界では、英語は「通じれば十分」ですから。




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無駄を省くとは (まーくん)
2010-07-19 01:08:49
英語公用語化についてはアレルギー的反応も含めて、皆さん思うところがあるのだなぁとコメント欄を眺めさせてもらいました。

さて、タイトルにも書きましたが「無駄を省く」という目的を達成するための英語を理解するためには、アメリカやイギリスなど英語を母国語とする国のコミュニケーション方法が文化的に何に根ざしているかを理解することが必要だと思います。

私も1年間MBAで生活してみて非常に感じることですが、アメリカは「契約」が文化の根っこにあります。なのでコミュニケーションを取る際もYes/Noは明確にしておかないとmake senseしない。アジア人が下手に議論の中で曖昧にYesなどと言おうものなら、それに対してしっかり責任を取る必要が後で出てきたりしてやっかいだったりします。その代わり意見の違いなどが軋轢になることはなく、Diversityとして受け入れられます。アジア人は「和」が文化の根っこにあるから、ある程度共通認識や見解が生まれないと先に進めない時があると感じます。

そういう英語コミュニケーションの良い点を社内に取り入れる、または社員に言語を通してコミュニケーションの違いやギャップを埋めてもらうことが目的であるならば、導入の仕方に批判はあるにせよ、英語公用語化はやる価値のあることなのかなと思います。
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グローバル企業の公用語 (Blacky Kite)
2010-07-06 01:02:10
北欧に本社がある会社に勤めています。
日本にある子会社では通常日本語でほぼすべての仕事は日本語ですが、親会社との連絡はすべて英語です。
100国以上に子会社があるのですが公用語は英語と定められています。
もし公用語がスウェーデン語だったらと思うと背筋が凍ります。
日本独自の事情を説明しないといけない場合なども当然ありますが、英語で説明できれば理解してもらえます。英語が使えなかったら手形取引の客先と取引するななどと無茶苦茶言われっぱなしです。そういう無茶を日本人は外国に対してやっているのです。

アジア地域のひとが来日して会議がある場合も英語です。
シンガポールなまりの英語でまくしたてられると、さっぱり理解できません。でもゆっくりホワイトボードに書きながら説明すれば英語で十分です。

なので通じる英語であればいいということに賛同します。
仕事をしているのですから誤解されないことが重要です。

他国で商売をしようとする企業が現地法人と意志を疎通することができないとしたら恐ろしいことです。
かならずしも営業とかトップの管理職だけでなくもっと下の方の部署でも、本社の方針と現地の習慣や法制の違いが原因で説明が必要になります。

どうも英語ができないことを必要以上に卑下する人や、逆に英語ができることを必要以上に鼻にかける人が現実を無視して英語公用語問題を否定しているように感じます。

同僚の中にはTOEIC500程度のひともいますが、ERPの導入のために本国のチームと一緒にシステムの導入、問題修正のために英語でやりとりをしていました。はっきりいって本当に片言の英語ですが、辞書をひきながらでもプロジェクトは成功しました。チームの人が担当者の英語が進歩したと涙ながらに(?)述懐しておりました。

もし日本の企業がいつまでも英語公用語問題をさけたままグローバル市場を相手とし、現地法人を統制していけると思っているなら、それはずいぶんと傲慢なことなのではないでしょうか。現地現場の生活習慣や価値観をしらない日本企業がトラブルに巻き込まれ、それを現地が悪いと思っているような状況がつづくなら、いくらよいもの作りをしていても世界の敬意をうけることはないでしょう。

楽天にしてもグローバル市場への展開を考えたときに、現地のニーズを知り、現地の問題に真剣に取り組む必要がある時に日本の担当者が直接サポートできる体制としてまず英語が必要になると判断したはずです。

英語公用語というのは英米かぶれというレベルでかたるべきものではありません。
日本企業は確かにグローバル化しています。
しかしそれはものが語るというレベルのグローバル化です。日本人の言葉は相手に届いていません。現地のひとの言葉を聞く耳ももっていません。サービスも日本語では伝わりません。

英語だけでなく、グローバル化ということに関しても過剰反応されるひとがいるのはなんなんでしょう。
子会社の人間が親会社の人間とコミュニケーションがとれるレベル、現地市場のニーズへの日本人的なきめ細やかな対応ができるレベルが現実に求められているのに、それをグローバル化という言葉を出すだけで後回しにしようとする。

楽天に関しては、楽天が何をどこに売るのかを無視してグローバル化ということと英語公用語化ということを揶揄するだけの人が多いです。海外に売れるサービスが実はないとしたらたしかに笑ってもいいと思いますが。
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うぉー(笑) (元活動家)
2010-07-05 22:12:14
やっぱ火が付くね、この話になると。
それだけ皆さんコンプレックスがあるって事っすね(笑)
でも、コメントの方向性がおかしいので読みません(笑)
ま、三木谷氏の英語はお世辞にも上手と言えないですが、Lilacさんの言うとおり「通じる」のが大事。
そこで経験を積めば自ずと使い物になる、と個人的経験より。

で、楽天。英語を社内公用語にする、っていうフレーズだけだとよく解らないんですが、楽天の可笑しい(面白い?)ってのは、社食メニューまで完全英語にするって事象ですかね。
たとえば大学の学食だと日本語-ローマ字-英語で説明、って感じで三つに分かれてたりします。
ところが楽天って、日本語のメニューを無理やり英語に直してる、と聞くとなんか方向性の違いを感じます。

とりあえず、一緒に仕事している外国人連中は、「グローバル企業になるために英語を社内公用語にする」という理屈が解らない、って。
「日本の会社は十分グローバルだ」とも言われたりする訳ですよ。
だから、「日本はダメだ」論に染まっちゃってんのかなぁ、と言う気がします。

あと、全く関係ないけど、こういう施策を打ち出す会社は大体近い将来の適切な成長戦略が打ち出せていない、って気がするんですよねぇ(笑)





そうじゃねぇだろ?と。
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今後このブログはどうなるのでしょう (yumemakura)
2010-07-02 05:32:59
LilacさんもMITのbusiness school を卒業 (遅ればせながら、おめでとうございます)、日本に帰ってこられたみたいですが、今後このブログはどうなるのでしょう。学生の身分でなくなり組織にもどれば今までのように自由な発言はできなくなるでしょうし…。
返信する
まだ盛り上がっているようなので (tetsu)
2010-06-30 19:59:37
ネタ投下
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51475049.html

>あなたの上司はあなたより英語が上手ですか?
反対する人は・・・英語の下手な上長?
返信する
re: 感情論ではなく現実論として (ありゃりゃ)
2010-06-30 17:25:42
>文明法則史学は800年周期で西洋と東洋が盛衰を繰り返すという村山節(みさお)先生の学説であるが、現在が正しくその過渡期で西洋の覇権から東洋の覇権へ移行する時期である。

なるほどねぇ。
で、西洋から東洋に覇権が移行するのに約何世紀かかるのですか? 1世紀? 2世紀?

で、今ある会社は1世紀なり2世紀なり先を見据えてその時の状況に合わせた方針を今決めるべきだという話なのですか? で、その間は辛抱強く待てということですか?

ひとつの学説なり遠い未来の可能性なりに会社の運命をかける。そういうのを「現実論」と呼ぶんですね。


それはそうと、企業の平均寿命がどれくらいだか知ってますか?
返信する
うーむ。 (Shin)
2010-06-29 21:10:50
感情論ではなく現実論と言い、そういった学説を提示する方がいらっしゃるとは。。。

さすが、Lilacさんのブログのコメント欄は他とは一味も二味も違いますね。Lilacさんの記事はまともすぎて面白味が全く感じられないが、コメント欄は違う。日本にもこれだけの多様性があってよかった。
返信する
感情論ではなく現実論として (中川信博)
2010-06-29 14:52:59
文明法則史学は800年周期で西洋と東洋が盛衰を繰り返すという村山節(みさお)先生の学説であるが、現在が正しくその過渡期で西洋の覇権から東洋の覇権へ移行する時期である。
http://yogananda.cc/nature/bunmei_h_s.html

その覇権は中国によってなされるのか、また日本なのかはわからない。しかし日本語と中国語は漢字でコミュニケーションが取れるので、今後のアジア時代は漢字文明になる可能性がある。
http://blog.livedoor.jp/h7bb6xg3/archives/51538005.html

いずれにしても楽天三木谷氏、ユニクロ柳井氏は史上稀に見る先見性がない経営者だと思う。
http://neta.ywcafe.net/001087.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51475049.html
返信する
時と場合に応じて (ワタリガラス)
2010-06-28 18:47:21
これからグローバル展開するぞという会社であれば、社内の公用語を英語にするぞと脅かさないと、みんな英語をやろうとしないでしょうね。
経営層や経営層になりたい人は何としても英語をモノにする必要があるでしょう。でも、営業現場のすぐれた営業マンに英語を求める必要はありません。何しろ営業は国内を相手にしていればよいのですから。(もちろん海外を相手にする営業は、英語が必須ですが。)
でも、社内公用語を英語にすると意気がる前に人材を国際化してしまえば自然と英語が社内に根付くと思いますが、いかがでしょうか。

三木谷さんが日本人なので、日本の社員は日本語でしゃべるようになってしまいますから、そうならないように、三木谷さんが会長に退いて、社長と役員の半分を英語の喋れる外国人にしてしまう。
返信する
楽天、遅れていません? (いちろう)
2010-06-27 12:23:07
初めてコメントさせていただきます。アメリカに住んで---ビジネスをして---18年になる いちろうといいます。

まず、コメント欄を読んで気になる事が一つ。英語に良い英語も劣る英語もありません。「“死ぬほど英語を勉強してきた”さんの英語が、Lilacさんの英語より...」というコメントもありましたが、英語に良し悪しがあるはずもありません。

その方の本性が、どうであるかだけです。私は思います、英語が劣る人でも、ボランティアをしたり、世界の平和のために働いている人の方がよっぽど価値があります、英語力があっても傲慢な方よりも。

もう一つ。楽天が、英語を公用化したことで盛り上がっていますが、これも営利追求の、一企業の施策の一つ。需要と供給の論理で出した施策です。カネを稼がんがための施策です。朝令暮改で変わるかもしれません。

それに、多くの企業では、既に英語化はしており(公用語化ではないが)、進んでいますよ。楽天さん、遅きに失しており、施策も武骨---日本人会議から英語化するかね----ではないのですかね。そうでなきゃ、曲がりなりにも、日本企業がグローバルでこんなにプレゼンスが無いでしょう。
返信する
ようやくコメント欄読めました (Lilac)
2010-06-27 09:13:48
引越し・帰国の準備などで追われていまして、全くコメント欄が読めないでおりましたが、いま漸く目を通しました。

全て読み直しましたが、(宣伝コメントなどを除き)特にコメントを消した方が良いようなものも無いと思いましたし、コメント欄内ですでに議論が盛り上がっているので、全て残しておきます。
是非、議論を続けていただければ幸いです。
私のいいたいことは記事内で尽きているので、特にコメントはしません。

個人の立場やおかれた状況によって、全く異なる意見を持つのは自然なことであり、特に英語の問題は色々といいたいことがある人が多いでしょうから、このくらい荒れるものかな、と思っています。

このコメント欄が全ての人の意見を表してるとは全く思いませんが、逆に「社内英語公用化」などを進めると、社員は何も言わなくてもこういったことを思っている可能性がある、ということで経営サイドの皆様にもお役に立つかもしれません。

あと、トラックバックは歓迎しておりますので、何か関連の記事を書かれたらよろしくお願いします。
返信する
Lithさん (BizBuz)
2010-06-27 06:01:55
>すでに楽天の平均勤続年数は2年と、すぐに辞める我が社のインド支店のインド人達もびっくりな数字なので、わざわざ入れ替える必要があるとも思えないんですけどね。

まあ、そうなのかも知れませんが、既に人の入れ替わりが激しいのだとしたら、これ幸いと今後は英語のできる人間ばかりを入れていくようにしようと考えたのかも知れませんよ。これがもし逆に人が長く居つく会社だったら、今から人を入れ替えようとしても抵抗が激しくて大変だったかも知れません。

また、Lithさんはスキルの高いエンジニアなどを念頭に置いてらっしゃるのかも知れませんが、楽天にそういう人材はあまり必要とされていないかも知れませんので、むしろそこそこの人材でアメリカなどに打って出るほどの実力は無いが楽天でもいいから日本で働いてみたいと思っている(が日本語はできない)ような層を手ごろな人件費で使って人件費を節約しようと思っているのかも知れません。

ま、単なる私の憶測ですけど。
返信する
Apollo440さん (BizBuz)
2010-06-27 05:26:01
>ただ母国語でも難しいのに、中途半端なスキルの英文で仕様書作って海外に出すとびっくりするような物が来たりする。 #なので翻訳の会社に出す

ええと、ここで言っている「通じる英語」の例としてあげられているのは、日本の大学で英語学科を出て、アメリカの大学でPhDを取得して授業担当をしたりして、帰国後は日本の大学で教えている、英語を死ぬほど勉強してきた人の英語なわけですよ。それでもnative speakerの英語との間には埋めがたい溝があるという話なわけです。

また、「通じる英語」ができたからといって英語がかかわるものは全て自分達で完結しなければならないというわけでもありませんので、仕事によっては英語のnative speakerを使うなりすればいいわけですよ。

それは比較優位の原理から言っても経済合理性に適う選択でしょう。

そもそも翻訳会社に仕事を発注するにしても或る程度の英語はできる必要がありますでしょ? 私も過去にそういう仕事に関わって来ましたが、英語が全くできないクライアントが翻訳会社を使いこなすのは極めて困難であるように思います。やはりそれなりに英語ができないと。
返信する
re: 英語くらい (BizBuz)
2010-06-27 04:45:05
KYDさん、

>昔勤めていた工場で、ひどい訛りのカタコト英語しかできないのに常にガイジンが群がる人がいました。彼は地元の歴史と文化に詳しく、ガイジンが不思議なモノを見たと尋ねればたちどころに1000年の歴史を紐解いて解説し、変わったモノを聞いたと言えばすかさずその深い意味を説明したのです。

上のお話、たいへん含蓄のある逸話ですね。
その方の場合、訛りのある片言とはいえ、ある程度英語を話せたことが大きな力となってコミュニケーションが成り立ち、持っていた歴史や文化を外国の方々に伝えることができ、彼の日本人としての見識や知識が大きく生かせたわけですね。もし英語を全く話すことができなければ、そういう機会も無かったことでしょうね。

しかし同時に私が思いましたのは、彼の周りの他の人たちはそういう知識が無くて説明できなかったのだろうか、文法や発音ばかりが正しい英語を話すけれども話す『中身』の無い人達ばかりだったのだろうか、という事でした。実際のところどうだったのでしょうね。

また、そのような知識と能力を持っている人が会社で役に立つのだったら、会社はなぜそういう人をもっと多く雇わなかったのだろうか。そういう疑問も浮かびました。

私の経験からしますと、英語が或る程度以上話せるようになると、周囲の外国人はこれはよい人を見つけたとばかりに日本に関する様々な質問を投げかけてくるようになるものです。ですから、英語が上達すればするほど日本について説明する機会が増え、それにつれてひとりでに知識も増えて説明の仕方も上達する傾向があるようです。

ある程度以上に英語が話せて海外生活経験のある方は皆さん同様の経験をお持ちなのではないでしょうか。

それにつけても思い出しますのは、「自分の国をよく知る最も良い方法は、外国に行くことである」という昔の人の言葉です。
返信する
釈老孫さん (そのへんのひと)
2010-06-27 02:13:50
釈老孫さん、
英語でも"native speaker"とは言いますよ。ごく普通に言います。
"native American"と言えばそれはいわゆる「インディアン」、アメリカ先住民のことです。
"native"と言えばいずれも指すので、文脈で察して下さいという感じになってしまいますが、大抵の場合は察することができます。(英語の話をしていていきなりアナタはアメリカ先住民でしょとは言わないだろうというのは常識的にわかります)
また、Indianという言葉が差別的な意味をもつため、Indianという言葉を使わないように、native Americanという言葉が広く使われるようになったのです。つまり、Indianという言葉は言わない方がいいけれども、native Americanという言葉を避ける必要は何らないということです。(もちろんその後に差別的な言葉が続かないという条件付きですが)

まあ大抵の会話では"native"とは言わずに"native speaker"あるいは"native American"などと言うのが普通ですが。日本語で「ネイティブ・スピーカー」と書くとかなりの場所を取ってしまうので「ネイティブ」と書いてるのではないですか?ここで先住民の話が出るとは誰も思わないので察してくれるだろうという期待も込めて。
返信する
言葉遣いには気を付けないと (釈老孫)
2010-06-26 19:32:20
Lilacさん、其れなりの成績でMITを目出度く御卒業為された由にて、入学先を探す折には其れなりにご苦労為された由の英語にも随分と自信を深められた御様子。先ずは目出度し。
老耄の呆け防止、暇潰し?にコメントを拝見するに些か気に為る事有り、一筆。
諸賢が余り拘る事無く用いられるネイティブなるお言葉、時、所によっては差別用語の類とも取られかねませんのでご用心為されては。
知人に君はネイティブ・スピーカーだから、私のタドタドシイ英語でも大方解るでしょ、私も米人が一言二言日本語を言えば、言いたい事は大凡察しが付くよと言った所、米国でネイティブと言うとアメリカインディアンと受取る人も多々有り、気を付けた方が良いですよと言われた事が有ります。
所謂白人同士で使う時は、所謂土着民、現地人と言うニュアンスの方が強いのかなと想いました。
英語を第一言語として育ったと言う意味でネイティブとしてもウエストヴァージニアでの御老人はニューヨークでは他人の喋ることが半分程しか解らぬとこぼし、豪州や英国の下町へ往く方が余程気が楽との事でした。
言葉は意思疎通の道具、お互い解る範囲でチャンポンでも良いのでは、母国語の方がニュアンスは良く伝わることも有るとも思って過ごして来ました。無論、グローバルなビジネスマン等と言われるお方達には程遠い処ではありました。
返信する
会社にはいろんな人が必要 (yumemakura)
2010-06-26 12:55:53
会社にはいろんな人が必要。英語ができる人が幅をきかす会社には入りたくない。英語のできる日本人には嫌な人が多いんですよ!
返信する
「通じる英語」*が*いいんですよ (tetsu)
2010-06-26 10:22:05
初めてコメントします

海外の人々(英語圏・非英語圏)と仕事をしていると、「ネイティブ=英語が上手」という構図が正しくないことが分かるようになりました。ネイティブは早口だし、難しい単語を織り交ぜたり、わかりにくいジョークを言ったり。

ネイティブ並みにしゃべることではなく、通じる英語をしゃべることの方が非英語圏で英語で仕事をする上では重要でした。英語圏で英語で仕事をする場合は、「ネイティブ並み」が必要なのかな?(でも、インド系がたくさん働いているところを見るとそうでもないのでしょう)

「相手のレベルに会わせて下手な英語をしゃべる能力」これがもっとも重要です。ネイティブには備わっていないことも多々あるようです
返信する
RE「通じる英語」でいいんですよ (青い鳥)
2010-06-26 03:08:42
はじめまして、いつも有用な情報をありがとうございます。

重役、役職クラスには英語を必須にした方がいいかもしれませんというか、必要でしょう。

例えば、携帯一つとっても、ソフトウェア、通信行政、半導体、コンテンツ(映画、音楽、書籍など)これらの動向を逐一追うには、国内の業界紙では無理でしょう。英語発の情報がやはり速いといわざるを得ません。

企業の上層部は英語できて当たり前というか出来ないでどう経営するの?とは思いますが。

全社に強要するのは反対です。費用効果に合わないと思います。日本で普及しているトレーニング方法が果たして有効的なのか疑問が残る。

公的な教育を見ても、個々の能力差や特質を考えても、リスニング、スピーキング、ライティング、リーディングを画一的に行うのは非効率だと思います。

暗記が得意な人、読書が好きな人、発声のきれいな人、入り方は違っていいのに、特定の方法を押し付けるやり方が今の英語教育の混乱を招いていると感じます。

今後も楽しみに拝見させていただきます。(フリーライドだけなのが心苦しいですが)
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中川さんへ (JN)
2010-06-26 00:32:24
中川さんがおっしゃる日本人は自国のプライドを持つべしという意見には賛成です。しかし中川さんのおっしゃる、日本人だったら日本の会社で英語を使わせるな、外国人に日本語を話すようにさせろという意見には全く賛成出来ません。

日本人の本質は何だと思いますか?私は日本人の本質は勤勉さだと思います。明治時代、日本はアメリカから不平等条約を結ばされながらも、不断の努力で文明開化を成し遂げました。太平洋戦争に負けた後、原爆を2つも落とされ、首都が焼け野原の状態でありながら短期で復興できたのも日本人の勤勉さによるものだと思います。

そして元々日本は海外の文化、風習を積極的に取り入れ、自国の文化に昇華させてきた民族です。平城京、平安京は中国に習い国風文化に昇華させましたよね。外来語として外国の言葉を日本語に積極的に取り入れていますよね。

だから私は英語を公用語にしたとしても日本らしさが失われるということは決してないと思うのです。日本人の持ち前の勤勉さで英語を取り込み、そこからまた新たな日本らしい文化・風習が生まれる事を私は期待しています。

逆に中川さんは、自分が英語を学ぶ努力をしなくて済むように、周りのルールを変更することを提案しています。私はこれこそ日本らしくないと感じるのです。日本人であるならば、例え他人のルールの上で不利な状況であろうとも、不断の努力により打ち勝つべきだと思うのです。だから英語が不得意であろうとも、日本人は英語を積極的に取り入れ、使えるように努力すべきです。

なんども言いますが、日本人の本質は勤勉さです。日本人の勤勉さが失われる事こそが日本としての没落であると私は感じます。他人に負荷を負わせて自分は楽をしようと考えるのは日本人として恥だと考えて下さい。

逆に言葉が通じにくい世界で不断の努力を継続され、MBAを取得し、さらに日本でシリコンバレーを構築しようと努力を続けていらっしゃるLilacさんは日本人としての本質を十分すぎるほど発揮されていると私は感じます。今後のご活躍を期待しております。

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you'd better write in English (とおりすがり)
2010-06-26 00:08:58
一番上のほうでもあるようにLilacさんはブログを英語で書くべきだと思いますよ。
そうすれば、こんなアホな議論でコメント欄がうまることもないでしょう。

英語のほうが論理的で明快な文章がかけることはご承知だと思います。ポジショントークも書きやすいのではないですか?

なにより、その文章をしっかり理解できてる者で議論しないと馬鹿が馬鹿を呼ぶだけです。
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eleven Aさん (そのへんのひと)
2010-06-25 22:30:07
>eleven Aさん
ちょっと待って下さい。

「増田氏はLilacさんレベルの英語力の人がよく陥る失敗を、死ぬほど英語を勉強した立場(Lilacさんよりも遥かに高い英語力を身につけた者の立場)から教えてあげている」

なぜ増田さんがLilacさんよりも英語力において勝っていると思われるのです?
「死ぬほど英語を勉強」した、などというのは、本人の主張であり、主観です。
第一、「死ぬほど」勉強しなければ、通じる英語すらも身に付かない人など、最初から語学の能力に劣っているのではないか。勉強方法が間違っていたのでは?と思う人も多いでしょう。
Lilacさんは死んで地獄に落ちた方がましだと思うほど勉強したのかもしれません。
それを自慢しないだけで。
あるいは、死ぬほど勉強しなくても語学を身につけるのに苦労しない程度のセンスが最初からあったのかも。
世の中には数学や理科が得意な人もいれば、歴史などの方が得意な人もいます。同じように、語学を身につけるのに必要な努力と時間は人それぞれ全く違います。
また、説得やら楽しむやら、TAとしての能力(教える)ことに苦労するような、増田さんという人は自身のコミュニケーション能力が欠けていることを認めたくなくて語学力を言い訳にしているだけに思われます。
また、私の知っているアメリカのトップ20に入る大学の日本人の先生(修士まで日本、PhDのみアメリカ)に、アメリカ人の学生が論文の第一稿を提出したら真っ赤になって返ってきたという話を聞きました。そういう話は他にも聞きます。
論文の文章っていうのはある種のパターンが決まっていて、ある意味で言えばそのパターンを知ってさえいれば、大して英語がうまくなくても論文はうまく書けるものです。逆にネイティブでもそのパターンに沿って書くということに慣れていなければ論文は論文らしい文章にならないのは当然。いわゆる「英語力」の問題ではなく、テクニックの問題なのです。まがりなりにも大学のfaculty(?と本人は主張している)がそんなことも知らないのか?よほどよほど能力に劣っているとしか、思えません。
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Unknown ()
2010-06-25 20:30:17
英語は便利です
大体どこでも通じるし、発音文法会話とても簡単。
特に海外との取引ビジネスに使うのには(いまのとこは)もってこい。使えるにこしたことはないです。
というわけで私はやればいいじゃんと思います。駄目ならやめればいいんですよ~。
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Unknown ()
2010-06-25 17:24:08
何も日常の会話や日本人社員どうしの会話や日本人魂まで捨てろなんて誰も言ってない気がするけど……。
でもすごい反響ですね。
こんなにたくさんコメントがくるってすごいですよLilacさん。
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機械翻訳 (Unknown)
2010-06-25 14:13:36
>来年あたり、ポータブルな自然言語翻訳機が出たりしないんですかね?

現在の機械翻訳の技術は極めて限定的で、普段の人間同士のコミュニケーションの代替には程遠いのが現状です。

実用的に使えるのは、フォーマットの決まった定型的な文書(マニュアル)とか、極大雑把な概要を知るためとか、そういった用途に限られます。
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Unknown (眼鏡屋)
2010-06-25 11:54:34
来年あたり、ポータブルな自然言語翻訳機が出たりしないんですかね?
言語なんかツールのひとつでしかないんだから、通じればいいレベルの話なら機械にやらせればいい。人間が考えなければいけないのは、そんなことじゃない。
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議論ではなく主張です。 (中川信博)
2010-06-25 09:44:42
ほげさん

私は議論するつもりはありません。社内の公用語を英語にしようが、ヒンディー語にしようが、株主総会と役員会が了解しているのであれば、法的に何も問題ない。

ただ残念なだけだ。自国の文化にプライドもなくただ「ビジネス」のためといった、小商人根性が嫌いなだけだ。

フランス人の知人に聞いたら「考えられない。フランスでそのようなことしたらその経営者訴えられるだろう」と言っていた。ドイツ人の知人も同様なことを言っていた。

フランスは国家として公共な場所でのフランス語以外の表記を禁止しようとしたことがある。

彼ら彼女らはイヤイヤ英語を話しているといってる。ヨーロッパでは公用語がフランス語なのでイギリス人がいてもフランス語で話すらしい。イギリス人も渋々フランス語で話すと言っていた。

中国のエリートはアメリカの大学でPH.Dをとった連中で、グルーグマンと英語で経済学議論ができるが、中華思想では英語など田舎の野蛮な言葉でしかなく、中国語を公用語にしようとしている。だから通貨バスケットの決済をドルでなく人民元でという発想が生まれる。日本政治家や経済人のようにドル基軸は金科玉条で守らなければならないなど露程も思っていない。

そういう発想は(ブレトン・ウッズ体制へ挑戦するという)英語を公用語にしようという連中からは生まれないし、だから国際競争にも勝利できないと思います。相手の環境(ルール)に妥協しようというすれば、相手にアドバンテージがあるからです。
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中川さーん (ほげ)
2010-06-25 02:28:14
言ってることがかなり混乱してますよー。
「アラビヤ語かスペイン語、中国語を使ったほうがよい」って、そう思うならあなたの会社でそうすればいいだけのことじゃないですか。(笑)

だいたい、魅力があれば外国人も日本語を学ぶって言うけど、その例として挙げられるのがフランスのコスプレ嬢くらいしかないんですか? (笑)
はっきり言って失笑モノの議論ですよ。

まあ、なんというか、大上段に振りかぶった割には中身の無いことしか言えない人なんですなあ。



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この「通じる英語」でいいんですよ、が違っていると主張する (中川信博)
2010-06-25 00:50:19
私はなんで日本企業であれば「通じる日本語でいいですよ」という事にしないのかを疑問視している。

日本企業で「社内で英語を公用語にする」ことの目的は、前にも書いているように
1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化
2.日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する
副次効果として
3.社員が英語の情報源を日常茶飯に触れることで「最初から世界を目指せるようになる」

1.について国連の公用語は英語、ロシア語、中国語、フランス語、アラビア語、スペイン語だが、前の5つは第二次世界大戦の戦勝国であとの2つは使っている人数が多いからである。今後の展開を考えるなら、安くて優秀な人材を確保し、さらい市場の将来規模を考えるなら、アラビヤ語かスペイン語、中国語を使ったほうがよい。よって2.3.も同じ。

>・社内で頒布される公的な連絡や社内報、社内Web、社内の公式な会議は基本的に全て英語

通じつくらいの英語なら通じるくらいの日本語でもいい。彼ら彼女らでも優秀ならその程度の日本語はすぐできる。

>・「公式な会議」以外のミーティングでは、日本語が話せないメンバーが入ってきたら、すぐに英語に切り替えて議論を続ける

上記に同じ

>このために必要な英語とは「通じる英語」であり、ネイティブ並の英語など全く必要ない。

そのままネイティブな日本語は必要ない。

>皆が英語を必死に勉強することで、英語の情報を苦なく自然に取り入れられるようになり、世界でどのような情報が流通しているかを把握し、グローバルな視座を身につけていくこと、これが非常に大切に思う。

これ当たり前。これと公用語化とは全く違う議論。

公用語が英語じゃないから優秀な人材が集まらないのではなくて、その会社に魅力がないから人材が集まらないのである。台湾人は日本語でロープレしたいからと日本語勉強し、フランスのコスプレ嬢はそのために日本語を学ぶ。魅力があれば人は寄ってくる。

今後の楽天やユニクロには会社をキャリヤに利用してというやつはくるだろうが、何かを何かをなそうというやつは来ないと思うよ。

uenoyamaさんが英語の話題になると極端に脊髄反射的な拒絶反応が多くなりますね笑とありますが、言葉を軽々しく考える人を見ると無性に腹が立ちます。だったら日本人をやめてアメリカ人にでもなればいいのにと…。三木谷氏も柳井氏も。
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議論の開始点の違い (advanced_future)
2010-06-24 17:22:36
管理者のLilacさんはコメントが重ねられることをあまり望まれてはいないようなので心苦しかったりしますが、前回「再度コメントする」と言ってしまったので再コメント許してください。

往々にして論争の主要因ではありますが、社内公用語を英語に理解を示されている方々と、そうではない方々の間に、立ち位置のギャップがあるように思います。
説明に長文を要するなと考えていたところ、ちょうど内田樹さんがBlogで自説を述べられていて、問題が整理されているので、これをもとにコメントさせてください。

英語公用語化について
http://blog.tatsuru.com/2010/06/24_1311.php

"
ツールである以上、それは徹底的に道具的に使用されなければならない。それは「道具を使ってやる仕事の完遂」が「道具運用技術の巧拙」よりも優先するということである。
"

これは当り前のことであり、経営者としては「組織の能力」の向上の観点より、道具としての社内公用語として英語を採用するだけなのだと思います。
道具として採用した場合に「組織の能力」にどういったプラス/マイナス影響があるかシミュレーションした結果、採用ということになったのだと、勝手ではありますが私はそう思っています。
(少なくても脳内シミュレーションはされているでしょう)
単純ではありますが、例えば「資源」「プロセス」「価値基準」の観点でシミュレーションするのではないかと。
どこまでパラメータを考慮するかという論点はあるにせよ、トレードオフは当然考慮されると思います。
個人的には「社内公用語を英語にする」という題材は、今後多くの日本企業が直面する問題かもしれませんので、この議論を深堀すること自体に価値はあるのではないかと思っています。

"
その順序を過つと(たぶん過つと思うが)、英語を公用語にした企業の未来はあまり明るくないであろう。
"

内田さんはご自身の体験より言われているのだと思いますし、おそらく、反対論者の方々はこの「順序を過つ」ことを危惧されているのでしょうけれど、私が思うにこういったことは、当然考慮されると思います。
少なくても私は「英語運用能力の価値」が、その他の業務遂行関係能力に比して高いか否かといった議論をしていないと思っていますが、反対される方々の中には、この議論をしている気がします。
ここに立ち位置の違いがあるのかなと、そう考えたりします。
勝手な解釈ですが、そもそも本エントリの主旨は「組織の能力」の観点から議論したいのではないか、そう思います。
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Re:どっちを選ぶか (金太郎)
2010-06-24 17:18:55
私なら迷わず2を選びます。
あなたにとっては考えるほどの問題なのですか?

なお、ソニーや日産の社長に日本語がまるで話せない人間が選ばれたのも、同じ理由でしょう。彼らの利益への貢献を考えれば、語学サポートのできる専属スタッフを何人もつける費用など何でもないことでしょうから。

つまり、こういうことです。

どちらを選ぶか。
1.日本語のネイティブスピーカーだが、仕事は二流。
2.日本語はまるで話せないが、仕事は超一流。

どうやら、この場合も2の方がますます優勢になってきているという話でしょうか。
つまり、周囲の人間が合わせろよ、と。

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re: どっちを選ぶか (とおりすがり)
2010-06-24 17:14:17
楽天やユニクロでも、大リーグの大スター選手のよう人材を採用しようとしているという話なのでしょうかね? 打率.350、守備は抜群、足も速い、みたいなスーパー社員を。
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どっちを選ぶか (fm)
2010-06-24 15:34:43
大リーグのGMはどちらを選ぶか。
1.英語のネイティブスピーカーだが、野球は二流。
2.英語はまるで話せないが、打率.350、守備は抜群、足も速い。
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英語くらい (KYD)
2010-06-24 14:34:56
ブログ主様も現れないようですので、経験談だけ。

コミュニケーション力≠語学力だった話

昔勤めていた工場で、ひどい訛りのカタコト英語しかできないのに常にガイジンが群がる人がいました。
彼は地元の歴史と文化に詳しく、ガイジンが不思議なモノを見たと尋ねればたちどころに1000年の歴史を紐解いて解説し、変わったモノを聞いたと言えばすかさずその深い意味を説明したのです。

彼の英語の発音は最悪で、文法はまったくのデタラメ、長時間それを聞くのは正直言って苦痛でした。それこそ当の本人さえしびれを切らすような辿々しさなのです。
しかし欧州人がまだ無知と迷妄に縛られていた中世期に既に東方の島国が成し遂げて、しかも以来1000年も途切れることなく受け継がれてきたという芳醇な文化を知り聞くために、空き時間になるとガイジンどもはその人を取り囲んで、そのひどく聞き取りづらいピジン英語を我慢強く聞いていたものでした。

人間が知りたいのは『中身』であって、文法や発音ではないのだ、ということをそのとき思い知りました。
ある人間がいくらきれいな英語を話したとしても、その人に経験や智慧や才能が無いのなら、誰がその話に耳を傾けるでしょうか?
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ユニクロさんも追従していますよ。 (SAGA)
2010-06-24 11:13:48
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100624k0000m020123000c.html

英語がどう、日本語がどう、という話より売り買いがグローバルな状態で
どうやって共通なコミニケーションツールを持つかだと思います。

今はそれが英語だ、というだけに過ぎないと思います。
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英語が普及しているのは英国とアメリカが19世紀、20世紀と覇権国家だったからです。 (中川信博)
2010-06-24 11:03:03
>とおりすがりさん

日本語だけではビジネスできないからですとおっしゃいますが、第二次大戦前までは公用語はフランス語でした。アフリカでは英語がほとんど通じない。

戦後アメリカはジョセフ・ナイが指摘するようにソフトパワーとしての英語と英語文化の普及に腐心した。言葉は侵略の第一歩なんですよ。

だから1970年代まで韓国では日本語の放送、タレントの活動を禁止していた。中国、台湾もだ。

アメリカのすごいところは自国の文化を広げるため、予算をかけて各国から人材を自国に集め英語を学習させて帰国させていたことにある。彼らはその専門と同時に英語とアメリカ文化を自国に持ち帰る。

現在は予算が削減されているが、MBAなど取得した人材を帰国後CIAなどが補足してアメリカの世界戦略に利用している。

英語を勉強するなと言っているのではなく、相手の知るために言語学習は必須であり否定しない。

戦略を学べば簡単に分かることだが、日本のTOPリーダーの戦略は過去も今も、ルールにあわせて戦おうとするが、欧米それはルール自体を変えてしまう。つまり自分の土俵にあいてをいれてしまう。

だから楽天が英語の公用語化で人材を確保しようとしても、良い人材は集まらないとおもいますよ。敵のルール下でいくら戦っても、結局負けるのは眼に見えている。

オリンピックでも柔道、水泳、スキー、スケート、バレーボール、レスリングまたF1もすべて日本はルールに適応して勝利したが、限界がある。ルールに適応するのではなく、ルール自体を変えなければならない。

つまり外国人に日本語を必死こいて勉強させるくらいのことでなければ日本は競争に生き残れない。
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中川信博さん (とおりすがり)
2010-06-24 06:18:08
>なぜ日本語を勉強して出直してこい!といえないのか。

なぜなら、日本語だけではビジネスができないからです。

それとも、なんですか? 自国のプライドのためには日本の学校教育からも英語は取り除いて、外国人には「日本語を勉強して出直してこい!」と言ってすませますか?

なお、英語というと米国かニュージーランドか英語圏しか思いつかないのかも知れませんが、もう少しでいいから想像力を働かせてみてはいかがですか? 
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Unknown (Unknown)
2010-06-24 03:36:46
>通じる英語ができる人は、しばしばネイティブに助けを求めずに自分の英語で事を進めようとして失敗します

増田氏が言っておられることで、一番納得したのが、この部分です。前に研究社の辞書の例文が間違えだらけだとして、問題になったことがありました。研究社が最初からネイティブに助けてもらっていれば、こんな失敗をすることはなかったのです。この頃の研究社は日本人の英語の限界を知らなかったということでしょう。
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Unknown (Spin)
2010-06-24 02:50:57
まだ“戦後教育が生んだ”とかいう人いるんだなぁ。
こういう人がいるから日本の未来は暗いなぁ~。
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戦後教育が生んだ三木谷氏の自虐 (中川信博)
2010-06-24 00:21:16
久しぶりです。
ちょっとブログ拝見してないうちに、炎上(というえるのかな)しているので一言。
>1. 日本語が公用語のままでは、海外からの一流人材は集まらない。

なぜ日本語を勉強して出直してこい!といえないのか。ならば日本で野球チームを持つべきでなく、本社を米国かニュージーランドか英語圏に移してそうすればよい。プライドが全くない経営者だと思う。

血と言語というのは統治(支配)の第一段階で、例えば中国のチベット支配はまず公文書を中国語にした。中国語がしゃべれなければ職を失い、街には職を失った男性があふれた。

女性は生きるために中国人の愛人となり言語を習得する。生まれた子供は中国語を話し、チベット語を話さない。こうして現在では第3世代になり、チベット人としてのアイデンティティは失われ、もはやチベット語を話すチベット人はいなくなった。

南米諸国はスペインとポルトガルの侵略で原住民言語が残っていない。言語とは守るのもで便利に使うものではない。

この程度の人が日本の優良企業の経営者では日本の未来は暗いなぁ~。

長文失礼
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残念 (eleven A)
2010-06-23 20:27:18
Lilacさんはじめまして。元増田氏とのやり取りの中でどうしても気になるところがあるので指摘させていただきます。

本コメント欄の増田氏の発言
>本当に英語が出来ない日本人の精神的重荷を減らすのと同様に、「通じる英語」ができる日本人にも重要です。通じる英語ができる人は、しばしばネイティブに助けを求めずに自分の英語で事を進めようとして失敗します

「死ぬほど英語」の中だと、
>「通じる英語」を身に付けたばかりの日本人は、しばしば全能感に浸って事の本質を見誤る。

という部分ですね。つまり、増田氏はLilacさんレベルの英語力の人がよく陥る失敗を、死ぬほど英語を勉強した立場(Lilacさんよりも遥かに高い英語力を身につけた者の立場)から教えてあげているという構図が見えます。

本記事の冒頭でポジショントークとおっしゃておりますが、英語力で判断するに、Lilacさんと元増田氏の関係は対立関係ではなく、優劣関係であるように思います。

優劣関係である以上は、増田氏のコメントへの返信しているような「英語ができないと生き残れないとハッパをかける意見」と「英語が出来ないを前提として、それからどうあるべきかを考えようという意見」の二つの対立した意見により議論が活性化して良い方向進む、などといった綺麗なまとめかたに至らないと思います。
ご自身の意見を余りにも過大に昇華しすぎているように思えます。

Lilacさんはご自身が「通じる英語」を身につけることが出来たという自尊心から、「英語なんて話せなくていいや」と開き直る人が目に余って見えるんだと、発言の言い回しからお察しします。
だから「英語が出来ないと生き残れない」と仰ってしまうのでしょうね。
しかし、一周回ってネイティブに敵わないと悟るほどに死ぬほど英語を勉強をした者から言わせると、Lilacさんレベルの通じる英語を身につけて事の本質を見誤っている人の方が目に余ると言われている。

問題のなのは、よりによってLilacさんがこの増田氏に反論してしまっているということです。「英語に関する知見で増田氏に劣るLilacさんが、増田氏に英語に関して反論する」という構図は、そっくりそのまま、「全く英語を話せない日本人が、通じる英語を身につけたLilacさんに英語に関して反論する」という構図と同型なのです。ご自身がとった態度がそのまま、ご自身の意見が受け入れられない(=英語が出来ないと生き残れないという意見は悪影響である)ことを明示していしまっている。

つまり、「英語ができないと生き残れないとハッパをかける意見」と「英語が出来ないを前提として、それからどうあるべきかを考えようという意見」の二つの対立した意見により議論が活性化して良い方向進む、というまとめはどう考えても自己贔屓でおこがましいと思うのです。

増田氏のコメントの返信は、Lilacさんが自己顕示欲を棄て、客観的かつ建設的な意見をする絶好の機会であったと思うだけに非常に残念だったな、と思います。
つまらないことを長々と申し上げてしまいましたが、Lilacさんの持ち前の向上心から、さらなる成長が出来るよう応援しております。
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まりもさん、とむさん、 (BizBuz)
2010-06-23 17:56:53
「英語を勉強するべきか否か」という点に関しては、まりもさんの意見に同感です。このような話題には、感情的情緒的にして混乱した反発は必ず見られるもののようです。

しかしながら、既に議論はとむさんの指摘されるようなビジネスの話にフォーカスが移っていると思います。

楽天の件に関しては、Lithさんは単なる社長の気まぐれだという視点ですね。私は会社のしくみまで大きく変えてしまおうとしているのかなと思って元の記事を読みました。

楽天という会社について私はあまりよく知ってはいないのですが、少なくとも製造業ではないので工場という現場はありませんし、バリバリのIT企業というわけでもなく、小売業の一種ないしサービス業なようですから、そういうことも有りなのかも知れません。途上国・新興国のそこそこの人材をうまく使って人件費を安く上げてしまおうという目論見なのか・・

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組織論的 (advanced_future)
2010-06-23 17:52:00
>Lithさん
再コメントありがとうございます。
私がどこかにポジションをとっているように誤解をされている気がしていますので、そこを説明させてください。

まず、私は三木谷さんの経営判断の正誤を問題にしてませんし、また「経営者だから」という論点で語っているものでもありません。
また、彼の能力の優劣や判断の正誤を問題にしたいのでもありません。

「今回の経営判断の裏には組織論的な考察があるはずだ」という仮定に基づいて、であるならば、「その論拠は何であろうか議論することは意義深い。」という主旨のことを主張しています。
これはMITで学んだであろう内容とリンクするはずだし、今後も関わる内容のものだろうし、そもそも本Blogの内容とも合うだろうから、そう問題提起しただけです。

私がそう仮定を置く理由は、たとえ三木谷さんが楽天の創業者であったとしても、経営の結果責任を追求されるのは三木谷さんだと思うからです。
しかし、結果として楽天が成功するかしないか、それは楽天の企業的な問題であって、私にとってはどうでもよいことです。
私は楽天を擁護したいのではありません。

確かに私の論理展開は仮定に基づいたものですので「仮定の話をしても仕方がない」という意見にも半分は同意しますが、逆に見えていることだけで議論できることも少ないように思います。
特に今回の場合は。
事実ベースの議論を進めるにあたって、議論するのに十分な内容の事実が揃っていればよいですが、少なくても私は全く分かっていないですし、またコメントされている方々も楽天の実情について把握されているようには見えませんでした。(私の勘違いかもしれません)
もしかして、思いつき判断かもしれないし、浅知恵判断かもしれませんが、でも現段階で「思いつき判断」だと断定することもできないです。
Lithさんがおっしゃるように、リストラの名目も含まれているのかもしれませんし、その他の戦略もあるかもしれませんし、それは私もわかりません。

自分の説明に終始してしまっていますが、とりあえずここで1回切りますね。
これから出ないといけないので。
中間まとめとしては、今回の件はケーススタディとして決して悪い材料ではないし、今後に有意となる情報が隠れているかもしれない。(すみません、許されるなら続きはまた後で書きます。)
「語りえぬものについては沈黙せざるをえない」なんて言われたら黙るしかありませんけれど、そういう場ではないと思うからコメントさせて頂きました。
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Unknown (とむ)
2010-06-23 17:23:41
グローバルな企業活動という視点で見れば、海外拠点との意思疎通や情報共有を鑑みて、英語に切り替える方が効率的だという理屈は分かります(優秀な海外の人材を登用するという点も含めて)。

国内支社や工場で仕事している末端のエンジニアや工場労働者、その他事務職員はどうでも良い、ということなんでしょうかね・・・(分社化して本体の意思決定から外しているというところなのかもしれませんが)。

海外市場に活路を見出さなければならない企業でも国内市場がなければ生きていけないという側面がある限り、社内の意思疎通は日本語と英語の両方を使い、作成する文書は全て日英両方用意するというコストを払うしかないように見えますが(英語に切り替えて、国内のスタッフにそれと等価のコストを押し付けるか、成長の機会費用という形で経営陣がまた等価のコストを払うか、考え方はいろいろあるにせよ)。


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不思議です (まりも)
2010-06-23 17:15:09
英語を勉強するべきか否かでこんなに議論が盛り上がるということ自体を不思議に思います。他の国でもこんなに「英語を使うことが良いことか悪いことか」が議論されるものでしょうか。英語を勉強すること、使うことは必要、重要という共通の認識の上に「どうやって勉強するか」が議論されるのではないでしょうか。

日本人が英語を使うことに反対する人は、自分が英語を勉強したくないのを正当化するためにごちゃごちゃ言っているとしか思えません。どうしても勉強したくない人はしなくて良いでしょう。「英語の重要性は認めるが、自分は勉強したくない」、ただそれで良いではないですか。英語を話すと日本がダメになる、日本文化が崩壊する、、、、等というのはおかしな考え方だと思います。

英語を勉強した方が良いというのは、別に英語の方が日本語よりも上だとかそんな話じゃないんですから、頑に抵抗するのは異様ではないかと。
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「議論が盛り上がっている=荒れている」? (BizBuz)
2010-06-23 17:14:41
ひょっとして、荒れてるというのは議論が盛り上がっている状態のことを指して言ってらっしゃるのかな?

こういうのを感情的なぶつかりあいだと叩き合いだとかいう風に見られたのかな?

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荒れてます? (BizBuz)
2010-06-23 16:42:46
松本孝行さん、

>なんでここまでコメント欄があれるの?

荒れてます?
むしろ始めのころの混乱がおさまって、ようやく実のある意見のやりとりが見られるようになってきて、私は喜んで読んでいたのですけどね。
返信する
Unknown (lith)
2010-06-23 16:28:17
嫌だったらバンバン消してくださいね。自分のブログですからそうする権利があります。

わざと「ポジション」をとったら、コメント欄が盛り上がっちゃうのは仕方ないのではと私は思うし、書くときにもなるべくあまり普段人が触れないような情報を織り込んだつもりだったけど、不快な思いさせてごめんなさい。

では。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 16:07:34
ん? 私荒らしてます?
返信する
ひどいな、コメント欄… (松本孝行)
2010-06-23 16:03:04
正直、なんでここまでコメント欄があれるの?意味がわからんよ。
もしかしたら、これが日本のガラパゴスたる所以なのかもね。すっごいがっかり。
返信する
Unknown (lith)
2010-06-23 15:32:45
advanced_futureさん、
こちらこそありがとうございます。このブログはとても面白いです。Lilacさんにもあらためて感謝します。

私はかなり長い間アメリカで下っ端をやっているので、Lilacさんほか、日本の上から見ている方々とは完全に反対方向からの目線、組織の下から、日本の外からの目線で話していて、日本の社会人、日本のマネージメントの人間としては、完全にずれていると思います。たまたま日本語がほぼ完璧な外人みたいなものです。それを前提に聞いて欲しいのですが(だからこそ意味があると思うのですが)、

「楽天の社長たる者の経営判断」これは非常に儒教的、日本人と韓国人的で、私は論旨がギリギリ一応理解できますが、海外では少なくとも議論の前提としてはあり得ないと思います。中国人もあまり良くは思わないんじゃないかな。(むしろ儒教関係ないけどインド人の方が通じるような?)「楽天の社長」であろうが、乞食であろうが、論理は論理であって、論理の正しさは立場の上下ではなく、話の内容で判断されるべきです。大企業の社長が変な決定を下した例など山ほどあるわけですから。もちろんアメリカでも社長がどうしてもやれと言ったらブツブツ言いながらやりますが、英語圏の人間と議論をしていて、彼はあんなに偉いのだから正しいはず、という主張をされた事はほとんど無いです。

とはいえ、確かに今まで楽天は成功しているのだから正そうではありますが、議論なのだから、「advanced_futureの意見としてはどう思っているのか」という部分を示して欲しいです。もちろん、日本には日本のやり方がありますが、このエントリーは「国際化すべき」という話ですから、こうやって主張してもいいでしょうか?

That said,

>コストパフォーマンスの観点でいえば、三木谷さんが直接現地の担当者と話すなんてことは有り得ないです。
現地法人の支社長以下の数人の取締役と、三木谷さん及び担当の取締役が英語で話す位の事は当然あり得ませんか?私の部署のVice Presidentは良くインドに行きますし、うちのCEOがむこうの支社長と話した事がないという事もあり得ないと思います。もし、三木谷さんまたはその直下の方が現地の社長及び取締役と話した事がないのならば、「公用語」以前にその事実の方が

1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化

する上の障害になっているのではないでしょうか?

三木谷さんのレベルでのミーティングを英語に切り替えるのはわかりますし、切り替えるべき(というよりは英語話者の取締役を入れるべき)だとも思います。が、三木谷さんはエンジニアとして働いた事はありませんよね?日本の下っ端エンジニアから見れば今回の英語化は「明らかに無理」だと思うでしょう。日産等の例もありますから、私自身は切り替え自体が「無理」だとは思いませんが、それなりのコストは絶対に掛かると思います。

そして楽天は現状そのコストを負担する気がないようですので、これは失敗に終わるという論旨です。もちろん、会社としては本心では下のレベルでは英語教育自体は失敗に終わっても良いのかもしれません。大規模にリストラしてフィリピンに開発を移す等のストラテジーもあり得ると思いますが、それは

1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化

等とは全く別の話であって、私の言っているのは純粋に、体制を整えずに下っ端に英語を無理強いしても、Lilacさんのあげた2つの論点の解決にはならない、という事です。

表面からはわからない深謀が「あるかもしれない」という仮定の話は、確かにあるかもしれませんが、表面からはわからない以上、私にはわからないし、誰にもわからないと思います。
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経営判断 (advanced_future)
2010-06-23 14:11:58
>Lithさん
コメントありがとうございます。
前回はLithさんや特定の方への反論というわけではなかったのですが、せっかくですのでもう少し私見を述べさせてください。

私が前回のコメントの前半で主張したのは、三木谷さんがコストを無視して考えるわけがなく、それは、経営者というのはいつも経営資源に関してトレードオフに直面しているからだというものでした。
楽天の社長たる者の経営判断ですから、何らかの組織論的な考察に基づいているはずで、それをベースに議論を進めると深まるかもしれないなと思ったのです。
私は三木谷さんも楽天についても詳しく知らないので、あくまで私の推測でしかありませんが。


コストパフォーマンスの観点でいえば、三木谷さんが直接現地の担当者と話すなんてことは有り得ないです。
楽天全体として英語コミュニケーション・コストを下げたいということもあるのでしょう。
(極端な例を挙げられただけだというのはわかっています)

私自身、ご指摘の内容は理解しているつもりで、下記の反論コメント要約の内に入っていると思います。

>反論コメントを要約すると、「社内公用語を英語にするとプロセス的な悪影響が出る」や「企業に求められる資源としては、英語能力よりも重いものがある」「英語情報に触れても価値基準は変らない」といったものになるかと思います。

1点誤解されているのは、今回の楽天の「社内公用語=英語」については、マイナス要素があるのは私も、皆さんも理解していると思います。
(Lilacさんは私なんかよりずっとこの手の話に詳しいと思いますが・・)
外から見える楽天自身の取り組みが中途半端なところからして、綿密な計画が練られていない可能性もあるのでしょう。
(社内各部署のコンセンサスを得られていない可能性も十分に考えられます)
しかしながら、私が述べた文脈でいえば、三木谷さんがマイナス要素とプラス要素のトレードオフを踏まえた上で経営判断をしているのだとすれば、だとすれば、その判断基準が何なのか、それは組織論的な観点では何か得るものがあるかもしれないと考えたのです。

「社内公用語=英語」で事業面にマイナスが出れば責任を追求されるのは三木谷さんですから、思いつきで判断できるものではないと私は考えるので、上記の説明になるわけです。
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Unknown (Lith)
2010-06-23 12:29:31
advanced_futureさん

「反論コメントを要約」されては、だれもコメントのしようがないのではないでしょうか?私のコメントと他の反対の意見の方のコメントとでは「反論である」という事以外は特に同じ要素はありません。

私の主張しているのは、まず英語化にメリットがあるかないか以前に、「明日からミーティングを英語にします」ではそもそも英語力がつかず、現場では無視されてるだけだ(こういう気まぐれって日本企業に良くありますよね?)という事です。

皆さん「英語力のコスト」を見くびっています。Lilacさんも三木谷さんも数千時間かけてやっと今の英語力な訳です。

ヨーロッパ人が喋れるのは当たり前です。日本人の1/4のコストで済む訳ですから。韓国人が出来るというのは、KYDさんも言っておられましたが、私の経験から言っても信じがたいです。韓国人は英語は出来ないというのが私の「アメリカのITの現場」からの印象です。

なにか大きい事をしようとするときに、コストとそれを掛ける事による利益を比較する、コストパフォーマンスという物が大事だと思いますが、この場合、コストパフォーマンスの議論はおろか、そもそもコストを掛ける気がほぼ0な訳です。それで本当に、The Economistfが皮肉っているように「cosmopolitan spirit」が養われるのでしょうか?

1.
海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化

これは三木谷さんが直接英語で現地の責任者とコミュニケーションすればいいわけで、日本の技術者同士が英語で話していても全く解決できません。出来ますか?

2.
日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する

英語で求人広告さえ出ていないのに、日本の技術者同士が英語で話していて突然優秀な人間が集まりますか?


なぜ楽天には英語話者の取締役が居ないのでしょうか?なぜ技術のある英語話者が重要なポジションに居ないのでしょうか?KYDさんがおっしゃられているように、「カリスマが「外人を使う!!」と言えばその外人は重用される」ものです。

コストも掛けず、トレーニングの道筋も示さず、「これから社内は英語でやるから」では、本気でやる気はないと判断するのが論理的な結論です。もちろん、アウトソーシングに移す等の政治的な裏はあるのかもしれませんが、私はあえてフェイスバリューで議論しています。
返信する
「組織の能力」 (advanced_future)
2010-06-23 11:54:52
立場に応じて様々な意見があると思いますが、このエントリの反論コメントを読んでいると、部分的論点を強調しているものが多いなという印象を受けました。

私はここで取上げられている楽天の件の詳細を存じ上げないので意見すべきではないかもしれませんが、「組織の能力」という観点からお話をされたら議論が進むのではないかと思いました。

三木谷さんの判断がどういう根拠に基づくものだったかは推測するしかありませんが、単なる情緒的な判断とは考え難いです。
三木谷さんが創業者とはいえ、楽天はステークホルダーの多い企業です。
非論理的で説明のできない論拠に基づく経営判断がそう簡単にできるとは思えません。
(すみません、楽天がどういう企業か全く知りません)
なんらかの組織論に基づく判断であったに違いありません。
「組織の能力」を向上させる施策であるはずなのです。
Lilacさんが、それこそMITで学ばれた内容と深い関係があると思われるわけです。

例えば(私の頭は古いのですが)、経営資源を「無形資産、有形資産、組織の能力」に分解してみることや、組織の能力を「資源、プロセス、価値基準」に分解してみるのもいいと思います。

例えば、Lilacさんはプロセス的な観点から、1を主張されてるわけですね。
>1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化

(人的)資源的な観点からは、2が読み取れます。
>2.日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する

価値基準の観点からは、3が言えると。
>3.社員が英語の情報源を日常茶飯に触れることで「最初から世界を目指せるようになる」

これに対して、反論コメントを要約すると、「社内公用語を英語にするとプロセス的な悪影響が出る」や「企業に求められる資源としては、英語能力よりも重いものがある」「英語情報に触れても価値基準は変らない」といったものになるかと思います。
対立軸が浮き出てきた気がします。

また、英語学習に時間を取られる分、その他の学習時間は減るので、三木谷さんが他の学習時間を割いてでも英語に価値を置いていることはわかります。
楽天の目指す先に照らし合わせて、それが正しいという経営判断なのでしょう。
この場合、楽天の目指す先について議論する必要がありそうです。
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現状と提案/外資系社員より (KYD)
2010-06-23 11:17:17
ポジショントークというわけではないのですね。とすると本気なのでしょうか?
それはそれでコンサルタントの客先から『微妙な目』で見られてお引き取り願わされるレベルだと思いますので、現在各地の企業で私が知る限りの情報を記載させていただきます。


1.むしろ差は『英米とそれ以外』である

韓国企業でも中国企業でも『本国語ができないけれど優秀な外国人が出世する』なんて絵空事は発生していません。

韓国企業などでは韓国語だけで会議をするために外国人のコンサルタントを除外して会議するので、彼らに大事な情報が伝わらず、結果としてプロジェクトが失敗したあげくにコンサルタントのせいにされるなんてこともしばしば起こっています。最近だと宇宙ロケットの爆発とか、高速鉄道の枕木とか・・・。

まだ「お客様」扱いのコンサルタントなど良い方で、「社員」となったら韓国語ができないなんてお話にもなりません。儒教道徳と徴兵経験で『上下関係』をたたき込まれた韓国人にとっては全ての人間関係は『序列』で決まります。
彼らにとって海外支社の現地スタッフなんて奴隷以下です。平等、起用?あり得ない話です。

本気で彼らとビジネスするなら、まず自分が相手と対等かそれ以上の力量があることを誇示することと、こちら側の主張をちゃんと理解して相手を説得してくれる『味方側』の韓国人ビジネスパートナーが必須です。

中国はもっと露骨なコネ社会ですから、中国現地スタッフ無しでどうこうしようと考えることそのものが不可能です。
そして中国現地スタッフの離職率が高いのは、社内である程度統一した昇級基準を適用しなければならない『国際企業』が、中国現地の高い物価上昇率に追いつくほどの昇級を現地スタッフに提示できないからです。

これは中国が急激な経済成長を続けて魅力的な市場であることと表裏一体の関係です。人事評価に新興国向け特別割り当てをつけられない大企業と、物価高騰のために給料据え置きでは生活できない従業員との本質的ギャップの問題です。

別に彼らは人種差別的、言語差別的な『ガラスの天井』を感じているわけではありません。彼らにとっては転職を繰り返して給料を上げるほうがはるかに合理的だからそうするだけです。(その証拠に、数年経つと肩書きを増やして戻ってきたりします)

ちなみにフランス企業だってフランス語のできない奴はせいぜいローカルカントリーマネージャクラスで、本社付きになってエグゼクティブの仲間入りするなんてことはありません。

たまに『外国人』や『移民』のエグゼクティブが登場しますが、彼らは実は旧フランス植民地出のフランス語話者です。『会社の母国語』を解さない人間が出世することなど無いのです。

英米企業でそれが起こるように見えるのは、ただ彼らだけが母国語=世界語なので、言語障壁が機能せずについ優秀な外国人に経営を乗っ取られることがある、というだけです。

これは母国語を世界語にしてしまった彼らだけに特異的に発生している事態で、真似をするには日本国語を英語に変更し、旧日本語を廃して全ての子供から老人まで旧日本語を話すことを徹底的に弾圧しない限り不可能で、何の意味もありません。


2.ではなぜ日本企業は『出遅れる』のか

これはものすごく簡単なことです。
『ワンマン社長じゃないから』
です。コレに尽きます。

Appleが大成功してるのはJobsというカリスマがあればこそです。インドの工業を引っ張るTataだって同族の若い会社です。日本のTOYOTAだってHONDAだって松下電器だって、かつては創業者が『俺が言うんだ文句があるか!!』の一喝で全部取り仕切っていたんです。

今それをしている日本企業といえば任天堂ですが、経営判断の迅速さはすばらしいでしょう?

ああいうカリスマが「外人を使う!!」と言えばその外人は重用されるでしょう。明治政府のお雇い外国人と一緒です。語学の壁なんて鼻クソ以下の障害でしかあり得ないのです。

もちろん失敗したときのリスクは非常に大きいですが、経営アナリストの教科書にはそんなものは載りません(社長の独善、の一言で終わる失敗から学ぶことなど何も無いでしょう)から、ご存じないのも当然だと思いますがそういうことです。

そういう意味で言えば、楽天の三木谷社長が英語の代わりにスワヒリ語を使うと宣言しても要は一緒なのです。外部の人間は色々言うでしょうが、それで会社が成長するのなら、それでいいのです。もちろん何の参考にもなりませんけれどね。(笑)


では、何をすればいいのかということになるのですが、これは私の考えですが、


1.経営状態の悪い会社を積極的に潰す

ここで大事なのは、潰した会社/部門を市場に放出した場合、『すぐ買ってくれないと路頭に迷う』売り手と『利益が出るなら買ってあげてもいい』買い手の間で正当な取引など絶対に成立しないということです。

公的調査機関を設立し残された組織を格付けして斡旋するくらいでなければ、会社経営者も社員たちもつぶれそうな会社にしがみつき、イノベーションの反対者として社会変革を妨げるものとして行動するのを止められないでしょう。


2.社員の再雇用機関を作る

まず、

『起業して成功するなんて野球好きだからといってメジャーリーグプレイヤーを目指すくらい無理筋である』

という事実から始まらなければ何も議論にもならないと思います。

しかしどんな組織であれ、トップは一人いればいいのに兵隊はたくさん必要です。会社が信じられないくらいの急拡大を永遠に続けるのでない限り、誰しもがいずれ『会社組織からの不要宣告』を受けるのは間違いがありません。

日本の官僚組織は『天下り』でこれを吸収し、大企業は『子会社出向』でこれを処分してきました。
ここで気をつけなければならないのは、彼ら『余剰人員』は比較劣位とはいえ十分すぎるほど優秀であったという事実と、しかしながらその優秀さは組織人のそれであって新しいものを始めるチカラではないということです。

なら彼らにさせるべき仕事、営利企業じゃなくて組織人のチカラが生かせる場所、そう、役所です。
政府は中央官庁のごく一部の特殊機関をのぞき、一切の若い子を採用するのを止めて、企業で要らなくなった人材をもってこれに当てればいいのです。

業界内部事情にこれほど詳しい人材は得がたいのですから、日本の役所のレベルは信じがたいほどに向上するでしょう。まさに『実情にあった効果的な指導と規制』が理想的な形で実現するのです。なにせ「人材の供給」はずっと続くのですから、指導の手間も育成のコストも永遠にゼロのままです。

まぁ実現可能性という点ではどうだろうと思わざるを得ませんが。(笑
長文失礼いたしました。
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Unknown (Lith)
2010-06-23 11:04:21
BizBuzさん

すでに楽天の平均勤続年数は2年と、すぐに辞める我が社のインド支店のインド人達もびっくりな数字なので、わざわざ入れ替える必要があるとも思えないんですけどね。

非常に日本的な「社長の気まぐれ」なんじゃないかなあと、私は思ってます。何にしても凄く面白いのは確かです。始めて楽天に注目しました。この話題が出るまでどんな会社かも良く知らなかったし、少なくとも話題性はありますね。
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re: アクションプランが多少見えてきましたが、 (BizBuz)
2010-06-23 09:23:23
>英会話教室を開いてベルリッツが一括で受注されたようですが、凄いと思ったのは、会社が一切受講料を負担しないらしい。

要するに、英語ができないやつは勝手にやめろと言いたいんでしょうね。相当程度まで社員を入れ替えようと目論んでいるのだろうか・・・
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Unknown (Lith)
2010-06-23 08:47:27
アクションプランが多少見えてきましたが、

http://shintaku-obachan.cocolog-nifty.com/shintakudaisuki/2010/06/post-93a3.html

「突然、公用語が英語になっても社員は困る。そこで、英会話教室を開いてベルリッツが一括で受注されたようですが、凄いと思ったのは、会社が一切受講料を負担しないらしい。」

コストは社員に丸投げとは… 

「精々英会話の補助金ちょっと出す位しかしないだろうから無理だな」と思ってたんですが、それさえもなしとは予想以上でした。これはやっぱり失敗しますよ。

Mark my words.
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石川さんへ、 (BizBuz)
2010-06-23 08:35:22
>逆に日本語のままで海外のコミュニティに参加するととても大切にしてくれる外国人が多い。通訳もしてくれるし。笑 だから英語の壁なんか感じません。向こうは英語で書き、こちらは日本語で書き。

石川さんは海外生活を楽しんでおられるようで、大変結構なことです。
しかしビジネスの世界のことは殆ど御存知でないようですね。

返信する
とにかく (石川)
2010-06-23 07:23:34
筆者の戦い方が古過ぎます。笑

ただこれにつきます。

平成の戦い方でもなく、アメリカの最先端な戦い方でもありません。戦術をよく見直してみてください。気持ちはわかるけど。笑
返信する
つまり (石川)
2010-06-23 07:17:27
ただ筆者は、日本の現状について無知なだけです。無知で発言していれば怒りを買うだけですよ。

リーダーシップあるいは、先進的な発言というのは、高見から指令をだすことではありません。筆者自身が困難に対して戦っているかを多くの人は見ているんですよ。アメリカ人があたりまえにやっていることを、筆者はしていない。コテコテの日本人でありながら夢をみているだけに受けとられるのでしょう。

だいたい未来の話を前提にしていると、ただの占いです。笑

それと日本語の話せる外国人は多い。ただ多くは日本のコミュニティに入ってこない。入れないのは、英語ができる日本人が英語をかかないからです。笑 逆に日本語のままで海外のコミュニティに参加するととても大切にしてくれる外国人が多い。通訳もしてくれるし。笑 だから英語の壁なんか感じません。向こうは英語で書き、こちらは日本語で書き。

ただ、テクニカルになりますけど、日本語をそのまま書くと誤解されてしまう危険が大だから、語順をできるだけ英語調にするのと、複文ではなく単文にするようにはしています。

あと、アメリカの新方式をそのまま翻訳して日本にもってきてもイノベーションにはなりません。ただの盗作です。笑 自分のアイデアのどこに独創性があるのか、そこをよく理解して、その部分に焦点をあてた方がいいです。英語に翻訳したら、オリジナルのコピーにしかならなかったとなれば、恥ずかしいことです。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 05:19:40
「現状で出来ないから意味が無い」のではなくて、「具体的な方法論」が「ミーティングを英語にする事」という所にとどまっているのが問題だと思います。日産のように本気でやっているようにはどうしても見えない。

「海外の優秀な英語話者を採用する」というのも、「具体的に」楽天のサイトにアクセスすると、上に上げたようにそもそも求人すら出ていない状態です。

外資系企業は、ご存知でしょうが、給料等含めた待遇がかなり具体的な求人を出すのが通常で、それで実際に大量に英語話者をとっています。
(一例)
http://www.careercross.com/job_category.php?job_search_history_id=23326099&job_group%5B0%5D=2300&job_category%5B0%5D=&job_type%5B0%5D=&job_location%5B0%5D=&language_en%5B0%5D=&language_en_and_below=1&language_ja%5B0%5D=&language_ja_and_below=1&employer_type=&css_class=field_search&select_name=train_station&array_field=1&message=問わない&page=2&page=1

ちなみに英語なしの求人に比べるとかなり高いですよね。これに対して、求人さえも英語で出ていない状態で、「公用語を英語にします」とただ宣言しても、英語話者は来ません。

楽天の英語化に向けた具体的なアクションプランは今後出てくるのかもしれないけれども、少なくとも現状を見た限りではこのままでは無理だろうという事です。「今後変わるかもしれない可能性」については「可能性」にすぎないので、実際に変わってからでないと何とも言えません。

面白い実験なのはその通りだと思います。今後も注視したい。

The Economistもかなり皮肉的な論調ですね。
http://www.economist.com/node/16322651
返信する
皆様コメント有難うございます (Lilac)
2010-06-23 04:48:32
皆様、コメント有難うございます。
色々な立場で色々なコメントですが、どれも「なるほど」と思ったり「そうかな」と思ったりするものさまざまで、非常に面白いし、勉強になります。
反論を下さった方、私の意を汲んでコメントで答えてくださった方、本当に有難うございます。
選んでコメントを返すのも申し訳ないので逐次返事はしないことにしました。

ただ一つだけ申し上げるとすれば、全ての事業計画、将来の夢その他は、実現可能性だけで規定すると、何も出来なくなってしまう、ということです。
まずは目的を掲げる。あとはどうやって効果的にやるべきか、をトップダウンで考え、最後に実現可能性を見定めながら、具体的な方法論を作り上げていくんです。

「英語公用語」が目的達成に全く意味が無い、という議論であれば、根拠を挙げられれば「確かに」と思う部分もあります。
しかし「現状で出来ないから意味が無い」というのはちょっと目線が低すぎるように思います。

記事中に取り上げた増田さんには、折角来ていただいたのでお返事したいと思います。

@Masdaさん

>「日本企業の職場に日本語話者と英語話者が共在していて、両者の間で円滑なコミュニケーションがとれている」
という状態を作ることが必要だ、ということですよね?それについては私も全く異論はありません。

その通りなのですが、それに更に加えて、日本企業の職場では日本語話者が圧倒的に力の上で、日本語を話さない人は力関係において下になるというのが現状だということです。
そういう企業に、日本語を話さない、賢い学生がわざわざ就職しない(これは既に起こり始めてます。給与体系の問題もありますが、それが同じでも。)、社員になったとしても日本語が出来ないために壁が出来、意思疎通が困難になること、そうなると日本本社からも支社の情報が見えなくなり、日本からのガバナンスも全く効かなくなる(言うことをきかなくなる)。
ご存じない人も多いかもしれないですが、こんなこと今までに沢山の日本のメーカーでも金融機関でも、起こってきたことです。(例えば直近では野村證券・リーマンがそうでしょうし、遥か昔で本にもなったものではソニー・アメリカの例があります)

外資系企業の日本支社はこれには当てはまらないです。むしろエライ人が日本語が話せないことで、力が拮抗してちょうどいいんです。

>私が問題視するのは、日本語話者の側に、どんなレベルであれ「英語ができない」ことについて罪悪感を抱かせることです。

それは良く分かります。
かといって増田さんもご自分で意識されてると思いますが、増田さんが書かれた記事を支持する人々の多くは「英語が出来なくてもいいんだ」って単に安心したい人たちのほうが多く、逆効果もあるでしょう。
そういう意味では、こういう両方の意見が世の中に出てるから、いいんじゃないですか、って感じですね(笑)

私は本来はGoogleの翻訳機能みたいなのが進化して、自然言語の翻訳も機械的に出来るようになり、どこでも使えるようになるなど、技術の力で解決することですが、結局どんな仕組みを使おうと、本人の能力・中身と言語能力がインテグレート(垂直統合)されてる方が強いですから、英語を勉強し続ける必要性というのはいつまでも残ると思います。

また、最も良いのは、早く世界の共通語をここでいう「通じる英語」にすることです。
ネイティブの英語ではなく。
インド人のように「話している人口という意味では、インド英語こそグローバルスタンダードである」みたいなのは大事だと思います。

とはいえ、無意識的に発音や英語的言い回しが出来ないとバカにするネイティブはある程度残るし、増田さんのようにそれが重要になる分野もある程度あるでしょう。
「通じる英語」をグローバルスタンダードにする一方で、そういうところを努力し続ける姿勢も大切と思っています。(でもそれはそういうのをバカにするネイティブを相手にするため以上のものではありません)

Twitterで教えてもらったのですが、この内田樹さんの「リンガ・フランカ」の考え方は非常に面白く読ませていただきました。

http://blog.tatsuru.com/2010/05/12_1857.php

まずオーラル中心の言語教育とは、帝国主義の植民地言語教育の賜物である、と。
植民地では、自分達が便利に暮らせるよう、植民地民の発音が正しく、話せることは大事ですが、読み書きが出来るようになり、宗主国の最新の哲学や文学などを読まれて、凌駕されるようになると困るから、ということです。

そして、共通語はEnglishではなく「Poor English」であるべき、ということ。
それは「英語をネイティブとしない人たちが話す、全ての英語」であるべきということでした。
私はこの考え方には非常に共感できました。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 04:35:33
よこんさん

私も10年以上米国企業で働いていますし、実際に日本で働いた事のあるエンジニアも何人か知っています。おっしゃる通り確かに行きたい人は居ます。こちらの人間にしてみればエキゾチックで魅力的な国ですからね。ただ、楽天の給料と待遇で行く人はまず居ないと思います。そもそも求人が出ていないし。

一方、相場と比べて待遇の凄く良いJETプログラムなんかは大人気ですね。
返信する
外からみた日本企業 (よこん)
2010-06-23 04:21:56
>「英語にすれば英語が喋れる人が世界から来る(それも日本人より安く)」という論理がわからない。英語が出来るITエンジニアなら、日本よりアメリカに行きます。

そうでしょうか?一概は言い切れません。私は米国企業に現在勤務していますが、『日本はいいね、世界で名を知られた企業がたくさんある。一度は日本で働いてみたいが言葉の壁がある』というコメントをした外国人に何度も会いました。もちろんこれは統計的に見てメジャーな意見だという根拠はありませんが、誰しもがアメリカではたきたいと思ってはいません。この国の医療保障制度や高い税率・教育費を見れば、日本がいかに暮らしやすい国か、わかる人にはわかるのです。

これまでのスレッドを見ていると、日本を出たことのない人が、日本を必要以上に卑下している傾向があります。
世界では意外と宗ではないのですよ。

英語を公用語にしようが、どうれあれ、一番大切になのは、日本人であり自分の国に誇りを持っていることです。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 02:00:53
もう一つ、「英語にすれば英語が喋れる人が世界から来る(それも日本人より安く)」という論理がわからない。英語が出来るITエンジニアなら、日本よりアメリカに行きます。収入が時給換算で倍は違うし、労働環境も全然良いからです。これは他の分野でもほぼ同じでしょう。楽天が英語化したからといって、海外から安く優秀な人間が来るような事はあり得ません。「高く」ならあり得ますが。

リストラして、英語が出来る中核メンバーがインドにアウトソーシングする事でコスト削減を図るというならわかるんですけどね。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 01:38:56
M.Y.さん
無理とは言っていません。ただ、普通はトレーニングプランをたてて、体制を整えて、それに投資しますよね?いきなり明日からミーティングは英語、とやって成功した例を私は知らないです。

コテコテの日本人6000人の会社を英語化するというのは、担当役員を決めて、予算を相当につけてやらないと無理だと思います。

英語喋れる人、東京にはたくさんいますよ。ただ、雇うのが高いだけです。なので、Lilacさんも書いていた通り、海外本社としっかり連絡できている外資系でも、多くは全員英語というような事はしていないです。これはコスト的な問題です。

例えばこのような例
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20050215us41.htm
ならば、コスト的に見合うとして、実際にコストをかけてやる場合もあるでしょうか、関連費用、相当掛かっているのではないでしょうか?
返信する
Unknown (M.Y)
2010-06-23 01:15:06
Lithさんは社内英語化は中国や韓国の企業には出来るが、日本にはどうやっても長期的に見ても無理と言っているのでしょうか?楽天の短期的な結果だけを見て長期的にも無理だと早々に結論付けているように見えますが。
無理ということは簡単ですが、10年後、20年後も現状のままでいいということですか?
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 00:48:59
最後に、「雰囲気変えるだけでもいいじゃないか」というなら、まあそれはそうかもしれませんが、雰囲気位のために社内の業務を阻害する意味があるのか疑問だし、何よりこのエントリーのポイントは

1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化
2.日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する
ということなので、その点においては、少なくとも今回の楽天の社内英語化の効果は疑わしい、と言うのが私の主張です。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 00:45:49
次に、世界の人材が使えるとの事ですが、実際楽天の英語の求職を見てみると、
http://www.rakuten.co.jp/recruit/en/career/joblist.html
3件しか出てないですよ。技術系なんか一個もない。1個は題名のスペル間違ってます。

一方マイクロソフトは100件以上。
http://www.microsoft-careers.com/go/Microsoft-Jobs-in-Japan/169376/

まあマイクロソフトの方は中身が日本語のものもあるんですが、英語の物の中身を見てみると、

楽天
https://progres02.jposting.net/pgrakuten/u/job.phtml?job_code=558
コピペのつぎはぎではないかという英語です。何より悪いのは、何を求められているのか、仕事で何をする事になるのか、曖昧でさっぱりわからない所。

マイクロソフト
http://www.microsoft-careers.com/job/Tokyo-Solution-Specialist-Windows-Azure-(723655)-Job-JP/850650/
ネイティブレベルの英語で、具体的に、どのような仕事内容なのか、はっきり書いてある。

この楽天の英語の求職で英語喋る優秀な人が来たら奇跡ですよ。本気で英語出来る人間が欲しいなら、なぜ実際に取る努力をしないのか? これが疑問その2。

こうやって、リソースとつぎ込む気があるようにも見えなければ、本気で海外の人材を募集してもいない、という事実を見ると、「言うだけなら金かからないから、とりあえず社内の雰囲気変えるためにやってみるか」以上のものとは思えないし、それでは効果が出るかどうか疑問という事です。
返信する
Unknown (Lith)
2010-06-23 00:44:28
むしろ、英語が出来る人間の方が否定的なように思います。英語なんか伝わればいい、やれば出来る、という方は、英語で書き込んでいただければ、英語で議論しますので是非。

アメリカで10年以上英語だけで仕事をしていますが、大学出たての中国人の開発者なんかを見ると、最初はミーティングでもメールでも四苦八苦してますよ。訳わからない表現も多いし。(インド人は元々セミネイティブなので別)。まあ技術系なのでそれでも一応仕事にはなりますが、「四苦八苦して、なんとか言いたい事が言える位」までに、アメリカの大学教育4年掛かってる訳です。普通の人をいきなりミーティングに放り込んでも、アメリカ大学4年分いきなり伸びる訳がありません。

社内英語化はいい。凄く面白い。さて、じゃあ実際出来るのか?具体的に必要なリソースはどうするのか。一人当たり3000時間と言えば、数百万円の投資な訳です。直接現金で払う事にならなくても、どこかでそれだけのリソースを投資しなければ行けない。数百万円×6000人、百億円分以上のリソースをつぎ込む覚悟が本当にあるのか、と、これがまず疑問その1。
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MIT WORLD (ツバメ)
2010-06-23 00:10:16
http://mitworld.mit.edu/

MITの人は卒業しても勉強が続けられるからうらやましい。。。
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Unknown (のざき)
2010-06-22 23:22:26
いつも拝読しています。

Lilacさんの意見には単純に賛成です。

加えて、日本人が英語で仕事をする上で足りないにはロジカルな思考だ思います。
先日、筑波大学の三森先生の話を聞いて「なるほど」と思ったのは、日本の教育に言語学的な授業がないので、たとえば欧米人との会話が成り立ちにくいということです。

日本人は自分の考えを示しその理由を説明する訓練を受けていないので、コミュニケーションができないという指摘です。英語は得意でも意思疎通できなければ宝の持ち腐れです。小学校の国語の授業も含めて考えなければならいと思います。

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Unknown (Eric)
2010-06-22 22:55:56
色々な意見が出ていて興味深く見させていただきました。私は北米に住んで日米含め3つ程の企業を経験し、全て日本がらみのプロジェクトを担当させていただきました。英語を公用語にするのがいいか悪いのかは私の中でまだ結論は出ていません。
しかし、言葉によるコミュニケーションが元でたくさんのお金が無駄にされ、人材が逃げていくのを目にしてきました。もう二度と日本の企業とは仕事をしないという人に会ったこともあります。(日本人が嫌いなわけではなく、ビジネスがしにくいとのこと。結果中国や韓国との仕事に切り替えたそうです。)
日本の大企業などは誰もが知ってる会社なので人は集まるのですが、結局’コミュニケーションをとりやすい人’ばかりが評価されてしまったり、通訳をやとっても技術的なことがわからないまま通訳するので誤解が生じてお互いがフラストレーションを抱えてしまったり。
適当に仕事をしていても評価する日本側の理解度が低いためにこちらのスタッフがやる気をなくしたり、日本のスタッフを馬鹿にし始めたり。
今まであってきた日本のスタッフの方は日本やアメリカで一流大学を出て、努力家で、意識も高く性格も良い方ばかりでした。もちろん英語も勉強されていて語彙力も高くライティングもしっかりとされています。それでも言葉の壁は厚いと感じています。

Lilacさんのおっしゃるように、とにかく文法なんて関係なく「通じれば」いいんですが、これだけ日本のビジネスの手法や仕事に対する考え方、言葉や表現方法が違うと、通じないことが多いんですよね。なので海外進出したい、もしくはすでにしている企業ならば、英語に対するかなりの意識改革とトレーニングが必要になってくると思います。
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反論に反論 (M.Y)
2010-06-22 22:16:33
Lilacさんの論旨は凄く納得出来るものだと思いました。一方、コメント欄で
反論している方々の主張には納得がいきません。

反論している方の主張は、
「私は努力しても英語でコミュニケーションが取れません。だから英語が話せない
私のために、日本が没落してもいいから日本で英語を使えと言わないで下さい」
と言っているように読み取れますが、違いますか?
もしそうならその意見には全く同意出来ません。
日本が没落して欲しくはないですから。

あと石川さんのコメントで触れられていた「正しい日本語を使って下さい」と
いう言葉にも賛成出来ません。日本語だって多少文法がおかしくても言いたいことが
伝わればいいじゃないですか。コミュニケーションを取る上で一番大事なのは
文法ではなく、中身でしょう?

日本でかつて盛り上がっていたFreeBSDコミュニティが落ち目になったのは、
掲示板で質問する際に、霞ヶ関でも通用するような完璧な文法にしないと
文法の誤りばかり指摘する輩がいたために初心者に嫌われたためと
聞いたことがあります。

日本語も英語と同様で、伝わればいいんです。
細かい事に揚げ足を取ってねちねち言うタイプは絶対に嫌われますよ。

「死ぬほど英語」の元増田さんも同様です。100%の英語が出来ないくらいなら
やらない方がいいという考え方は間違っていると思います。
そのように物事を1か0というバイナリ的な思考パターンでとらえずに
もう少し柔軟に考えても良いのではないでしょうか?
少々の文法間違いを指摘されて傷ついたとのことですが、我々は英語ネイティブでは
ないのですから間違えてもいいではないですか。それはそんな細かい事をねちねちと
指摘していた方が間違っています。

一番駄目なのは、どうせ完璧に出来ない、話せないなら…と
やる前から諦めて何もしないことです。

完璧でなくていいんです。間違ってもいいんです。
一番大事なのは実行することなのです。

今の日本企業って、偉い人たちがひたすら議論するだけで
何も行動いないのが一番の問題という気がします。

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Unknown (Apollo440)
2010-06-22 22:00:23
えー「会話」しか考えてない楽天的傾向が・・・

公用語が英語だとソフトウェア関連会社の場合、仕様書、設計書、ソース(のコメントね)、テストなどなど、全部英語。
#もちろん、文字リソースは日英中とかだけどね

ただ母国語でも難しいのに、中途半端なスキルの英文で仕様書作って海外に出すとびっくりするような物が来たりする。
#なので翻訳の会社に出す

大元の記事では会議が云々だったようだからボディランゲージとか組み合わせればまぁ余裕で通じるだろうけど、
仕事の現場では「通じればいい」レベルではうまくいかないこことが多々あるのだ。軽く考えてもらうと困る。
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他人に頼るのも必要だけど・・・ (Unknown)
2010-06-22 21:42:59
今の現役世代がパソコンをまったく使えない上司をムシケラ扱いするようなことが、
十年後に英語で起こる可能性はけっこうあるような気がするんだけどなぁ。。

実際、日本語入力の仕方とかメールの送信方法とかいちいち聞かれてたら、そのうちぶち切れるでしょ。
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Unknown (とおりすがりB)
2010-06-22 21:03:05
な、なにもそんなに小難しく考えなくても・・
英語をスタンダードにするというのだから
本屋でビジネス英語本一冊買ってきてちゃっちゃと勉強すりゃあいいんじゃないですかねえ。

楽天あたりでそんな難しい英語なんてでないでしょうから。
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かもかもさん (とおりすがり)
2010-06-22 20:39:04
>英語を公用語にしてメリットのある企業はどうぞご随意に。と言ったところでしょうか。

ごもっとも。
でも、その一行だけで済んじゃう話でしたね。
その前の十何行かは無駄だったかも・・・

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多分 (かもかも)
2010-06-22 20:17:00
公用語というある種一律強要というか、無理強いに抵抗感があるのだと思いますよ。
 凡そ、言葉などというもの、必要な人間が、必要な部署で、過不足なく必要に応じて使いこなせればいいのであって、文書は全て英語とか、メールは全て英文なんていう押しつけは、非効率で意味のない思い込みだと思うのです。
 今現に、どんな中小企業だって珍しくもなく海外に進出して競争して、営業して生存を図っています。社長が田舎のじいさんで、英語などに無縁でも、儲かる話があれば、英語の使える人間を雇って、商売をする。それで良いのですよ。
 法務の連中は、こてこての、直訳文で飯を食ってるし、契約書は、品名と数量と日付を変えるだけで事足りる。
 事業の場にあっては、帰国子女みたいなちゃらちゃらした言語などというものは、其れがどれ程に、ネイティブぽっくっても、意味のないことです。
 企業にあっては、確かに英語も大事だが、フランス語もドイツ語も、スワヒリ語もタガログ語も欠くことが出来ない。
 英語を公用語にして事たれりとする小企業はともかく、全員が英語を使うなど意味のないことなのですよ。
 ま、英語圏で生活して、英語こそが金科玉条なら其れはそうでしょうよ。でも、日本にいて、世界中を相手にしていると、英語の比重もそれなりです。
 英語を公用語にしてメリットのある企業はどうぞご随意に。と言ったところでしょうか。
 つまり、その程度のことなのですよ。
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Unknown (mironov)
2010-06-22 19:15:38
こういう議論は大好きです。議論することにも意義があるので、ネットでもリアルでも大いにやったら良いと思います。

さて、私は、今は英語に押されていますが、将来は日本人の影響力を増して日本語が英語に変わる日がくれば良いと思っています。日本企業では海外の人向けに日本語の教育もする、と。

その前の段階としてグローバルな企業の中で必要に応じて英語を使う状況は必要になると思います。

私は理系の研究者で、論文は英語で書いています。これが日本語で書けたらどんなに良いことか。


既に働いている、英語が得意でない日本人従業員をどのように教育して、英語を使えるようにすれば良いと思いますか?私は今のところ良い方法が思い浮かびません。
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「死ぬほど英語」の元増田です。 (masda)
2010-06-22 18:18:19
こんにちは。コメント欄で増田と名乗るのも変な感じですが、ポジション的にこうしたほうがフェアであると感じるので。

>目的は、英語が話せない日本人をいじめることではなく、日本語が話せない外人が壁を感じずに力を発揮できることだ。

これと、私の「日本人は英語ができないことを前提にして、それを補うシステム」というのは、目指す結果は結局同じことになると思います。Lilacさんが考えているのは、

「日本企業の職場に日本語話者と英語話者が共在していて、両者の間で円滑なコミュニケーションがとれている」

という状態を作ることが必要だ、ということですよね?それについては私も全く異論はありません。

私達の間で意見が対立しているのは、本質的にはシステムに関することではなく、「気の持ちよう」に関する部分だと思います。そのシステムの中にいる人間にどういう意識を持たせるべきか、ということです。

私が問題視するのは、日本語話者の側に、どんなレベルであれ「英語ができない」ことについて罪悪感を抱かせることです。罪悪感はコンプレックスを生み、コンプレックスは結局「日本語が話せない外人が壁を感じる」ことに繋がります。日本人の多くはデフォルトで英語コンプレックスを抱えています。そこにさらに「英語ができないと生き残れないから努力しろ」と言われたら、全員ではなくとも必ず鬱屈とした思いを蓄積させる層ができる。その層が職場全体の人間関係に及ぼす影響は、決してポジティブなものでは無いでしょう。

というわけで私は、「日本人は英語ができなくて当たり前、だからできる人に助けてもらう」という意識こそが必要なのではないかと思うのです。この意識は、本当に英語が出来ない日本人の精神的重荷を減らすのと同様に、「通じる英語」ができる日本人にも重要です。通じる英語ができる人は、しばしばネイティブに助けを求めずに自分の英語で事を進めようとして失敗します(例:日本の国際学会に海外から研究者を招聘しようとしたときに、交渉の段階での英語表現が原因で不信感を持たれ、断られてしまった)。個人的にこの種の事例と遭遇することが多く、フラストレーションを感じていたことは、「死ぬほど英語」を書いたきっかけの一つです。

英語は出来なくて当然で、でも周りには英語に関して助けてくれる人がいる。この状況は、「助けてもらう」ためのコミュニケーションを生み、そのコミュニケーションを通していつの間にか「通じる英語」が身につくことになる。このモデルは、少なくとも大学の英語の授業ではかなりの程度成功しています。私はビジネスの世界については門外漢ですから、同じ事が企業でも成功すると断言はできません。また、大学によっては授業で学生に英語を強制することで高い成果を上げているところもあります。たぶん最終的には「それぞれの環境に最もあったやり方をとる」ということになるのだと思います。

最後に。私は、決して「日本人には英語は必要無い」ということを主張したいのではありません。むしろ大いに必要であると思っています。しかし、その必要を満たすために、「英語ができないと生き残れない」とハッパをかけるのはむしろ逆効果ではないか、と考えているということです。

長文失礼しました。
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毒舌批評家さんへ、 (とおりすがり)
2010-06-22 18:12:33
>それに、一生平でいられるならばいいでしょうが、日本の年功序列なんて制度の下では、強制的にある程度出世させられるのだから、いずれは英語を学ばなければいけない。だったら、英語を社内公用語化した日本企業は、初めから全社員に英語を「ある程度」できるようにしておくべきでしょう。

楽天は、英語のできない社員には楽天という会社を去ってもらうつもりのようですよ。だから、「日本の年功序列なんて制度の下では、強制的にある程度出世させられる」という状況にはならないようです。

また、会社として初めから全社員に英語をある程度できるようにしておくというよりも、むしろ、英語がある程度できる社員だけを採用ないし雇用継続するつもりのようです。執行役員までか管理職までか、どのレベルまでのことかまではわかりませんが。

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  (murako)
2010-06-22 17:20:33
日本での英語学習は、自我思考(競争に勝ったり、目標水準をクリアしようと利害を中心に働きかける思考)の方が強いので、uenoyamaさんの言う自分のやりたい事とリンクさせて英語を一つの課題にしてしまう思考(課題思考と言います)に変えるのは、日本に住む限り、そして今までの英語学習をしてきた人にとってとても難しいと思います。
また、通じる英語を話すと言う事は伝わる英語も書かなければいけないので、日本語とは異なるフォーマットを、既に日本語のフォーマットに慣れた人が習うとなると、とても大変なことです。
それを踏まえた上で、今まで可もなく不可もなく日本語でやってきた事を、思考から論理から、変えろと言われると不満も出てくるのは仕方ないと思います。
ですが、こうした試みを、現状の不都合で見て批判し、潰すのではなく、長い目で見ていくのも大事なのではないかと、今回、日本社会での英語の必要性を簡潔に説いたLilacさんの記事やコメントを見て感じました。
日本人が英語に対して必要以上にプレッシャーを感じるのは、日本での英語のポジション(受験戦争の武器)と、英語参考書の書き方(正確で完璧な英語を覚えないといけない)の所為で、必要があれば使うと言うには敷居を引き上げ過ぎてて、使う前に気持ちが負けちゃってる所があるのではないかなと、元英語苦手者としての雑感です。
乱文失礼します。
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Unknown (cotton_swab)
2010-06-22 17:10:39
「英語」という2文字に日本はコンプレックスあるんでしょうか。

ある企業がターゲットとする市場・領域において最も効率的な意思疎通言語を導入・徹底して人事考課への反映も辞さない覚悟をしている、と私は理解しています。

この論法ですと、中国市場を狙っている日本企業だったら社内公用語を中国語にするのが最適だと思いますし、アニメやマンガの分野を開拓しようとする海外企業は最先端を行く日本市場でリアルタイムに情報収集するため日本語を第2公用語にするなんてこともアリかなと思います。
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Unknown (aimu)
2010-06-22 16:06:00
内容に関係ないことですみませんが、
×日本人どおし
○日本人どうし(同士)
ですね。
何度か出てきて気になったもので。
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Unknown (Lith)
2010-06-22 13:27:11
人任せもなんなので、僕の論点を書くと

1. 英語で普通にミーティング出来るようになるのにどれだけかかるのか。

Lilacさんはちゃんとミーティング出来ると思います。三木谷さんや、経営陣のMBA軍団も大丈夫でしょう。でも、日本の技術者で、それくらいのレベルの人って、滅多に居ないですね。居てももの凄く給料高いですよ。

しつこいけど、このレベルに達するまでに、2000~3000時間は要ります。ヨーロッパ人とは違う。このコストをどうするのか?

2. 社内英語化したらみんな英語喋れるようになるのか?

僕は無理だと思います。時間もまるで足りないし、
体制も出来ていない。

3. 社内英語化したら有能な外人が来るのか。

僕は来ないと思います。英語が出来るなら楽天の何倍も
いい条件の所が世界にはたくさんある。どうしてわざわざ楽天に行く必要があるのか?


と、自分の事ばかり言っていたらあまりに勝手なので、Lilacさんの論点に答えると、

1. 海外支社と本社の言語による情報格差や不信感を排除。支社のガバナンスを強化

トヨタもソニーもちゃんと成功している。彼らは現地では現地の人間を採用して、日本の役員にも英語圏の人間がいる。日本の下っ端に英語をやらせて成功した訳ではない。一方楽天には英語圏の役員は1人も居ない。

具体的に今現在楽天にある情報格差や不信感とは何なのか。AmazonやGoogleやIBMに情報格差や不信感があるのだろうか?英語圏の人間を雇っていないのに、日本人の下っ端にミーティングを英語でやらせる事にどのような意味があるのか?

2.日本語は話せないが優秀な人材を、(本社でも)より活用する

上で書いたように、英語で仕事ができる人間が、楽天を選ぶ意味が一切ない。IT技術者なら死んでもこないような悪条件だ。雇用条件を見直すのが第一で、社内の「公用語」は2の次3の次ではないか?
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Unknown (Lith)
2010-06-22 12:55:38
そんな、僕の連投の後で酷い事言わないでくださいよ。

論点明確にしてくれれば乗りますよ。
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Unknown (Unknown)
2010-06-22 12:52:06
今回の米欄はひどい。
とにかくひどい。まあ今回の記事の構成の悪さがそうさせてるのかもしれない。記事のタイトルを変更しないとまったくすっきりしない状態になってる。論点が明確でないディスカッションほど不毛でストレスのたまるものはない。
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Unknown (Lith)
2010-06-22 12:00:20
毒舌批評家さんへ

「僕自身は、英語の読み書きならばそれなりですが、話すのと聞くのは不得意です。理由は、日本語でも話すのと聞くのは不得意だから」

読むためには読まなければ駄目で、
書くためには書かなければ駄目で、
聞くためには聞かなければ駄目で、
話すためには話さなければ駄目ですよ。

それぞれ1000時間やれば、ちゃんとした大学に
留学した人に負けない位使えるようになると思います。
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Unknown (Lith)
2010-06-22 11:36:17
アメリカ国務省に外交官用の語学トレーニングの機関があるんですが、アメリカ人が日本語で「なんとか」仕事ができるようになるまでに、毎日数時間を2年間やって、計4000時間かかるとされています。これがスペイン語だと1000時間程度で済みます。ヨーロッパの人間が英語を簡単にできるようになるのは当たり前なんですよ。1000時間なら仕事やりながらでもどうとでもなる。4000時間になると話は別です。出来ると言えば出来ますが、短期間では、それこそアメリカの大学に留学するくらいでないと無理です。

それだけコストの掛かる事であって、実際、東京の外資系のジョブマーケットではそれなりの値段がついているスキルな訳で、これをすっ飛ばして、「日本人以外は出来るんだからやりゃあ出来る」って論理で話を進めると、ろくな結果にはならないと思います。

アジア人の知り合いが数ダース居ますが、英語すごく出来る人は、香港で元々子どものときから教育を英語で受けていたというようなケースが多いです。本土から来た技術系で4年生大学を出た人の英語なんかは、日本人と変わりませんよ。
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  ( )
2010-06-22 11:32:14
読み始めたの最近なのですが、なんかこのブログを読むたびに、アメリカナイズされすぎてるなと感じてしまいます。
もちろん、それだけじゃなくて、おもしろくて賛同できる意見もあるのですが。
それとも、外から見るとそんなに日本を見る視点は変わるものなのでしょうか。
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いろんな方からの反応から私が思ったこと=外的プレッシャーから英語を動機付けすることは難しい (uenoyama)
2010-06-22 11:29:15
(前投稿ミスりました。すいません)
英語の話題になると極端に
脊髄反射的な拒絶反応が多くなりますね笑

議題に上げていただいた論点を実際的に
考えた際の私の意見は

英語を身に付ける最短距離は、(逆説的ですが)英語とは関係ないところにあり、「自分のやりたいことを明確化すること」だと思います。その目的のために英語が必要なら身に付くし、必要なければ英語など学ばず、
自分のやりたいことに邁進すべき。

若干補足すると

①(5割程度の)企業や国家単位の視点に立ったら
英語はできたほうがいいのは明白ですよね。
この意味で三木谷さんの経営判断には全面賛成

②ただ、個人レベルの視点に立ったときに時間を割いて英語を勉強すべきか/実際に割くことが出来るかは(当然ですが) 個人の志向と嗜好によります。

(私は①と②は別々に議論すべきことではなく①を深めた結果②まで議論すべき、があるという考えです。)

何が言いたいかというと、

実際的に世の中を見てみると私の感覚では、
「マクロ視点から危機感という「外的」プレッシャーは大部分の人にとって英語をやり始める動機付けとしては不十分」だしやっても途中で挫折すると思う。

実際に純ドメで英語を喋れるようになった人は別に「何かものすごくやりたいことがある」という「内的」欲求のために英語が必要だったわけです。

それがふわふわしている人には英語!っていっても正直難しい/悩ましいところがあるかもしれません。

色んな人の英語学習の内的動機付けとか
聞いてみたいものです。
(私の場合は日本のことを切に知りたがっている外国人に多く会い、彼らと深くコミュニケーションしたくなったという単純なものです)
返信する
いろんな方からの反応から私が思ったこと=外的プレッシャーから英語を動機付けすることは難しい (uenoyama)
2010-06-22 11:21:56
英語の話題になると極端に
脊髄反射的な拒絶反応が多くなりますね笑

議題に上げていただいた論点を実際的に
考えた際の私の意見は

英語を身に付ける最短距離は、(逆説的ですが)英語とは関係ないところにあり、「自分のやりたいことを明確化すること」だと思います。

その目的のために英語が必要なら身に付くし、必要なければ英語など学ばず、
自分のやりたいことに邁進すべき。

ということです。

若干補足すると

①(5割程度の)企業や国家単位の視点に立ったら
英語はできたほうがいいのは明白ですよね。
この意味で三木谷さんの経営判断には全面賛成

②ただ、個人レベルの視点に立ったときに時間を割いて英語を勉強すべきか/実際に割くことが出来るかは(当然ですが) 個人の志向と嗜好によりますよね。

(私は①と②は別々に議論すべきことではなく①を深めた結果②まで議論すべき、があるという考えです。)

何が言いたいかというと、

実際的に世の中を見てみると私の感覚では、
「マクロ視点から危機感という「外的」プレッシャーは大部分の人にとって英語をやり始める動機付けとしては不十分」だしやっても途中で挫折するということです。

実際に純ドメで英語を喋れるようになった人は別に「何かものすごくやりたいことがある」という「内的」欲求のためにに英語が必要だったわけです。

それがふわふわしている人には英語!っていっても中々難しいところがあるかもしれません。

メッセージがふわっとして
返信する
Unknown (Unknown)
2010-06-22 10:18:56
「社内公用語=英語にしないとなんとかかんとか」っていうのは今の日本企業の体制をそれぐらい変える意識じゃないともう先はないぜ

って意味だと勝手に捉えた

もう世界にとって日本の「売り」っていうのが固定客を除いてなくなってきてるんじゃないかな、日本の製品と他国の製品比べても違いがわからんって感じで
んでそうなると流動客が安い方もしくは営業が上手い方に流れると
じゃあ流動客掴む為にはどうしたらいいのかってところで技術力、営業力に行き着く
それらを得る一番簡単な方法がリソースの拡大ってことで、英語でコミュニケーションしようぜ!

と勝手にまた捉えた

個人的にはめんどくさいいけど悪くはない試みなんじゃないかなと思う、程度によるけどね

文章苦手なんでわからないところあったらごめんなさい
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Unknown (毒舌批評家)
2010-06-22 10:07:00
社内公用語化の目的の内、上二つの目的には同意です。しかし、三つ目の副次的な目的には全く同意できません。

>社員が英語の情報源を日常茶飯に触れることで「最初から世界を目指せるようになる」
世界を目指す人は、自主的に英語を学んでいます。だから、英語に触れることで、世界を目指すかどうかは甚だしく疑問です。世界を目指すほどの高い意識があったら、自分から学んでいるでしょう。

一般人は、より英語アレルギーが悪化する気がしてなりません。

あとは、「世界」がどの程度の世界を意味しているかです。以前コメント欄に出てきたような、「海外企業が選択肢に入る」という程度なら、わからなくはないです。しかし、世界が世界規模での活躍なら、話は別です。


>日常の業務に差し障るなら、英語を公用語としつつ、日本語でも発信すれば良いだけの話と思うが、どうだろう?

二度手間で、無駄な業務が増えるだけです。英語を社内公用語にするのであれば、徹底させなければ意味がないでしょう。

それに、一生平でいられるならばいいでしょうが、日本の年功序列なんて制度の下では、強制的にある程度出世させられるのだから、いずれは英語を学ばなければいけない。だったら、英語を社内公用語化した日本企業は、初めから全社員に英語を「ある程度」できるようにしておくべきでしょう。

なお、英語がビジネスで必要な言語かつ、世界の公用語になっている「事実」は百も承知した上で、反論しています。

というか、余りにも日本人は英語が出来なさ過ぎるから、こんなことをやっても「焼け石に水だろう」と諦めているだけです(僕自身は、英語の読み書きならばそれなりですが、話すのと聞くのは不得意です。理由は、日本語でも話すのと聞くのは不得意だから)。
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Unknown (Lith)
2010-06-22 10:06:17
「社内で頒布される公的な連絡や社内報、社内Web、社内の公式な会議は基本 的に全て英語」
この環境で平社員が仕事をやっていく位になるためには、少なくとも2000から3000時間は必要だと思いますが、これは大体税理士試験合格にかかる時間と同じ位です。ちなみに税理士の年収は790万円ですね。感覚的に、日本の外資に居るホワイトカラーでこういう環境に居る人は「少なくとも」それくらいはもらっていると思うし、日本の知り合いの技術者の方々で普通に英語でミーティングがこなせるレベルの人たちは、さらに数割増な方もいますが、楽天の平均年収は500万程度。英語教育が成功したとしても、出来るようになったら転職されてしまう気がします。

そもそも英語の出来ない人同士でいきなりミーティングをやったからといって、練習になるのかという問題もありますよね。日産ではトレーニングも用意されて、「業務の一部として」やる体制を作っているようだけれども、普通の英語できない日本の人同士がミーティングで話したからといって、そうそう上達するとは思えないし、そもそもコミュニケーションにすらならないでしょう。

日本企業が海外でやっていくためには英語が大事。というのは全くその通りだと思うんですが、今回の楽天の英語化は、どうしてもコストの問題やトレーニング方法をしっかり考えたとは思えない。ちゃんと英語化したいのならば、きっちりコストをかけて英語の出来る人間を採用して、トレーニング方法も考える必要があると思うんですが、いきなり「ミーティングは全部英語」ってのはいかがなものかと。

三木谷社長がご自身で引っ張っていけて、Top校のMBA卒がゴロゴロしている取締役会は良いかもしれませんが、現場で同じ事やれというのは完全に無茶な話で、そういう無茶な社長の思いつきというのは、現場では上司に隠れて無視されるのが常なので、全体としてみればあまりいい結果は出ないのではないかと思います。もちろんこれから修正していくのかもしれませんが。

また、社内が英語であれば世界中から人間が来るという事は確実にないと思います。例えば英語の出来るITの技術者にとって、日本とアメリカを比べて、日本を選ぶ理由が一切ありません。給料は数割少なく、労働時間は数割増し、おまけにマネージメントの技術に対する理解も薄く、技術レベル自体も低いからです。アメリカでなくても、カナダやオーストラリアの方が全然条件がいいので、英語が出来る優秀な人間がわざわざ日本の楽天に行くとは思えません。行くとすれば日本自体に興味がある人くらいでしょうが、そういう人達にとって、日本語はむしろウエルカムなので障害になりませんし。

アメリカのITは中国人だらけですが、彼らは別にもともと英語が出来たからアメリカに来た訳ではなくて、条件の良いアメリカでやるために英語を憶えた訳です。優秀な人間を取りたければ、単に良い条件で引っ張ってくればいいし、逆に条件が悪ければいくら社内が英語でも良い人はこないのではないでしょうか。
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石川さん (とおりすがり)
2010-06-22 09:24:55
脇から失礼しますが、石川さん、おっしゃってることがかなり混乱しているようですよ。見ててLilacさんが可哀想なのでちょっと口を挟ませていただきます。

石川さんは能力の高い人は外国語を易々と習得してしまうとおっしゃいますが、それは話を単純化しすぎです。人間の能力は様々な面を持っていて、数学やプログラミングは得意だが語学は苦手な人だって結構います。(これはあくまでもひとつの例です。)

また、生来的な能力の高さだけではなくて、時間と労力をどれだけつぎ込んだかにも大きく左右されます。

優秀な人材は報酬の高いところに集まるのであって言語環境によるのではないとの主張ですが、それは単一の要因によって決まるのではなくて、複数の要因がからんでいる問題です。そして言語環境も重油な要因の一つです。

例えば、私自身は英語が非常に得意で海外で働いた経験もありますが、自分が全く使えない言語(アラビア語やロシア語やフィンランド語など)の国で働くとしたら、相当程度に英語が通じるような企業でなければ最初から考慮の範囲外です。多くの人は同様ではないでしょうか。

そして、最後に、石川さんは必要条件と十分条件を混同してらっしゃいませんか? もちろん英語の社内公用語化などによって言語環境を変えれば現在日本の企業がさらされている重要な問題が解決するというわけではありませんし、Lilacさんがそのように主張してらっしゃるわけでもありません。しかし、そういう事すらも実行しないようでは論外だということなのではないでしょうか。(それで十分というわけではないが、少なくともそれは必要ではある、と。)

問題は、そういう変化を必要とするような環境・業種・仕事内容の企業でありながら、そういう変化を避けてきているところが多いということなのではないかと思います。(全ての企業に必要というわけではもちろんないでしょう。)

返信する
Unknown (k)
2010-06-22 09:06:26
なんつうか、理系のアカデミックな世界ではとうの昔に通過している話ですね
日本の企業は文系卒の人々が既得権益として根強い力を持ってるから変わらないんだろうなぁ
返信する
それと (石川)
2010-06-22 08:34:19
学歴ではありませんよ。日本人でも能力が高い人は、あっという間に英語だろうと、フランス語であろうと中国語だろうとみにつけてしまいます。

言葉を習得するのに苦労する人は、そもそも最初から能力が低い人です。そういう人を雇用してもコストが増して企業利益を圧迫するだけです。本当に最大限に利益を追求するならば、日本人を雇用するのはやめて、すべて外国人にすればいいのです。日本に会社を置く必要もありません。日本の金だけあればいいんです。で税金が日本に入る仕組みがあればいいんですよ。

とにかく、必要なのは、能力の高い人材です。日本にとっても世界にとっても。で、能力の意味がわかっていない、それは能力の証明ができないことからよくわかります。そういうメンタリティが問題なのに。残念です。
返信する
日本語は正しく使ってください (石川)
2010-06-22 08:20:53
公用語という言葉が比喩になっていて、本来の趣旨から逸脱していますよ。

正しく日本語を使わないから誤解が大きくなるだけです。

それと優秀な海外の人材は、報酬の高いところに集まるのであって、言語環境ではないことはよくわかっているはずなのに、わかっていないのですか? 日本の場合、役員の報酬体系からして国際的な常識に反しているわけですから、言語では絶対に解決しません。報酬体系を変える糸口というなら、これも間違っています。

そもそも経済環境での戦い方が違うのです。それと、アメリカのやり方が間違っているのに、なぜ古いスタイルを追従するのかさっぱりわかりません。アメリカ自身、反省と方向転換しはじめているのに。

なにより、あなた自身が実践していないではありませんか。英語でブログを書いた方がいい。あるいは英語で書く仲間をつくってそこに、本当に優秀な外国人が参加してくることを証明した方がいい。で、起業されて成功されれば、見習う人がでてきます。

それと、本当に優秀な外国人は、あっという間に日本語を習得してしまいます。(笑)で、あなたより、ずっと日本文化も知っていますし、日本語の言語能力も高い。

言うは易し行うは難し

ちなみに、どこかの最先端と言われているIT中小企業の社長がアメリカにいき、結局撤退したのと、社内で英語学習に力を入れているし、外国人の受け入れも表明している割には、結果が見えてこないのを知らないのですか?
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ちがうって (Lilac)
2010-06-22 07:50:59
@KYDさん

英語公用語になると自分が得をするから、なんて小さいことを考えているようだったら、わざわざ体張ってこんなバカな事を書かないでしょう。
きっと三木谷さんのやってることをほくそえんで見てるんじゃないですかね。

ちょっと大げさかもしれないけど、わざとこういうことを議論にして、いろんな人がこれをきっかけに考えたり、意識を新たにして欲しいと思っているのみです。

日本語が出来なくても優秀な人材、が必要になっているのは、1)日本の労働人口が減っているから、2)米国など他国の多国籍企業はすでに始めてるから。ということにほかなりません。
英語が話せる人口は日本語が話せる人口の10倍はいます。
つまり10倍のプールから選べる英語圏の企業と、そんなところで差が出てくるのはもったいないという重いです。
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英語公用語化 (KYD)
2010-06-22 07:39:13
『日本企業で英語を公用語化する』
という施策で当初利益を得るのはLilacさんのような海外帰り組ですよね。(日本語が完全な英語話者なんて海外留学組の日本人くらいですからね)
そういう意味でのポジショントークと受け取っておきます。

そしてご主張されておられるように、日本企業から言語という参入障壁が本当に取り払われてしまえば、まず首を切られるのは高給取りの日本人、つまり、あなたのような人間なのではないかと思います。

より安価で優秀で英語ネィティブなインド人やフィリピン人がいくらでもいるのに、優秀だけども高価な訓練された日本人も、安価だけど教育レベルの低い日本人もともに不要です。

「日本語が出来なくても優秀な人材」を集める、と書いたあなたにはそれもよく分かっているはずです。

おそらくLilac様は、そうは言っても日本の閉鎖性から考えて、自分のキャリアが終わるまでくらいなら他のもっと人口の多い英語のうまい国の労働力に置き換えられる前に逃げ出せるはず、そう思われておられるのでしょう。

うまくいくといいですね。
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