気づきの日々

毎日、何気ない言葉や思いつきに、ふと気づかされる時があります。
そんな日々のことを書いてみることにしました。

自分を超える

2021-08-19 11:21:55 | 日記
昨年亡くなった父の戒名に「哲超」という字があります。
戒名に「超」がつくのを初めて見ましたが、昔の父のエピソードを思い出しました。
父は若い頃からずっと趣味で卓球をやっていて、甥の子供にも教えていました。
その時よく「自分(父の事)を超えて行け」と言っていたのです。
自分を練習台にして超えて大きく成長して行きなさいと、その子の未来を楽しみにしているようでした。
その父の言葉が今も印象に残っていたので「超」も納得できます。
そして、それは私にも向けられた言葉だったと思いました。

「自分を超えて行け」は父と私自身の二つの意味で超えて行けということかなと。
父の本名に「哲」がありますが、鉄の時代のような「叩いて伸ばす」時代を超えろという意味。
そして「口」という字が自分の家系にたくさんある事に気付き、その因縁も解ったのです。
父は亡くなった祖父に自分の事を一番可愛がってもらったと感謝していたのですが、祖父が生存中は母を守る為に大喧嘩した為、その事を言えずにいました。
そして私も父の瞬間湯沸かし器のような短気な性格が大嫌いで、父の優しさを理解できたのは父の介護をしている時でした。
私も父に愛されていた事に気付いていながらも、ずっと感謝を言えなかったのです。
兄も同じように思っていたのかもしれません。
名前に口がある人はそういう『本音を言えなかった因縁』があるのかもしれませんね。

そして昨日見た『突然占っても良いですか』の番組で、親に対して感謝がずっと言えないでいる女性に対して、レオンさんがすぐに言いなさいと母親に電話させていたのです。
これ、私にも見せられていました。(笑)
嫌なところばかり見ていて反発し、後で気付いて感謝を言いたくても言えないでいると、その機会を失くしてしまうのです。
だから感謝とか愛を心で感じた時は、すぐに相手に伝える事が大事なんだなと思いました。
和解するには、コミュニケーションがとても大事なんですね。
自分や相手を叩いて磨くような辛い思いの鉄の時代は終わりにして、心に感じた事をすぐに相手に伝えられる愛の時代に向かって「自分を超えて行け」と言っているように感じました。
「超」という字にも、口がありますね。(笑)
自分を超えるという事は、本音を口にするという事でもあるのかな。

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